3月10日

円相場

 ドル円は、3月9日21時頃に一時101.21円まで円高に進みましたが、今朝から円安基調に転じ、13:20時点で103.9円です。昨夜のNYダウが過去最大の下げ幅となる2013ドル安となったものの、本日のNYダウ先物が13:20時点で600ドル高となり、今朝からは少しリスクオンの流れとなっております。

  ゴールドマン・サックスの9日付けのレポートでは、「FRBが3月17~18日のFOMCで政策金利を0.5%引き下げ、4月28~29日のFOMCでも0.5%引き下げる。」との見通しを発表しました。こうしたドル安要因も円高材料となっております。

 S&P500種株価指数は、2月19日の最高値(3393ポイント)から昨日の引け値(2746ポイント)まで19.07%の下落となり、あと1%ほどの下落で弱気相場入りとなる神経質な水準まで下落しました。ここで米国株が弱気相場入りとなれば、円相場が更に円高に進む可能性がある反面、米国株が弱気相場入りを回避することが出来れば、しばらく円安の流れとなる可能性も高まります。

 トランプ米大統領は9日、「景気を下支えするため給与税の引き下げなどのかなりの規模の措置を10日に協議する。」と述べ、景気を下支えするために給与税の引き下げなどの措置を議会民主党と10日に協議することを明らかとしました。今夜のトランプ大統領の会見で有効な経済対策が発表されるかどうかに注目でしょう。

新型ウイルスによる感染者数が全世界で11万3584人となり、死者数が3996人となりました。しかし、FRBが3月と4月のFOMCで「0.5%の利下げ」を連続して実施する可能性も高まってきただけに、ここで米国株が弱気相場入りを回避する可能性も出てきました。