9月11日

金市場

 年初より世界の株式市場から3490億ドルの資金が流出しており、これは世界的金融危機が深刻化した2008年を40%上回るペースだそうです。そして、今年に入ってから6830億ドルという記録的な資金が債券投資に流入しており、そうした「リスクヘッジ志向の行動」が金投資人気をここまで高めました。

しかし、富裕層や寄付基金に対応するゴールドマン・サックスのプライベートウェルスマネジメント部門(運用資産約5000億ドル)のモサバルラマニ最高投資責任者は昨夜、「さまざまな難局を経験する中で、米株投資にとどまり、手を引かないようわれわれは顧客に引き続き助言している。時期尚早だ。他の先進国と新興市場国資産の犠牲の上に立つ米国資産の優位という強いメッセージが存在する。」と述べました。更に、トレーダーらが安全な資金逃避先を探し求めて今年に入ってから6830億ドルという記録的な資金が債券投資に流入したことに対して、「政学的な問題がいかに人々の考えの非常に多くの部分を占め、ポートフォリオを巡る人々の行動に影響を及ぼしているか全く驚きに値する。パフォーマンスが最も悪い資産にどうして資金が投じられているのか、われわれには信じ難い。」と述べております。

S&P500種株価指数は、8月6日より2820~2940ポイント付近でのボックス圏相場を続けていましたが、9月5日に2985ポインまで急騰したことを受けて、ボックス圏相場から上放れとなりました。そして、現在の同指数は、あと48ポイント(約1.5%)ほど上昇するだけで、7月26日に記録した史上最高値(3027ポイント)を更新する位置にまで上昇しております。こうした米国株の力強さを考えれば、リスクヘッジ志向の債券投資や金投資が沈静化に向かう可能性が高まってきたように感じられます。今年になってから6830億ドルという記録的な資金がリスクヘッジ志向の債券市場に流入しただけに、債券投資離れが始まれば、同じリスクヘッジ志向である金相場が急落する可能性も高まります。


S&P500種株価指数の週足
S&P500種株価指数の日足




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