2月13日

原油市場
 NY原油は、1月8日の高値(65.65ドル)から2月4日の安値(49.31ドル)まで16.34ドルも下落しました。そして、2月4日の安値(49.31ドル)と2月10日の安値(49.42ドル)でダブルボトムを形成する可能性も出てきました。NY原油は、昨夜まで8営業日連続で「49.31ドル~52.2ドルの範囲内での小動き」を続けており、昨夜の終り値が51.17ドルです。それによりあと1ドル以上上昇すれば、「この8営業日のボックス圏相場からの保合い上放れ」となってテクニカルがかなり強くなります。

 昨夜発表されたEIA週間石油在庫統計は、原油750万バレル減、ガソリン10万バレル減、ディスティレート200万バレル減です。米原油生産は、10万バレル増の日量1300万バレルとなり、再び過去最高となりました。

 湖北省で新たに発見された新型コロナウイルスの感染者数が10日ぶりに2000人を割り込んだことや、中国本土で11日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数が1月30日以来の低水準となった事を受けて、「新型ウイルスに対する脅威」が後退し始めたように感じられます。

 OPECが昨夜発表した月報では、今年の世界の原油需要の伸びが前年比で日量99万バレル増となり、前回見通しから日量23万バレルの下方修正となりました。新型コロナウイルスの影響を考慮した下方修正となったようです。OPECの1月の原油生産は、前月比50万9000バレル減の日量2886万バレルとなり、リビアの1月19日からの大規模減産が影響しました。リビアの減産規模がすでに日量99万バレルにまで拡大しており、大規模減産が開始されてから1カ月近くが経過しておりますが、いまだにリビア暫定政府とリビア国民軍の戦闘が続いており、リビア国民軍による主要パイプライン封鎖や主要石油港封鎖が解除される雰囲気が感じられません。このリビアの大規模減産を受けて世界の原油需給が「供給過剰」から「需給ひっ迫」に変化していることにそろそろ注目する必要がありそうです。特にここにきて新型コロナウイルスに対する脅威が後退し始めたので、これから「リビアの大規模減産」が原油市場でよりクローズアップされる可能性も高まりそうです。また、NY原油が1月8日からの1か月間で16ドルほど大幅下落しただけに、そろそろ自立反発への警戒を強めるべきかもしれません。