5月22日

金市場

 NYダウが月初からかなり下落してきましたが、それでもリスクヘッジ志向のNY金が2月頃からの下落基調を続けております。これは、ドル高による影響が大きいようです。ドルインデックスは、2月上旬から安定したじり高基調を続けており、それを受けてドルの代替銘柄となるNY金が2月中旬からじり安基調を続けております。年初から対ドルでのユーロ安基調が続いているので、どうしても対ユーロでのドル高基調が続いております。また、先月からの人民元安も対人民元でのドル高要因となりました。

 ドルインデックスの構成比率は、NY証券取引では、ユーロ57.6%、日本円13.6%、ポンド11.9%、カナダドル9.1%です、FRBでは、人民元20.8%、ユーロ16.2%、カナダドル12.6%、日本円7.5%です。ですから、構成比率の大きなユーロや人民元とドルを比べる必要があります。

 対ドルでのユーロ安のトレンドが年初から続いておりますが、先月下旬よりユーロドルが下値更新しておらず、ようやく対ドルでのユーロ安にブレーキがかかり始めたようです。一方、対ドルでの人民元もここにきて4営業日連続で下げ止まりとなり、ようやく対ドルでの人民元安にブレーキがかかり始めたようです。それにより、ここからは「ドルの代替銘柄である金相場」に注目ではないでしょうか。

NYダウの高値は、5月16日が2万5957ドル、17日が2万5948ドル、22日が2万5898ドルであり、5月16の高値が「戻り高値」となり、上値が重くなってきたようです。それにより、ここからは「リスクヘッジの金相場」にも注目ではないでしょうか。

 

ドルインデックスの日足

 

 

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