6月18日

トウモロコシ市場

 米農務省が昨夜発表した週間作柄・育成進展では、6月16日時点での米国産トウモロコシの作付けが前週比9%上昇の92%となり、平年の100%を下回りました。平年であれば、6月16日時点で作付け完了となっております。発芽は、前週比18%上昇の79%となり、平件の97%を下回りました。優と良の占める割合は前週比変わらずの59%となり、前年同期の78%を下回りました。

米国産トウモロコシのこれまでの作付け進展を下記に記載しており、カッコ内は前年同期の数値です。

4月21日時点:6%(12%)

4月28日時点:15%(27%)

5月5日時点:23%(46%)

5月12日時点:30%(66%)

5月19日時点:49%(80%)

5月26日時点:58%(90%)

6月2日時点:67%(96%)

6月9日時点:83%(99%)

6月16日時点:92%(100%)

5月12日時点での作付け進展は、前年同期の半分以下となって歴史的な作付け遅れが指摘されました。しかし、6月16日時点で作付け進展が92%まで進み、このペースであれば作付け完了が昨年より1週間ほど遅い6月23日時点あたりとなりそうです。今年は、度重なる洪水被害で作付けが序盤で大きく遅れましたが、その反面、十分すぎる土壌水分が保たれているので、これから好天が続くと例年以上の育成スピードに転じる可能性も高まります。しかも現在のシカゴの10日予報を見る限りでは、これから10日間ほど晴れがちな天気が続く見通しとなっております。

米農務省が今月11日に発表した需給統計では、米国産トウモロコシの単収見通しは、1エーカーあたり172.4ブッシェルとなりました。現在の単収見通しと大豊作となった昨年の単収との差は7.4%しかなく、不作となった2012年の単収との差は49ブッシェルもあります。ここで少し作柄が回復して単収見通しも少し上昇すれば、今年も大豊作となる可能性が高まります。