7月31日

トウモロコシ市場パート2

 シカゴコーンの電子取引は、本日13時頃に413ドル付近まで上昇しましたが、17時時点で410セントまで下落し、今朝の安値や昨夜の安値と同水準まで下落しました。シカゴコーンは、6月上旬から407~410セント付近が下値抵抗線となっているだけに、更なる下落には注意が必要です。特にシカゴコーンにおけるファンドの買い越し枚数が1カ月ほど前から「1年2カ月ぶりの大幅な買い越し枚数」にまで膨れ上がっているだけに、407~410セント付近の下値抵抗線を割り込めば、本格的なファンドの手仕舞い売りが始まる可能性も高まります。

 ACCUウエザーによる8月15日までのシカゴの最高気温見通しは23~29℃となっており、涼しい気候が続く見通しです。米国産トウモロコシの受粉期中に最高気温が38%を超えると受粉障害が発生して受粉率が低下するとされております。しかし、今年は、高温による受粉障害への警戒がほとんど必要としていないようです。そして、8月末までのシカゴの天候は、晴れがちな気候が続く見通しとなっております。「土用後10日晴れれば豊作」という穀物相場特有の相場格言もあるように、この時期に晴れがちな天候が続くと成長が大きく進むとされております。それにより、これから時間経過と共にシカゴコーンが軟調地合いを強める可能性がありそうです。現在のシカゴコーンが「天候相場」の最中であることを再確認する必要もありそうです。