中国政府は29日、1.6リッター以下のエンジン搭載車に対する販売税を10月1日から2016年末まで半分にすることを発表しました。そして、中国人民銀行と中国銀行業監督管理委員会は30日、大半の都市における1軒目の住宅購入者に対する頭金の最低比率を現行の30%から25%へ引き下げることを発表しました。ここに来て中国当局がエコカー減税と住宅購入支援策を同時に打ち出してきたことを受けて、リーマンショック後の日本政府や米国政府の対応を思い出した方も多いのではないでしょうか。中国政府が本格的に自動車市場と住宅市場へのテコ入れに動き出したことにより、中国経済への期待値が高まることも予想されます。また、中国市場の7連休入り直前にエコカー減税と住宅購入支援策を打ち出したことにより、7連休明けの中国市場が良い流れで始まる可能性も高まったと考えるべきかもしれません。
NY銅の電子取引は、15時頃から急騰し、現在は2.3%高付近まで上昇。上海期貨交易所の非鉄金属銘柄の多くも、後場の引け際で急騰しました。上海銅は、今朝から小動きで推移しておりましたが、後場の引け際で急騰して1.8%高で取引を終えました。上海亜鉛も後場の引け際で急騰して3%高で取引を終えました。上海鉛も後場の引け際で急騰し、3.9%高で取引を終えました。久々に上海非鉄金属銘柄の多くが大幅上昇となりました。こうした非鉄金属銘柄の多くが15時過ぎから急騰したことは、明日からの中国市場の7連休を前にして何を暗示しているのかを考える必要もありそうです。特に中国関連銘柄としてこれまで下落を続けてきた白金や天然ゴム、非鉄金属などの反発に注目するところかもしれません。本日夕方からの非鉄金属銘柄の急騰劇は、中国関連銘柄のこれまでの長期下落基調に対する基調転換の狼煙かもしれません。