4月16日

天然ゴム市場パート5

 15:15時点で上海ゴムが2.3%安、東京ゴムRSS3が1.7円安(0.9%安)、東京ゴムTSR20が0.4%安(0.2%安)となり、両市場の温度差が大きくなっております。

 上海ゴムと東京ゴムRSS3は、共に月初から右肩上がりの上値抵抗線と下値抵抗線を形成して上昇トレンドを続けてきました。しかし、本日の大幅下落で上海ゴムが右肩上がりの下値抵抗線を割り込み、テクニカル的な売りが加速したようです。その反面、東京ゴムは小幅安に留まり、右肩上がりの下値抵抗線を割り込んでおらず、月初から続く上昇トレンドを継続しております。

東京ゴムTSR20は、納会での現物受け渡しが「タイかマレーシアの港渡し」となるので、東京ゴムTSR20の期近限月と産地現物価格の価格差があまり乖離しにくい傾向もあります。先週末のタイ・バンコクのSTR20現物価格がキロ当たり50.5バーツ(約177.8円)であり、東京ゴムTSR20の当限との価格差が1.8円しかなく、東京ゴムTSR20の当限と産地現物価格とがほぼ同水準にあります。こうしたことからも、産地現物価格に対して東京ゴムTSR20の当限が適正水準にあることが伺えます。それにより本日の東京ゴムTSR20は、上海ゴムの大幅下落にほとんど追随しなかったようです。一方、東京ゴムRSS3の納会での現物受け渡しが国内で行わるので、産地現物価格による輸入諸経費と東京ゴムRSS3との価格差が大きくなることもあります。

上海ゴム9月限(取引中心限月)から高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、1万16650元-900元)÷1000kg×16.68円=約179.5円となります。それに対して東京ゴムRSS3先限(9月限)が12円ほど割高となっております。それにより、東京ゴムRSS3先限が輸入採算価格を9円ほど下回っており、上海ゴム9月限が輸入採算価格を21円ほど下回っている計算となります。

東京ゴムRSS3は、上海ゴムに追随する特性がある反面、東京ゴムTSR20を意識した価格形成を行う特性もあります。それにより東京ゴムRSS3は、産地現物価格と同水準にある東京ゴムTSR20を意識しながら、輸入採算価格をキロ当たり21円ほど下回っている上海ゴムも意識しなければならないので、その両方を意識して現在の東京ゴムRSS3の9月限が輸入採算価格を9円ほど下回る水準にあるのかもしれません。しかし、タイ・バンコクのRSS3現物価格が3日連続で年初来高値を更新しており、東京ゴムRSS3と上海ゴムは、いつまでも堅調な産地現物価格を無視することは出来ないでしょう。