3月17日

原油市場パート2&天然ゴム市場

モルガン・スタンレーの13日付けのレポートでは、「底を打った、あるいはリスク資産が底値を付けたというわけではないが、厳しい急激な弱気相場の最終段階に入ったとは言える。これまでの3週間よりは、回復の初期段階に近いところにある。」と指摘しております。

モルガン・スタンレーの15日付けのレポートでは、「米株に対する慎重なポジションを終了したほか、米クレジット商品に対しても徐々に同じことを行っている。」と指摘しております。そして、モルガン・スタンレーのクロスアセット責任者であるシーツ氏は、「あらゆる資産の魅力が高まっているように見える。価格が重要だ。われわれは懸命に押し目買いを避けようとしていたが、米金融当局から追加支援を受けたことで、現在はたとえ一時的ではあってもリスクリワードが改善したと思われる水準になっている。高騰していた株価が史上最速の相場調整によって現実的な水準に下がった。」と述べております。

S&P500種株価指数は、2月19日の高値(3393ポイント)から昨夜の安値(2380ポイント)まで30%も下落しました、「3割高下に向かえ」という相場格言もあるだけに、米国株の3割安に向かう姿勢も一考かもしれません。

昨日のNYダウが2997ドル安(12.93%安)となり、シカゴVIX指数が引け値ベースで最高値を記録しましたが、それに対して本日の東京商品先物市場で「小幅高となっている東京ゴムRSS3」や「小幅安に留まっている東京ドバイ原油」に注目ではないでしょうか。東京ゴムRSS3や東京ドバイ原油の地合いが弱ければ、今朝から大幅下落となっていてもおかしくない状況でした。

東京ゴムRSS3は、1月17日の高値(208.7円)から3月10日の安値(155.2円)まで約26%下落しましたが、3月10日以降は安値更新しておりません。そして、東京ドバイ原油は、1月8日の高値(4万5320円)から3月9日の安値(2万940円)まで約54%も下落しましたが、3月9日以降から下値更新しておりません。この1週間で米国株があまりにも大きく下落しましたが、それでも1週間ほど前から東京ゴムRSS3と東京ドバイ原油が共に下値をじりじりと切り上げており、そうした動きからも底堅さを感じます。

 

 

東京ゴムRSS3の日足
東京ドバイ原油の日足
 

 

 

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