3月28日

トルコリラ

 トルコリラの翌日物スワップレートが22%からたった2営業日で330%まで上昇したことは、昨日のFX市場で話題となりました。しかし、更に1200%まで上昇することとなり、本日のFX市場でも話題となっております。トルコ中銀が通貨流通量を絞ることで流動性不足が発生し、スワップレートが急上昇しました。こうなると、トルコリラに対する借入れコストがあまりにも高くなるので、トルコリラを売りにくくなります。それにより投資家の矛先がトルコリラからトルコの株式市場に向かい、イスタンブール100株価指数が昨日1日だけで5.67%も下落しました。また、同株価指数は、先週21日の水準から11%も下落しております。

 トルコの統一地方選が3月31日に控えており、それに向けての思惑が交差しているようです。トルコが大統領制に移行してから初めての統一地方選挙なだけに注目も高まっております。前回の大統領制への意向を問う国民選挙では、1%差で大統領制が合意されたことに対する「選挙統計に対する不信感」もかなり高いようです。そして、今回の統一地方選挙は、与党がかなり苦戦すると見られております。統一地方選挙に対する思惑が交差しているところですが、先週末よりトルコ中銀がトルコリラの流動性を極端に絞っており、かなり強引な手法でトルコリラ下落に対する防衛姿勢を強めております。そうしたトルコ中銀の姿勢を評価する必要もありそうです。そして、大統領制に移行してから初めての統一地方選挙を迎え、市場予想通りに他党の支持率が増加すれば、「エルドアン大統領の影響力の低下」を受けてトルコリラへの買いが入る可能性もあります。