6月11日

後場市況1

 中国政府の景気刺激策の投入を受けて上海総合株価指数が3.6%高まで急騰して取引を終えました。上海総合株価指数は、1カ月半ほど横ばいを続けていましたが、本日の大幅高を受けて上昇基調への方向性が強まってきました。一方、NYダウ先物は、15時時点で78ドル高まで上昇しましたが、16時時点で40ドル高まで失速しており、中国政府の景気刺激策の投入には反応出来ていないようです。NYダウは、6月3日の安値から1530ドルも上昇しただけに、強材料に反応出来ないほど地合いが悪化し始めたと考えるべきかもしれません。

 中国商品先物市場の資源銘柄は、上海ゴムが1.1%高、上海亜鉛が1%高、上海銅が1.5%高、上海螺子鋼が3.5%高、上海タールが3%高、上海熱延鋼板が2.7%高、大連鉄鉱石が6%高(ストップ高)、大連コークスが3.7%高、大連粘結炭が2.7%高で取引を終え、大幅高となる資源銘柄が続出しております。中国の資源銘柄の多くは、2カ月ほど前から下落基調を続けてきただけに、ここでの中国政府の景気刺激策に大きく反応しました。上海ゴムなど中国の資源銘柄の更なる上昇に注目するところかもしれません。