9月2日

白金市場パート2

 東京白金は、14:35時点で41円高の3197円となり、4月23日に記録した年初来高値(3279円)まであと82円に迫っております。そして、引け値ベースでの年初来高値は4月22日の3257円であり、その高値まであと60円に迫っております。一方、NY白金は、4月8日の当時の年初来高値(925ドル)を現在値が16ドルほど上回っております。ドル円がこの5カ月間で112円付近から106円付近まで6円ほど円高に進みましたので、NY白金と東京白金の値動きも少し違ってきます。NY白金は、5月の高値を上回りましたので、テクニカル的な次の高値のメドは、2018年1月の1029ドルとなりそうです。

 米中貿易摩擦によるリスクオフの流れを受けて本日の東京ドバイ原油が大幅下落しているものの、同じリスク志向銘柄である東京白金が大幅高となっていることは注目でしょう。そして、本日の東京金が大きく下落しているものの、同じ貴金属銘柄である東京白金が大幅高となっていることも注目でしょう。東京金や東京ドバイ原油の大幅安に反して東京白金が大幅高となっていることは、それだけ白金市場の地合いが強まってきたからかもしれません。

 ここにきてロジウムやパラジウム、白金などの白金族金属の上昇力が強まってきました。そうした銘柄の上昇要因は、「中国政府が自動車購入支援策を中心とした経済支援策を投入する見通しとなってきたこと」や、「南ア白金鉱山会社での労使交渉が難航していること」などが影響しているようです。ロジウムやパラジウム、白金などの白金族金属は主に自動車の触媒に加工されることから、それら白金族金属は「自動車関連銘柄」でもあります。そして、それらの白金族金属の多くが南ア白金鉱山で採掘されるので、3年ぶりに本格化している南ア白金鉱山会社での労使交渉の影響も受けます。それだけに、しばらくは東京白金に対する強気な見方も一考かもしれません。

 


東京白金の日足
NY白金の日足
NY白金の週足

 

 

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