10月17日

トウモロコシ市場

 本日の東京トウモロコシは、10:40時点で150円高の2万4450円であり、作柄悪化報告や降雪予報に反応しました。

米農務省が昨夜発表した10月13日時点での米国産トウモロコシの優と良の占める割合は、前週比1%低下の55%となり、前年同期の68%を下回りました。収穫率は、前週比7%上昇の22%となり、過去5年平均の36%を下回りました。一方、10月13日時点での米国産大豆の収穫率は、前週比12%上昇の26%となり、過去5年平均の49%を下回りました。

ACCUウエザーにおけるノースダコタ州の最低気温予想は、今月24日以降は氷点下となる見通しです。サウスダコタ州の最低気温予報は、今月25~29日が氷点下となる見通しであり、21日と23日は降雪予報も出ております。ミネソタ州の最低気温予報は、24日~29日が氷点下となる見通しであり、21日と23日は降雪予報も出ております。

全米トウモロコシ生産第4位のミネソタ州に対して降雪予報が出ており、最低気温が氷点下となる見通しです。ミネソタ州の米国産トウモロコシの収穫率は、10月13日時点で5%であり、過去5年平均の19%を大きく下回っております。そして、ネソタ州の米国産大豆の収穫率は、10月13日時点で19%であり、過去5年平均の62%を大きく下回っております。

サウスダコタ州は、南に隣接するのが全米トウモロコシ生産第3位のネブラスカ州であり、東に隣接するのが全米トウモロコシ生産第1位のアイオア州と第4位のミネソタ州です。ちなみに、米国産トウモロコシの州別生産量は、2017年時点で1位がアイオワ州、2位がイリノイ州、3位がネブラスカ州、4位がミネソタ州、5位がインディアナ州の順となっており、この5州で全米生産量の約61%を占めます。

春の作付け遅れの影響で生育が大幅に遅れているので、米国産トウモロコシや米国産大豆の収穫作業もかなり遅らせているようです。そして、米穀倉地帯北部での低温警戒が収穫終了時まで続く見通しとなってきました。特に収穫遅れの目立つ全米トウモロコシ生産第4位のミネソタ州での降雪予想や低温予報は深刻です。