6月25日

後場市況1

 NYダウ先物は、今朝9時頃に一時64ドル高まで上昇しましたが、11時半ごろから急落し、14時点で70ドル安まで下落しております。ドル円も今朝9時頃から50銭ほど円高に進み、1ドル=107円台を割り込み始めました。14時点で、NY金の電子取引が前日比18ドル高となり、NY原油の電子取引が50セント安となりました。リスクオフの流れが強まってきました。

米政府高官は記者団に対し「米中首脳会談は大統領がこれまで中国国家主席と緊密に行ってきたやり取りを維持する機会にすぎない。貿易摩擦が続くとしても、大統領にとっては前回の協議以降の中国側のスタンスを確認する機会になる。大統領は、どのような結果になってもかなり満足だ。」と述べたことが伝わっております。

トランプ大統領は、先日の習主席との電話会談に対して「とても良い会談が出来た。」と述べたことを受けて、米中通商協議が前進するとの観測が高まりました。しかし、先ほどの政府高官のコメントからは、「今週末の米中首脳会談で通商協議が前進するとは限らない」との印象を受ける内容でした。

S&P500種株価指数は、6月21日に2964ポイントまで上昇して史上最高値を記録し、昨年10月の高値(2939ポイント)と5月の高値(2954ポイント)でトリプルトップを形成する可能性も出てきました。利下げ観測の高まりを好感してS&P500種株価指数が史上最高値を記録しましたが、その反面、今週末の米中通商協議に対する不透明感の高まりを受けて、リスク志向の銘柄で利益確定の動きが高まりそうです。
S&P500種の日足

 

※チャートの情報提供元は(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドです。チャートの著作権は、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。