3月31日

天然ゴム市場

 中国国家統計局が本日発表した3月の中国製造業PMIは、45ポイント予想に対して52ポイントとなり、前月の35.7ポイントから大幅上昇となりました。事前予想に反して景気分岐点とされる50ポイントを上回った事は注目でしょう。そして、3月の製造業PMIが、2017年9月以来の最高値を記録したことも注目でしょう。

 東京ゴムRSS3におけるファンドポジションは、東京ゴムが170円付近まで下落した3月5日から売り越しに転じ、昨日時点で「3089枚の売り越し」です。しかも、東京ゴムRSS3が156円付近まで急落した3月9日より売り越し枚数を急増させました。それにより、平均売り値がかなり低いので、東京ゴムRSS3が一段高となれば、売り方ファンドの本格的な「手仕舞いの買戻し」を誘う可能性も高そうです。

 東京ゴムRSS3における当業者ポジションは、東京ゴムRSS3が168円付近まで下落した3月6日から買い越しに転じ、昨日時点で「1890枚の買い越し」です。しかも、東京ゴムが147円付近まで下落した3月23日から買い越し枚数を急増させました。それにより、平均買い値がかなり低いことは注目でしょう。

 

3月31日

金市場

ロシア中央銀行は昨夜、金の購入を4月1日から停止することを発表しました。同国は過去5年間で400億ドルほどの金保有を積み上げてきました。しかし、原油価格の大暴落により資源価格全体も急落しましたので、それに伴ってロシア政府の今年の歳入が大幅減少する事になりそうです。その歳入の大幅減少を補う為にロシア政府が保有金を大量に売却する可能性が高まってきました。

 中央銀行の金保有ランキングは、1位が米国、2位がドイツ、3位がIMF,4位がイタリア、5位がフランス、6位がロシア、7位が中国、8位がスイス、9位が日本、10位がインドです。そして、過去1年間で金保有を特に大幅に増加させた中央銀行は、ロシアと中国とインドの中銀です。また、今回の新型ウイルスに対するロックダウンによる経済対策の為に、ロシアや欧州の中央銀行が保有金を売却する可能性もかなり高まってきました。

中国の製造業PMI