6月12日

金市場原油市場

 昨夜のNY市場では、NYダウとNY金とNY原油が共に小幅安となりました。昨夜の米国市場では、中国政府による景気刺激策が好感された反面、米中貿易摩擦の高まりが嫌気されました。

 トランプ米大統領は昨夜、米中通商協議に対して、「合意を先延ばししているのは、実は私だ。中国とは素晴らしい合意をまとめるか、まったく合意なしで終わるかのどちらかだ。」と述べております。また、前回の米中通商協議で中国がこれまでの合意内容7項目すべてに修正案を提示したことに対して、「われわれは中国と合意しており、中国がこの合意に立ち返らない限り、私は興味がない。」と述べました。更に、「中国の習近平国家主席がG20での会談に応じない場合、中国からの輸入品への関税率を引き上げる。中国からの輸入品3000億ドル相当に25%もしくは25%よりはるかに高い関税を賦課する可能性がある。」とも述べております。そして、ホワイトハウスのマルバニー大統領首席補佐官代行は昨夜、「G20会合の際に米中首脳会談が行われると予想しているが、最終合意に至ることはない。」との見通しを示しました。一方、北京大学の張健准教授は昨夜、「会談しようがしまいが、可能性のあるシナリオのうち習主席と長期的な中国経済にとって好ましいものは何一つない。中国経済のニーズと習氏の政治的な計算を満たすような、良い選択肢がないということだ。」と述べております。

 トランプ大統領が中国に対する通商協議に関する圧力をより一層強めてきました。中国政府としては、米国の意向に妥協すれば、国民からの信頼を失うと共に中国経済のこれからの担い手となるハイテク産業の発展にマイナスとなります。また、米国の意向に真っ向から対立しても、米国による関税の引き上げが中国経済を悪化させることになります。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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