6月18日

白金市場パート3

 本日の複数のロンドンや南アフリカのレアメタル専門のサイトでは、南ア大手労働組合のAMCUが大幅賃上げ請求を南ア大手白金鉱山会社に対して提示したことが話題となっております。

AMCUは、南ア大手白金鉱山会社に対して最低所得者の平均基本給を現状の月額1万1500ランド(約8400円)から月額1万7000ランド(約12万4000円)への賃上げを要求しました。これは47%の賃上げ要請となります。更に住宅手当、医療援助およびその他の手当に対する組合の要求が現在のパッケージのほぼ2倍の30万ラントに引き上げる要求も表明しております。  こうした大幅賃上げ請求に対して、今回の合併で世界最大の白金生産会社となったジバニエ・スティルウォーター社のCEOは、「AMCUの要求は非現実的かつ手に負えない」としてAMCUの賃上げ要請を棄却しました。

こうしたACMUによる賃金の大幅引き上げ請求を受けて、今回の労使交渉が難航し、長期化するとのコメントが本日からロンドンの複数のレアメタルサイトで目立つようになってきました。しかも、AMCUの組合長が、「白金鉱山会社との労使交渉に関して不平等があるので、私たちが持っている唯一の頼みはストライキする権利です。」と述べ、大手労働組合がストライキもいとわない構えを示してきたことで、白金市場への注目が高まってきたようです。それを反映してユーロ市場取引時間に突入してからNY白金の電子取引が急伸しております。