先ほど東京商品取引所銘柄の今年の取引が終了しました。
本日の夜間取引はありません。
これまで「松永総研」の情報をご覧頂きありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
サンワード貿易 松永英嗣
北浜の虎と呼ばれた男
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サンワード貿易 松永英嗣
マレーシアが過去30年で最悪の洪水被害となり、20万人以上が避難するなど、過去最高の避難人数となりました。それによりパーム油や天然ゴムが急騰しております。特にマレーシアのパーム油生産は、世界全体の78%を占めることから、パーム油の急騰が目立ちます。また、タイ南部でも今月17日ごろから洪水被害が続いております。マレーシアの副首相によると、洪水被害により、タイとマレーシアの今月の天然ゴム生産が30%ほど減少すると述べております。タイゴム研究所によると、天然ゴムの主生産地となるタイ南部の60%にまで洪水被害が広がっており、タイのゴムプランテーションの63%にまで洪水被害が拡大していることも報告されております。今年の取引最終日に東京ゴムが暴騰することとなりましたが、年明けからの更なる上昇に警戒するところかもしれません。
上海ゴムが4.4%高となり、ストップ高(5%高)寸前となっております。これにより取引中心限月(5月限)が1万3260元となり、売り方の大半が値洗いマイナスとなりました。
上海ゴムは、取引中心限月に売買高の9割ほどが集中し、4ヶ月ごとに取引中心限月が移動します。先月下旬に取引中心限月が1月限から5月限に移動しました。現在の取引中心限月である5月限は、先月下旬ごろから本格的に売買が開始された関係から、1万3000元台に突入したことにより、上海ゴムの売り方の大半が値洗いマイナスとなりました。これにより、値洗い的に見れば、買い方が上海ゴム市場の制空権を握ったことになります。この上海ゴムの急騰に反応し、東京ゴムもサーキット・ブレーカーを交えて急騰しております。
12月30日
天然ゴム
上海ゴムが急伸して始まり、現在は2.5%高付近で推移。これで上海ゴムが5連騰となりました。上海ゴムは、この5営業日で7%ほど上昇しているものの、東京ゴムは、5営業日前とあまり変らない水準で推移しております。産地現物価格(タイ・ハジャイのRSS3号)は、月初から上昇を続けております。
マレーシア国営放送によると、洪水により避難した国民は、26日時点で10万人を超えて過去最高の避難人数となりましたが、その後も洪水被害が拡大し、28日時点で避難者が20万人に達しました。マレーシアが30年ぶりの規模の洪水となっており、天然ゴムの主生産地となるタイ南部も今月17日ごろから洪水被害が拡大しております。国際ゴム公社(IRCO)は先週22日、「洪水被害がタイの天然ゴム・プランテーション全体の43%にまで拡大している」と発表していましたが、洪水被害が更に拡大しております。
ベーカー・ヒューズ社発表による全米オイルリグ数は、今年の10月10日に1609基まで増加したが、原油価格の暴落で1499基まで110基も減少しました。
2008年8月にNY原油が147ドルまで暴騰したことにより、米国のシェールオイル・ブームが到来しました。それにより全米オイルリグ数が2009年の約200基から今年10月の1609基まで増加しました。このオイルリグ数の増加に伴い、米国石油生産も2007年の日量約30万バレルから日量約350万バレルにまで増加しました。
米国では、度重なる天然ガス価格の高騰により、2000年ごろからシェールガス・ブームが到来しました。しかし、全米ガスリグ数が400基付近から1600基付近まで急増したことにより米国シェールガス生産が急増し、それに伴いNY天然ガスが大暴落することとなり、それと共に全米ガスリグ数が2008年8月の1606基から2009年7月の665基にまで激減しました。その間にNY天然ガスが13.4ドル付近から2.4ドル付近まで大暴落することとなりました。著名投資家のジョージ・ソロス氏は、「相場は、ブームとバーストを繰り返す」という名言を残されましたが、まさにシェールガス・ブームがバーストした時の反動は凄まじいものがありました。
シェールガス・ブームが2008年後半にバーストしたが、2009年からシェールオイル・ブームが到来しました。しかし、シェールガス・ブームで全米ガスリグ数が1606基まで増加したところでNY天然ガスが大暴落したように、全米オイルリグ数が1609基まで増加したところでNY原油が暴落しており、まさに「時代は繰り返す」というところでしょうか。NY天然ガスが大暴落し、全米ガスリグ数が半年間で半分ほどにまで激減したように、全米オイルリグ数も今後、急速に減少することが予想されます。そして全米オイルリグ数の減少と共に原油市場が堅調さを取り戻すのかもしれません。
全米オイル&ガスリグ数
NY天然ガスの月足
NY原油の月足
情報提供 : (株)インベステック
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NYダウは15ドル高の1万8038ドル。ユーロドルは、年初来安値を更新し、ドル円は上昇。ブレント原油が一時60ドル台を回復したものの、リビアの反政府勢力の攻撃で炎上していた石油タンクが鎮火したことが伝わり、再び供給過剰懸念が原油市場を圧迫。ブレント原油は、60ドル付近から57.4ドル付近まで急落し、現在は58ドル付近で推移。NY金は、ドル高や原油安により失速。NY原油も55.5ドル付近から53ドル付近まで急落し、現在は53.7ドル付近で推移。NY金も1195ドル付近から1179ドル付近まで急落し、現在は1181ドル付近で推移。
リビア情勢は、反政府勢力に対してリビア軍が石油地帯への攻撃に対する中止最後通牒を発した期限が切れたから、リビア空軍によるミスラタ空港や軍事基地などへの空爆が開始された模様。リビア石油公社は、石油タンク炎上でこれまで80万バレルの石油を消失したと発表。リビア軍と反政府派との石油地帯をめぐる覇権争いが続いております。
NY原油の日足
NY金の日足
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12月29日
産地ゴム市場パート2「洪水による避難人数が過去最高」
上海ゴムが2%強の急伸となり、これで4日続伸です。上海ゴム以外の上海期貨交易所銘柄が小動きで推移していることから、上海ゴムが産地の洪水に反応している模様。
マレーシア国営放送によると、洪水により避難した国民は、26日時点で10万人を超えて過去最高の避難人数となりました。しかし、その後も洪水被害が拡大し、28日時点で避難者が20万人を突破したことも伝えられております。また、マレーシアとタイの国境付近では今後2日間でさらに100ミリの雨が降る恐れがあり、洪水被害の拡大が警戒されております。
12月17日ごろから、タイ南部やマレーシアで豪雨による河川氾濫の被害が拡大しております。国際ゴム公社(IRCO)は先週22日、「洪水被害がタイの天然ゴム・プランテーション全体の43%にまで拡大している」と発表していたが、その後も豪雨が続いており、天然ゴム主生産地の被害拡大が懸念されております。今後も更なる豪雨が予想されているだけに、ここは東京ゴムに注目することも一考ではないでしょうか。
下記は、先週22日に製作した記事です。
2014年12月22日
産地天然ゴム「産地で洪水被害が拡大」
天然ゴムの主生産地となるタイ南部やマレーシアで洪水被害が拡大しております。12月17日ごろから、タイ南部で豪雨による河川氾濫の被害が拡大していることが伝えられております。それによると、タイ南部の7県で153万ヘクタール以上もの天然ゴム・プランテーションが水害に陥っている模様。すでに被害がタイの天然ゴム・プランテーション全体の43%にまで拡大しているようです。また、マレーシアでも洪水被害が拡大していることが伝えられております。
こうした産地での深刻な洪水被害により、生産高の低下や天然ゴム輸送への被害が心配されます。東京ゴムは、13:50時点で2円高です。産地の洪水被害の深刻さを考えると、東京ゴムへの強気な見方も一考ではないでしょうか。
参照サイトのアドレスです
http://www.irco.biz/BlogMoreDetial.php?id=3066&ShowContent=news
上記は、先週22日に製作した記事です。
この1週間もタイやマレーシアを中心として降雨が続いており、マレーシアの国営ベルナマ通信は、洪水で13万2000人以上の住民が避難したと伝えております。ナジブ首相によると、被災地では水の供給さえ滞り、停電で避難所も闇に包まれているという。マレーシアとタイの国境付近では今後2日間でさらに100ミリの雨が降る恐れがあり、洪水被害の拡大に加えて土砂災害にも警戒が必要とされるようです。また、ベンガル湾を隔てたスリランカも大雨に見舞われており、中心都市キャンディでは、この8日間で1カ月の平均降水量の2倍を超える雨を記録しました。気象専門家によると、東欧と中国が勢力の強い高気圧に覆われた影響で、マレーシア周辺には南シナ海から湿気を含んだ季節風が吹き込んでいることが原因となっているようです。日本の気象庁からエルニーニョ現象の発生が発表されており、それによる異常気象かもしれません。産地の洪水被害により、タッピング作業への影響や、天然ゴムの輸送への影響が危惧されるところでしょうか。