4月16日

天然ゴム市場

 10時半時点で、上海ゴムが0.8%安、東京ゴムRSS3が1.3円高です。上海ゴムは続落となり、1万2000元の大台の重さが気になり始めております。その反面、東京ゴムは、月初から右肩上がりの上値抵抗線と下値抵抗線を形成して安定した上昇基調を続けております。

 現在の上海ゴム9月限(取引中心限月)が1万1840元付近で推移しております。これから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万1840元-900元)÷1000kg×16.69円=約182.3円となります。これに対して東京ゴムRSS3の9月限は194.2円付近で推移しており、12円ほど割高となっております。しかし、現在のタイ・バンコクのRSS3現物価格は、キロ当たり54.71バーツ(約192.6円)と年初来高値を記録しており、キロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すると、輸入採算価格が約200.6円となります。上海ゴム(9月限)より東京ゴムRSS3の先限がキロ当たり12円ほど割高であり、東京ゴムRSS3の先限より輸入採算価格の方が6円ほど割高となっております。

 東京ゴムRSS3が3月上旬から3月下旬にかけて30円ほど下落しても、その間の産地現物価格が高止まりを続けました。そうした産地農家の安売りに応じない姿勢に反応して月初から東京ゴムがじり高基調を続けているようです。台風1号が年初にタイ南部に直撃し、タイの1月天然ゴム生産が1割ほど減少しました。そして、主要3カ国による天然ゴムの輸出削減策が開始しました。更に、エルニーニョ現象によるホット&ドライ懸念も高まっております。そして、4~5月は天然ゴムの減産期となります。また、中国政府による自動車販売促進策も見逃せません。そうしたことを受けて安売りに応じない産地農家の強気な姿勢により、東京ゴムもしばらくじり高基調を続けるのかもしれません。