5月22日

天然ゴム市場パート5

 上海ゴムは、15時半付近に3.5%安の1万7750元まで下落し、先週15日の引け値を少し割り込む水準まで下落しました。そして、2.6%安の1万1190元で取引を終えました。上海ゴムは、「干ばつの影響で中国最大の天然ゴムプランテーションがタッピングを停止した」との報道で先週16日に急騰しましたので、本日15時半時点の上海ゴムがその報道前日の水準まで下落したことになります。これはさすがに下げ過ぎかもしれません。また、本日の下落により上海ゴムは、月初から続く「右肩上がりの下値抵抗線」付近まで下落しましたので、ここからはテクニカル的な買いが入りやすいと考えるべきかもしれません。

本日のタイの天然ゴムオフィシャル価格は、RSS3で58.1バーツ(約200.4円)、STR20で51.0バーツ(約176円)となり、共に年初来高値を更新しております。この産地現物価格の堅調さは無視できません。日本のタイヤメーカーは、いくら上海ゴムが下落しても、タイやインドネシアといった天然ゴムの生産地から現物を買い付けなければなりません。しかも、東京工業品取引所の天然ゴム指定倉庫在庫が1万3000トンほどあるといっても、それは日本の年間消費量の「40分の1」程度のものです。また、日本の全国営業倉庫生ゴム在庫が1万6000トンほどあるといっても、それは日本の年間消費量の「38分の1」程度のものです。それに対して中国の天然ゴム在庫は、上海や青島などすべ含めると100万トンほどあり、日本とは到底比べられません。そこまで中国の天然ゴム在庫が大量にあれば、上海ゴムが産地現物価格と少しくらい乖離した値段がついても仕方がないのかもしれません。それに対して最低在庫しか保有しない国内在庫を考えれば、東京ゴムが産地現物価格を重視した価格形成となるのも仕方がありません。ここは、産地現物価格の堅調さに注目でしょう。そして、上海ゴムが月初から続く右肩上がりの下値抵抗線まで下落したので、ここで東京ゴムRSS3に対する押し買いも一考かもしれません。