松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2014年09月

ゴム市場&ガソリン市場「ショート&ロング」

ゴム市場&ガソリン市場「ショート&ロング」

 この2~3ヶ月で商品市場全体が大きく下落しました。中には、5年ぶりの安値にまで下落している銘柄もあります。原材料に裏付けされた米国の上場取引型金融商品(ETP)から、今月に入って約8730億ドルの投資資金が流出したとされており、商品市場全体からの資金流失が加速しました。そして、ブルームバーグが集計したブルームバーグ商品指数が2009年以来の低水準にまで低下しております。今月になって商品市場全体の下げ足が加速しただけに、上昇に転じた時の反発にも注目かもしれません。単純な分析方法ですが、今後の商品市場全体が反発に転じると考えれば、これまでもっとも大きく下落した銘柄を買って、もっとも下落率の小さかった銘柄を売って、ショート&ロングを組むという考え方も一行ではないでしょうか。

 この2~3ヶ月間での高値からの下落率は、東京金約2.3%、東京白金約6.7%、東京ガソリン約1.5%、東京ゴム約16%になります。こうして見比べると、もっとも大きく下落した東京ゴムを買って、もっとも下落率の小さかった東京ガソリンを売るという「ショート&ロング」も一考かもしれません。


東京ガソリンの日足
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東京ゴムの日足
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情報提供 : (株)インベステック
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ゴム市場パート2

 上海ゴムは、寄り付き直後に2%高付近まで上昇し、その後しばらく2%高付近で安定していたが、日本時間11時ごろから更に上昇し、11:30時点では4.3%高となる515元高(キロ当たり9円高換算)付近まで急騰しており、ストップ高(5%高)寸前となっております。そして、上海期貨交易所銘柄が全面高です。この上昇で上海ゴムは、6営業日ぶりの水準まで浮上しており、ストップ高寸前にまで急騰したことで、テクニカルの転換が意識されるところでしょうか。しかも、中国市場が明日から国慶節の大型連休に突入することから、天然ゴムの産地現物価格の上昇に弾みが付く可能性もあります。



東京ゴムの15分足
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ゴム市場

 上海ゴムが390元高(キロ当たり7円高)付近で推移しており、上海ゴムの急伸に東京ゴムも10時ごろから追随しております。昨日の上海期貨交易所の夜間取引で上海非鉄金属銘柄が全体的に大幅高となり、今朝からの日中取引でも大幅高となりました。特に出来高の大きな上海亜鉛は2%高、上海銅は1%高付近で推移。上海期貨交易所銘柄が全面高で始まったことを受けて、上海ゴムも急伸しております。特に明日から国慶節の大型連休入りすることから、連休前日の上海ゴムの大幅高に注目することも一考でしょうか。

 上海期貨交易所で出来高が大きい銘柄に、上海ゴム、上海亜鉛、上海銅などがあります。上海亜鉛は、先週23日に3ヶ月ぶりの安値を記録したが、その後6営業日連続で上昇するほどの上昇トレンドに反転しております。また、上海銅も同じく先週23日に2ヶ月ぶりの安値を記録したが、その後上昇を続けており、トレンドが反転した模様。しかし、上海ゴムは先週26日に5年半ぶりの安値を記録したものの、その後は小幅上昇に留まっております。上海非鉄金属銘柄の主力銘柄が力強い上昇トレンドを形成してきたことから、上海ゴムの反転上昇への出遅れが注目されるところかもしれません。


東京ゴムの日足
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上海ゴムの日足
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白金市場「NY白金の大台抵抗」

 NY白金の電子取引は、昨日15時ごろに1297ドル付近まで下落し、現在は1305ドル付近で推移。これまでの値動きは、7月10日に1523ドル付近まで上昇したものの、その後、一本調子の下落を続けました。そして先週25日に1300ドル付近まで下落したが、その後は底堅く推移しており、ようやく「1300ドルの大台の抵抗」が意識される値動きとなりました。白金市場に大きな影響を与えるとされる金市場でも、今月18日にNY金の電子取引が1216ドル付近まで下落したが、現在も1217ドル付近で推移しており、NY金相場も今月18日ごろから「1200ドルの大台」を意識させる値動きを続けております。こうして「NY白金が1300ドル、NY金が1200ドル」の大台を意識させる値動きとなってきたことから、金相場と白金相場が共にこれまで2ヵ月半の下落トレンドに対する調整局面を迎えているのかもしれません。

 NY白金は、この2ヵ月半ほどで高値から226ドルほど一本調子に下落してきたことから、下値抵抗も高まってきたようです。特に先週24日からのNY白金の出来高が4日連続で3万枚ほどにまで膨れ上がり、3ヶ月ぶりの大商いとなりました。NY白金の出来高は、今月中旬ごろから増加傾向となり、ここに来て一気に増加しました。ここにきて通常時の2~3倍の出来高が4日連続となったことからも、買い方の手仕舞い売りや、売り方の利食いの買戻しが一巡する可能性もあります。それだけに、東京白金の調整高に注目することも一考かもしれません。


NY白金の日足
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NY金の日足
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海外市況

 NYダウは41ドル安の1万71ドルとなり、香港のデモに圧迫された模様。また、米個人消費支出の拡大を受けて、利上げ時期が早まるとの観測も圧迫要因となった模様。NYダウは、この1ヵ月半ほど1万7000円前後での値動きを続けており、大台付近は居心地がいいのかもしれません。ドル円は、昨日15時半比20銭の円高。

 NY金は、香港のデモを好感して昨日21時ごろに1223ドル付近まで上昇したものの、NY取引時間で終始じり安を続け、現在の電子取引では1216ドル付近で推移。NY金は、今月18日ごろに1215ドル付近まで下落して以来、1200ドルの大台を意識する値動きが続いております。

 NY原油は、良好な米経済指標を背景にじり高を続け、現在の電子取引では、昨日15時半比1.35ドル高付近で推移。一方、現在のブレント原油は、昨日15時半比0.4ドル高付近で推移しており、両原油市場の価格差は4ドルほどとなり、1年ぶりとなる価格差にまで縮小。


NY原油の日足
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ブレント原油の日足
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ゴム市場

上海ゴムは、今朝から2%安付近で推移し、1.65%安で取引を終えました。本日の産地現物価格は、タイ・ハジャイのRSS3号が前日比0.21バーツ高となり、2営業日連続で小幅高です。また、タイ輸出業者の11~12月積みFOBオファー(RSS3号)が5セント高の155セントとなり、2ヶ月ぶりの上げ幅を記録しました。上海ゴムが下落する一方で産地現物価格や産地FOBオファー価格などが上昇するなど、市場によって温度差が感じられる値動きです。これまで世界のゴム市場の下落をリードし続けてきた上海ゴムは、今週1日から7日にかけて国慶節により長期連休となります。上海ゴムが連休入りすると、堅調な産地価格がゴム市場をリードする可能性があります。

上海ゴム(当月限)は、5営業日連続で1万500~600元付近の下値抵抗を感じさせるような値動きをしております。1万500元をキロ当たりのセント換算にすると約170セントとなり、ここから中国の天然ゴム高率課税分の10%を差し引くと153セントとなります。本日のタイ輸出業者の11~12月積みFOBオファー価格が155セントですから、上海ゴム当月限が産地価格を若干割り込んでいる模様。そうしたことが上海ゴム市場の下値抵抗となってきたのかもしれません。そして、輸送代など輸入諸経費を考えると、上海ゴムが輸入採算コストを大きく割り込んでいることも注目かもしれません。本日の上海ゴムの下落でも産地現物価格が上昇していることから、産地現物価格の下値抵抗も強まってきたようです。上海ゴムは、この1ヶ月半で25%ほど急落しているだけに、国慶節の長期連休明けからマーケットの雰囲気が一変する可能性もあります。特に今月15日の納会後から下げ足が加速しただけに、ここに来て下値抵抗がやや感じられるということは「大型連休前の手仕舞い売り」が一巡したのかもしれません。

東京ゴム日足
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上海ゴム日足
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後場市況2

 ドル円が日銀総裁発言に反応し、14時ごろからの15分間で25銭ほど円安に進みました。黒田日銀総裁は、「2%物価目標の実現に必要になれば躊躇なく調整。2%物価の安定持続に必要な時点まで量的・質的緩和継続。」などと述べております。来週6~7日に日銀金融政策決定会合が予定されていることから、日銀総裁発言が注目されているようです。今週の主なイベントは、1日に米ADP雇用統計、米ISM製造業指数(9月)、米EIA週間石油統計。2日にECB理事会&ECB総裁会見。3日に米雇用統計などが予定されております。また来週8日のFOMC議事録(9月16~17日開催分)などの発表も控えており、来週に向けてビッグイベントが続きます。

 シンガポールゴムは全体的に2セント安付近で推移。上海ゴムは2.2%安付近で推移。しかし、タイ輸出業者の11~12月積みFOBオファー価格(RSS3号)は5セント高となり、2ヶ月ぶりの大幅高を記録。タイのゴム生産者協同組合連合会の会長は26日、「私たちは、価格下落と政府の支援なしにで、多くの生産者が低所得で苦しんでいる。現水準の価格では、私達は戦うためにデモに参加するだろう」と述べております。一部で当初の予定通りに10月8日に大規模デモに突入するとの意見もあるようです。



ドル円の15分足
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東京金の15分足
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後場市況1

 NYダウの電子取引は、今朝から40ドルほど下落。日経平均は、76円高付近で推移。今朝からのドル円やユーロドルは小動きです、また、NY金やNY原油の電子取引も今朝から小動きです。13:15時点、東京金4円安、東京白金32円安、東京ガソリン300円高、東京ゴム2.8円安です。本日の国内商品先物市場は、今朝の寄り付き後から比較的小動きで推移しております。ただ、上海ゴム市場が開始されてから東京ゴムが失速したことがやや目立ちます。

NY金とNY白金の電子取引は、今朝から小動きです。ブレント原油とNY原油の電子取引は、今朝7時ごろに共に40セントほど下落したものの、その後は小動きで推移。東京ガソリンは、今朝からスローペースですがじり高です。

東京ゴムは、上海ゴムの急落を受けて失速。上海ゴム1月限(取引中心限月)は2.5%安、当月限は1.2%安で前場の取引を終えました。上海非鉄金属銘柄は、全体的に小幅安で推移。中国株は、0.4%高で前場の取引を終えました。中国市場が1日から国慶節による長期連休となることから、今日と明日の上海ゴムは、神経質な値動きが予想されます。

東京金の15分足
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東京白金の15分足
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東京ガソリンの15分足
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東京ゴムの15分足
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みんコモコラムアワード2015
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