3月31日

原油市場

 昨夜のNYダウは690ドル高となり、本日のNYダウ先物は、9:15時点で45ドル高です。ドル円は、昨日15:15比で35銭の円高です。ブレント原油は、今朝から40セントほど上昇し、東京ドバイ原油は、9:15時点で700円高です。

 トランプ大統領とプーチン大統領が電話会議を昨夜おこない、会議後に、「世界のエネルギー市場における安定の重要性について一致した。」との声明を発表し、両国のエネルギー相が世界的な原油市場を巡る問題について会談を開くことで合意しました。また、電話会議前にトランプ大統領は、「原油価格を引き上げる必要があるかもしれないと言うことになるとは思いもしなかった。足元の原油価格は非常に低い。サウジとロシアは原油供給を巡り狂ったように争っている。われわれは石油産業の壊滅を望まない。サウジとロシアだけではなく、あらゆる国にとっても好ましくないことだ。これはサウジ・ロシア間の原油供給を巡る争いであり、双方ともクレイジーになっている。」と述べておりました。

 2017年1月から続くOPECプラスによる協調減産の期限が本日31日に迫っており、米国も原油価格のテコ入れに真剣になってきたようです。

 

3月31日

白金市場

 南アフリカのジバニエ・スティルウォーターとアングロ・プラチナとインパラ・プラチナは、顧客への白金供給に対して不可抗力条項を発動しました。新型ウイルスの感染拡大を沈静化させるために21日間の閉山命令が南ア政府より下されたことで、「不可抗力条項の発動」となりました。

 南アフリカでは、3月26日~4月16日の間の外出禁止令が発表されました。それにより、発電所に燃料を供給するための石炭鉱山を除くすべての鉱山が現地時間で26日深夜より4月16日まで21日間も閉鎖されます。SAマイニングは、「今回のロックダウンにより白金生産が年間生産量の8%ほど減少し、今年の白金生産が合計で10~15%減少する。」との見通しを発表しております。この21日間の閉鎖期間中に多くの鉱山会社が鉱山の保守点検を進めることになります。

 世界第3位の白金生産を誇るインパラ・プラチナ社は、パラジウムの高騰を受けて過去1年間で株価が220%も上昇し収益は大幅増加となりました。南アフリカでは、白金とほぼ同程度のパラジウムが採掘されます。それにより南ア白金鉱山の多くは、3週間程度の鉱山閉鎖に十分耐えられる財務体勢を整えております。しかし、鉱山閉鎖が4月16日以降も続くことになれば、パラジウム価格や白金価格が高騰する可能性も高まります。

 南アランドが一時1ドル=18.08ランドとなり、史上最安値を記録しました。新型コロナウイルスの感染拡大によるパニック売りとムーディーズによる南アの格下げが圧迫材料となりました。また、南ア財務省が「財源が枯渇した場合。IMFに緊急支援を求める用意がある。」と述べたことも、圧迫要因となりました。財政難に陥っている新興国の21日間に及ぶロックダウンの影響は深刻です。また、イタリアより医療環境が劣っている南アフリカで、新型ウイルスの感染拡大が加速すれば、甚大な被害を招きます。特に南ア鉱山労働者の多くが密集した住居環境にあるだけに、ルステンバーグなど白金鉱山が集中する地域で新型ウイルスが感染拡大することになれば、白金やパラジウムが高騰する可能性も高まります。



3月31日

原油市場パート2&白金市場パート2

 世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は昨夜、「新たな感染例は約2週間前にウイルスにさらされた結果を反映している。イタリアとスペインの感染拡大がピークに近づきつつあり、数週間前に始まったロックダウンの成果が表れ始めることがわれわれの切実な願いだ。」と述べ、欧州の新型コロナウイルスの感染拡大が若干落ち着く兆しが表れたとの認識を示しました。

 欧州での現在の感染者数の大半は、「ロックダウン前に感染した結果」であると考えれば、各国のロックダウンにより、しばらくすると感染者数の増加ペースが急激に減少する可能性もあります。このことは、米国でも言えることです。そうした「ロックダウンの結果」が示され始めると、これまで新型コロナウイルスの影響で大幅下落してきた銘柄の急反発が始まる可能性もあります。そうした意味では、東京ドバイ原油や東京白金、東京ゴムRSS3などに対してここで強気することも一考かもしれません。