4月10日

白金市場パート3

南アフリカ工業協議会(以前の鉱山会議所)のバクスター氏は、昨日開催されたプラチナ・インダストリー・カウンシル(白金産業会議)で、「2011年以降、白金のドル建て価格は着実に下落している。現在、南アフリカのプラチナ鉱山会社の65%が生産コストの限界または損失を出している。ストライキや生産性の低下、リサイクルの増大と電気代値上げによる生産コスト上昇のために約8万9964人の雇用が危険にさらされている。白金業界のさらなる侵食を防ぐために大胆な行動が州と白金鉱山会社の両方で必要とされている。」と述べております。

一方、アングロ・アメリカ・プラチナ社のグリフィスCEOは昨夜の白金産業会議で、「新しい3年間の賃金交渉が迫っており、白金とその姉妹金属からなるランドバスケット価格が今年になって20%から25%急上昇していることが労働組合の賃上げ要求に拍車をかけるため、厳しい賃金交渉に備えている。」と述べております。更に、「AMCUにとって厳しい環境です。彼らは、金鉱山のストライキで失ったことのいくつかを回復させようとしています。彼らは白金鉱山を強みと見なし、それを利用したいと考えています。ジバニエ・スティルウォーター社の金鉱山での長期ストライキが白金の賃金交渉に波及する可能性もあります。」と述べております。

南ア大手鉱山労働組合のACMUが3年前に大手白金鉱山会社と合意した「3年間の賃金契約」が今年の6月末に期限切れとなります。それにより、3年ぶりに南アフリカの白金鉱山で賃金交渉が本格化することになります。