9月4日

天然ゴム市場

 昨日の上海ゴムの日中取引は、後場のラスト30分間で急騰し、1.2%高で取引を終えました。そして、本日の上海ゴムは、10:30時点で0.8%高の1万1900元です。上海ゴムが2カ月ぶりに1万2000元の大台乗せとなる可能性が高まってきました。現在の上海ゴム1月限(取引中心限月)をキロ当たりの円換算にすると約175.6円となります。それに対して東京ゴムRSS3の1月限は11.7円ほど割安となっております。

 昨日のタイ・バンコクのRSS3現物価格は、キロ当たり46.95バーツ(約162.4円)です。これに輸入諸経費をキロ当たり8円で計算すると、輸入採算価格が約170.4円となります。それに対して東京ゴムRSS3の先限が6.4円ほど割安となっております。

上海総合株価指数は、8月6日に2733ポイントまで下落して年初来安値を記録しましたが、その後はじり高基調を続けております。本日は、10:32時点で前日比0.2%高の2936ポイントとなり、7月29日の高値(2948ポイント)にかなり迫ってきました。

昨夜のNYダウが285ドル安となりましたが、本日の日経平均株価が9:32時点で12円高であり、上海総合株価指数も小幅高です。そして、本日のNYダウ先物は、9:32時点で75ドル高です。米中貿易摩擦の高まりに対して市場の反応が鈍くなってきたように感じられます。3カ月ほど前から米中貿易摩擦の高まりによるリスクオフの流れが続いているだけに、市場も米中貿易戦争というニュースに飽きてきたのかもしれません。