10月3日

天然ゴム市場

 上海ゴム(1月限)は、9月23日に一時1万2260元まで上昇する場面もありましたが、翌24日から4営業日連続で大幅下落となりました。山東省など北京周辺の複数の都市の大気汚染が強まり、それらの都市から「緊急対策」として石炭などを多く使用する工場生産などに対する生産制限が行われました。それを受けて上海ゴムが9月24日から急落しました。

 山東省重度公害緊急作業部会は9月24日、「9月25日から29日までの重度公害気象プロセスへの対応に関する送信」を行いました。重度の汚染に関する4段階の第3レベルである「オレンジ色の警告」が23日に発令され、翌24日には、「クラス2緊急対応」が発表されました。それを受けて9月25日から29日にかけて北京周辺の複数の都市で工場生産制限が行われ、鉄鋼や電力、セメントなどの工場の稼働制限が行われました。また、一部のタイヤ生産工場も生産制限となり、それを受けて上海ゴムが急落しました。

中国建国70周年記念式典が迫っていたことも、今回の北京周辺都市での工場生産制限に繋がりました。このようなことは、5年前にもありました。中国政府は2014年、APECが北京開催となった事を受けて、北京周辺都市での工場生産制限をAPEC開催2週間前から実施し、APEC開催中は北京に青空が広がりました。その青空が「APECブルー」と呼ばれることになりました。

中国は石炭依存率が高いので、冬場になって石炭消費量が増加すれば、スモッグ被害が発生しやすくなります。北京のスモッグ被害は有名であり、ひどい時には100m先が見えないほどです。中国環境省は9月23日、「天候の影響で2週間ほど東部沿岸地域では広範囲にわたりスモッグ被害が発生する恐れがある。」との警報を発表しております。中国環境省の見通しでは、スモッグ被害への警戒は今週いっぱいとなりそうなので、国慶節明けの中国市場では、上海ゴムが、「9月24日からの急落に対する反動高」となる可能性も高そうです。


10月3

天然ゴム市場パート2

 インドネシアとマレーシアは4月1日、天然ゴムの輸出削減策を開始しました。それと共に東京ゴムRSS3も上昇基調を強めました。その後、タイは5月20日、天然ゴムの輸出削減策を開始しました。それと共に東京ゴムRSS3が再び上昇基調を強めました。

 しかし、インドネシアとマレーシアは7月末、天然ゴムの輸出削減策を終了しました。東京ゴムRSS3は、その輸出削減策が終了する1週間ほど前から急落し、輸出削減策終了後3日目には東京ゴムが上昇に転じました。そして、タイは9月末、天然ゴムの輸出削減策を終了しました。その輸出削減策が終了する1週間ほど前から東京ゴムRSS3が急落しました。しかも、北京周辺都市で9月25日から工場生産制限が行われたので、東京ゴムの下げ足がより強まったようです。これで東京ゴムRSS3は、昨年11月23日の安値(151.0円)と今朝の安値(154.1円)でダブルボトムを形成する可能性も出てきました。


東京ゴムRSS3の日足

 

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