5月22日

天然ゴム市場パート2

 東京ゴムRSS3におけるファンドの買い越し枚数は、昨日時点で「前日比19枚増加の1399枚」です。買い越し枚数が5月15日の2584枚からは減少しましたが、昨日はほとんど変化しませんでした。昨日の東京ゴム市場では、5~7月限が一代の高値を更新し、9月限と10月限が共に一代の高値更新まであと0.2円に迫る場面がありました。期先限月の9~10月限が一代の高値更新となると、ファンドの手仕舞いの買い戻しが本格化しそうです。そして、更に上昇すれば、ファンンドポジションが買い越し枚数を増加させることになりそうです。

 東京ゴムRSS3における当業者の買い越し枚数は、5月9日時点で1208枚まで増加しましたが、昨日時点で5枚にまで減少しました。さすがに先限が195円台までくると、ヘッジャーとしての立場の商社など当業者も、買い越しポジションを解消するようです。ここで注目は、「先限が195円台まで上昇しても、当業者が大量のヘッジ売りを仕掛けていない」ということかもしれません。東京ゴムRSS3が195円付近まで上昇した2月21日時点では、当業者の売り越し枚数が3054枚にまで膨らんでおりました。ちなみに、2月21日時点の東京ゴムRSS3の先限は、輸入採算価格を6円ほど上回っておりました。しかし、現在の東京ゴムRSS3は、輸入採算価格を6円ほど下回っているので、当業者のヘッジ売り圧力がほとんどかからないようです。
タイ・バンコクのRSS3現物価格と東京ゴムRSS3