4月2日

天然ゴム市場パート3

東京ゴムTSR20のさやは、新規上場後は3~7円幅程度の順さや(順さや:当限より先限が高いさや)で推移しておりました。しかし、1月末安値圏で「1円ほどの逆さや(逆さや:当限より先限が安いさや)」に変化したものの、その後は価格上昇値と共に順さや拡大を続け、2月末の高値圏では、「22円ほどの順さや」にまで変化しました。さすがに東京ゴムTSR20にとって「22円ほどの順さや」は、先限への買い人気が高まり過ぎでした。その後は、価格下落と共に順さやが縮小を続け、先月下旬辺りから「1~3円程度の逆さや」にまで変化しました。東京ゴムTSR20が逆さやに変化したのは、1月末と先月末からだけですから、東京ゴムRSS20もようやく底値圏に到達したのかもしれません。

東京ゴムRSS3のさやは、昨年9~11月は「10~17円程度の順さや」で安定しておりました。しかし、昨年末から逆さやに変化し、1月中旬には「22円ほどの逆さや」にまで変化しました。さすがに東京ゴムRSS3にとって「22円ほどの逆さや」は、先限に対する売り人気が高まり過ぎでした。その後は価格上昇と共に順さやへと変化し、先月中旬時点で「18円ほどの逆さや」にまで変化しました。そして現在が「8円程度の順さや」です。ここまで順さやが縮小すると、そろそろ値ごろ買いも一考かもしれません。

年初からの東京ゴムTSR20や東京ゴムRSS3のさやの変化を見ると、天井圏や底値圏を判断する参考になります。「さやの変化は相場の変化」という商品相場特有の格言もあるだけに、こうしたさやの変化に注目することも一考かもしれません。
東京ゴムTSR20の当限と先限の価格差グラフ
東京ゴムRSS3の当限と先限の価格差