2月13日

天然ゴム市場パート3

タイ商務省のキラティ外国貿易局長は、今年のコメ輸出目標を750万トンに設定したことを明らかとしました。昨年のタイのコメ輸出量が干ばつの影響で「前年比32.4%減の758万トン」となりましたが、今年のコメ輸出目標は「大幅減少した昨年の輸出量」を下回っております。今年のコメ輸出目標を下方修正したことに対して同外国貿易局長は、「干ばつに伴うコメの減産やバーツ高によるタイ産コメ価格の上昇が輸出量を減少させるだろう」と指摘しております。

タイ製糖協会は1月31日、2019年10月~2020年9月の同国砂糖生産が干ばつの影響で前年比28%減の1050万トンとなって9年ぶりの低水準となり、2020年10月~2021年9月の同国砂糖生産も干ばつの影響で1000万トンを割り込む可能性がある。」との見通しを示しておりました。

タイ商工会議所は2月4日、国内での干ばつ拡大を受けて今年の同国輸出額が前年比1.98%減となる見通しを発表しました。それによると、天然ゴムは5%減の39億4000万バーツ、タピオカ製品(タロイモ製品)は15%減の22億2000万バーツ、砂糖は16.3%減の25億バーツになるとの見通しを発表しました。タイは、天然ゴムと砂糖の世界最大の輸出国なので、干ばつによるタイの天然ゴムと砂糖の大幅減産は、天然ゴム価格と砂糖価格を上昇させる可能性を高めます。

タイでは、今年の2~5月に干ばつ被害がさらに悪化すると見られております。しかも、タイの気象庁は、「今年は、過去10年間で最悪の干ばつ被害となる可能性がある。」とまで警告しているほどです。そして、タイ防災局のモントン局長は2月11日、同局が北部、東北部、中部の計21県を干ばつ被災エリアに指定したことを明らかにしております。インド洋ダイポール現象の発生により、東南アジア周辺地域で干ばつ被害が拡大する可能性も高まってきました。それにより、時間経過と共に天然ゴムの産地現物価格が上昇基調を強める可能性は高そうです。

天然ゴム市場パート3

タイ商務省のキラティ外国貿易局長は、今年のコメ輸出目標を750万トンに設定したことを明らかとしました。昨年のタイのコメ輸出量が干ばつの影響で「前年比32.4%減の758万トン」となりましたが、今年のコメ輸出目標は「大幅減少した昨年の輸出量」を下回っております。今年のコメ輸出目標を下方修正したことに対して同外国貿易局長は、「干ばつに伴うコメの減産やバーツ高によるタイ産コメ価格の上昇が輸出量を減少させるだろう」と指摘しております。

タイ製糖協会は1月31日、2019年10月~2020年9月の同国砂糖生産が干ばつの影響で前年比28%減の1050万トンとなって9年ぶりの低水準となり、2020年10月~2021年9月の同国砂糖生産も干ばつの影響で1000万トンを割り込む可能性がある。」との見通しを示しておりました。

タイ商工会議所は2月4日、国内での干ばつ拡大を受けて今年の同国輸出額が前年比1.98%減となる見通しを発表しました。それによると、天然ゴムは5%減の39億4000万バーツ、タピオカ製品(タロイモ製品)は15%減の22億2000万バーツ、砂糖は16.3%減の25億バーツになるとの見通しを発表しました。タイは、天然ゴムと砂糖の世界最大の輸出国なので、干ばつによるタイの天然ゴムと砂糖の大幅減産は、天然ゴム価格と砂糖価格を上昇させる可能性を高めます。

タイでは、今年の2~5月に干ばつ被害がさらに悪化すると見られております。しかも、タイの気象庁は、「今年は、過去10年間で最悪の干ばつ被害となる可能性がある。」とまで警告しているほどです。そして、タイ防災局のモントン局長は2月11日、同局が北部、東北部、中部の計21県を干ばつ被災エリアに指定したことを明らかにしております。インド洋ダイポール現象の発生により、東南アジア周辺地域で干ばつ被害が拡大する可能性も高まってきました。それにより、時間経過と共に天然ゴムの産地現物価格が上昇基調を強める可能性は高そうです。