松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2015年11月

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天然ゴム市場パート6「非鉄金属市場の謎」

 上海銅の1日の売買高は、この2ヶ月間で35万枚付近から100万枚付近まで急増しました。上海亜鉛の売買高は、この2ヶ月間で40万枚付近から150万枚付近まで急増しました。上海アルミの売買高は、この2ヶ月間で7万枚付近から40万枚付近まで急増しました。これほどの売買高急増は、かなり珍しいことです。しかも、上海銅や上海亜鉛、上海アルミは10月上旬から急落を続けているのです。そして上海非鉄金属銘柄の売買高は、今週になって年初来最高を記録しているのです。こうした売買高の劇的な増加傾向を見ると、非鉄金属銘柄に対して近年稀に見るほどの投機人気の高まりを感じます。しかも、下げ相場でこれだけ人気化することは珍しいでしょう。しかし、投機人気がピークに達すると、その後の反動は大きなものになりそうです。人気の過熱はいつまでも続くものではありません。非鉄金属銘柄は、10月上旬より急落を続けたものの、本日になって大幅高に転じており、テクニカルも本日で大きく変化しました。近年まれに見るほどにまで高まった「非鉄金属市場の投機人気」ですから、価格が上昇に転じ始めると、これまでの反動により連騰を招く可能性もあります。上海期貨交易所の花形銘柄でもある上海ゴムは、同取引所の大部分を占める非鉄金属銘柄の影響を大きく受けてきました。しかし本日の上海ゴムがストップ高となり、テクニカルも大きく変化しました。相場では、「最も投機人気が高まったところ」や「最も投機人気が低下したところ」にこそ大きなチャンスが潜んでいるものです。そうした意味では、東京ゴムに対して強気な見方をしばらく継続させることも一考ではないでしょうか。

天然ゴム市場パート5

 上海ゴムがストップ高まで急騰して前場の取引を終え、その20分後には東京ゴムが8.8円高まで上昇しました。しかし、現在の東京ゴムは6.5円高付近で推移しております。上海ゴムは日本時間の12時半に前場の取引を終え、14時半から後場の取引が開始されます。

 NY銅の電子取引は、今朝から3.3%ほど上昇し、この1時間半ほど高止まりしております。一方、先ほどから取引が開始されたNYアルミやNY亜鉛、NYニッケルの電子取引が急騰しております。この流れは、この後のロンドン非鉄金属市場に引き継がれそうです。1ヶ月ほど前から非鉄金属銘柄の急落が続いたものの、本日の非鉄金属銘柄は、「火柱立つ」というところでしょうか。そして、先ほどから取引が開始された複数のNY非鉄金属銘柄が急騰している影響を受けて、このあと始まる上海非鉄金属銘柄の後場の取引では、更に上値追いする可能性もあり、後場の上海ゴムが終始ストップ高張りつきとなる可能性もあります。そうなれば、本日の上海ゴムの夜間取引が更に上昇する可能性もあります。後場から上海ゴムがストップ高張り付きを続けるようでは、東京ゴムは、本日2回目のサーキット・ブレーカーが発動する可能性もあります。

天然ゴム市場パート4

 上海非鉄金銘柄の多くがストップ高寸前まで急騰して前場を終えており、上海ゴムがストップ高(6%高)まで急騰して前場を終えたことを受けて、東京ゴムが一時8.8円高まで上昇し、本日2回目のサーキット・ブレーカーの発動まであと1.2円幅に迫りました。東京ゴムは、今朝の寄り付き値から8円幅も上昇したことになります。東京ゴムの1枚の証拠金は35,000円、倍率が5000倍ですから、今朝からの8円幅の上昇は、1枚35,000円の証拠金に対して4万円の値洗いが動いた計算となります。

 13:05時点で、東京金7円安、東京白金32円高、東京バージガソリン250円安、東京ゴム7.5円高、東京とうもろこし370円高です。東京白金なども、非鉄金属銘柄の急騰の影響を受け始めた模様。東京とうもろこしもサーキット・ブレーカーの発動まであと130円幅に迫っております。

 NY銅の電子取引は、この3時間半で3.8%も上昇しました。それにより、今夜のNY非鉄金属銘柄やロンドン非鉄金属銘柄も急騰する可能性もあります。NY銅の電子取引は、今週23日に2.005ドルまで下落して年初来安値を記録し、現在は2.127ドルまで上昇しており、安値から6%ほど上昇した計算です。中国当局が輸出入増加のための経済対策を打ち出した影響が出始めた模様。


東京ゴムの15分足
東京ゴムの15分足

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天然ゴム市場パート3

東京ゴムは、今朝90銭高で寄り付いたもの、その後上昇を続け、先ほどからサーキット・ブレーカーが発動しております。上海ゴムは4.2%高、上海亜鉛は4.3%高、上海アルミは4%高、上海鉛は3.6%高付近まで急騰しており、上海非鉄金属銘柄の多くがストップ高寸前まで上昇しております。また、上海非鉄金属銘柄の多くは、前場の引け際に上げ足を速めました。そして、上海ゴムは、ストップ高(6%高)まで上昇して前場の取引を終えました。

中国の非鉄金属の業界団体である中国有色金属工業会は、上海期貨交易所の非鉄金属市場において悪意のある空売りが行われているとして中国当局に調査を要求しました。このことは、8月下旬のチャイナショック後から何度か取り上げられた問題でもあります。米CFTCが11月16日に発表したデータによると、NY銅におけるファンドの売り越し枚数が前週比39%増となり、2014年1月以来の大きさで増加しました。RJOフューチャーズのストラテジストは、「銅市場はこれまで私が見てきた中で最悪の市場の一つだ。需要は現在のところ基本的にないに等しく、こうした状況は全て今夏に中国株が急落した時に始まった。」と述べております。資産運用会社であるコロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの商品市場担当者は、「中国の株式取引が最初に制限されたとき、われわれは中国人投資家による銅の激しい売りを目撃した。それはリスクを売るはけ口だった。」と述べております。また、資源メジャーであるグレンコアのCEOは、「全く理屈に合わない。われわれは銅在庫と相場がこのような水準まで減少したのをみたことがない。こうした水準だと、通常は銅相場がはるかに大きく上昇するものだ。」と述べております。

中国当局が株式取引を制限し始めた7月初め以降、中国の株価指数先物の取引高が約97%減少しました。その反面、上海銅の取引高が2倍近くに増えました。こうしたことからも、中国株保有投資家のリスクヘッジの手段とされてきた中国株の株価指数先物へのヘッジ売りが規制強化により難しくなったことで、非鉄金属銘柄などが「中国株のヘッジ売りの対象」とされているようです。問題は、上海非鉄金属銘柄の多くが、チャイナショック後から出来高を増加させながら急落を続けたことです。普通の下落相場であれば、出来高や取組高の減少を伴って価格が下落を続けます。それにより、底値形成中は、出来高や取組高が極めて少ない人気離散な状況となり、再び人気が高まりだすまでかなりの時間を底値形成に費やすことも多いようです。一方、普通の上昇相場であれば、出来高と取組高の増加を伴って上昇を続け、天井圏で最も人気が過熱します。それにより、下落に転じるとそれまで膨らみ続けた人気の反動で急落することも多いようです。そうしたことから「天井3日、底値100日」という相場格言が生まれたのではないでしょうか。しかし、今回の非鉄金属銘柄の下落基調は、出来高と取組高の増加を伴って下落を続けており、投機人気の高まりと共に下落を続けていることになります。このような下落相場になると、「天井3日、底値100日」という相場格言と反対の現象が発生して連騰を伴う上昇基調に転じる可能性も高そうです。ここは、非鉄金属市場に対して投機人気の高まりと共に急落を続けた反動に備えるところではないでしょうか。そうした意味では、天然ゴム市場の連騰に備えるところかもしれません。

東京ゴムの5分足
東京ゴムの5分足
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20日の天然ゴム市場分析

先週末20日に無料メール情報会員の皆様にお送りしたメール情報の一部を紹介します。
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11月20日

東京ゴム市場分析

 世界の非鉄金属市場の中心的存在となるロンドン非鉄金属市場では、銅や亜鉛、ニッケルなどの非鉄金属銘柄の多くが10月中旬頃から急落を開始し、その多くの銘柄がいまだに安値更新しております。10月19日に発表された中国の貿易収支で「10月の輸入総額」が前月に対して大幅減少したことを受けて非鉄金属銘柄の急落となったようです。しかし、一部の非鉄金属銘柄では、ここにきて下げ止まりの様相を呈しております。そうしたことから、12月8日に発表される中国の貿易収支の「11月の輸入総額」は重要となりそうです。

 上海ゴムの取引中心限月となる1月限は、6月頃から下落基調を続けており、昨日19日に年初来安値となる1万185元を記録しました。それに対して東京ゴムは、11月6日に年初来安値となる153円を記録し、その後はじり高基調に転じており、現在は159円付近まで上昇。この2週間の値動きは、上海ゴムが下落基調を続けている反面、東京ゴムがじり高基調に転じております。こうした両市場の値動きを考えれば、東京ゴムが下値の限界に達しているのかもしれません。また、シンガポールゴムRSS3号も東京ゴムが年初来安値を記録した11月6日に119セントの年初来安値を記録し、その後は下げ止まりの様相を呈しております。東京ゴムやシンガポールゴムに反して上海ゴムが下落基調を続けている原因は、上海非鉄金属銘柄の下落基調が続いていることも影響しているようです。こうした東京ゴム市場やシンガポールゴム市場の反応を考えると、そろそろ東京ゴム市場への買い場探しも一考ではないでしょうか。

11月20日

東京白金と東京ゴムの展望「中国の輸入動向分析」

中国経済成長の鈍化に伴い中国株が6月から急落を始めたことを受けて、資源銘柄全体が6月頃から急落を始めました。中国の非鉄金属などの資源財の需要は、世界全体の3割強を占めます。上海総合株価指数が8月26日に年初来安値を記録したものの、その後は上昇に転じ、安値から29%の上昇となり、中国株が強気相場入りとなりました。中国株が上昇基調に転じたものの、「中国の輸入総額の大幅減少」が嫌気されて、その後も資源銘柄の多くが下落基調を続けております。そうした資源銘柄全体の下落基調に東京白金や東京ゴムなども巻き込まれているようです。

中国の輸入総額は、2月と10月に毎年大幅低下する傾向もあります。その理由は、2月の春節(旧正月)による7連休と10月の国慶節による7連休が影響しているとされております。

今年の中国の祝日(7~12月)

7月なし

8月なし

9月抗日戦勝記念日3~5日の3連休、中秋節27日

10月国慶節1~7日(7連休)

11月なし

12月なし

中国輸入総額の過去5年間の平均は、10月で前月比-10.06%、11月で+10.36%、12月で+6.74%です。こうして数値化すれば、いかに中国の輸入総額が10月に大幅減少するかが伺われます。そして注目は、中国の輸入総額は、11月と12月に急増する傾向でしょう。特に11月と12月は、祝日がまったく無いことに加えて10月の輸入総額の大幅減少による反動などが輸入総額の増加に繋がっているようです。

中国の10月の輸入総額が大幅減少すれば、11月に発表される「10月の輸入総額」の大幅減少を受けて資源価格が下落しやすくなります。そして、11月の輸入総額が急増すれば、12月に発表される「11月の輸入総額」の急増を受けて資源銘柄が上昇しやすくなります。こうしたことから、12月8日の中国貿易収支の発表が注目ではないでしょうか。貿易収支は、「輸出入の収支」ですから、貿易収支と共に輸入総額の発表も行われます。中国輸入総額の季節的変化の特徴を考えれば、東京白金や東京ゴムなどの「資源銘柄であり、中国経済と関連性の深い銘柄」への対策も考えられるのではないでしょうか。

NY白金が7年ぶりの安値を記録し、NY金が5年ぶりの安値を記録すると共にNY銀が1950年のデータ開始以来で最長となる13営業日続落となりました。また、NY銅が6年ぶりの安値を記録しており、非鉄金属や貴金属の下落基調が6月頃から続いております。こうしたことは、中国の10月の輸入総額が前月より9.9%も低下したことを考えれば、仕方がないのかもしれません。しかし、過去の数値を見ても中国輸入総額が11月と12月に大幅増加する傾向もあることから、中国貿易収支の発表(12月8日)に向けて資源銘柄に対する強気な見方も一考ではないでしょうか。そして、12月1日に発表される中国の各種PMIも注目でしょう。中国の10月の財新製造業PMIが前月比で1.1ポイント上昇、財新サービス業PMIが1.5ポイント上昇、コンポジット(製造業&非製造業)PMIが1.9ポイント上昇となり、再び中国経済の成長に力強さが戻りました。特に財新コンポジットPMIが49.9ポイントまで上昇して景気分岐点とされる50ポイントまであと0.1ポイントに迫っており、12月1日の発表で景気分岐点とされる水準を大きく上回る可能性も出てきました。12月上旬に発表される中国の輸入総額や各種PMIを考えれば、今月中に東京白金や東京ゴムの買い場を探すことも一考ではないでしょうか。

中国の輸入総額

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24日の天然ゴム市場

一昨日24日に無料メール情報会員の皆様にお送りしたメール情報の一部を紹介します。
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11月24日

天然ゴム市場「上海非鉄金属銘柄の一部が暴騰」

 上海ゴムの昨夜の夜間取引は、上海非鉄金属銘柄が全面安となった影響を受けて3.6%安まで下落して取引を終えました。それにより本日の上海ゴムは、昨夜の3.6%安付近から取引が再開され、午後からじり高に転じ、引け際で一時プラス転換するところもあり、結局、0.9%安で取引を終えました。

 東京ゴムは、昨夜の上海ゴムの夜間取引での大幅下落に圧迫され、5円安付近で今朝の取引が始まりました。その後も安いままで推移しておりました。それにしても、本日の上海ゴムは、大幅下落で取引が開始されながら、前日とあまり変らない水準まで戻して取引を終えたことは注目でしょう。

 本日の上海銅は、前場を2%安付近で推移していたものの、0.6%安付近まで安値から大きく戻して取引を終えております。上海期貨交易所で上海ゴムや上海銅と同じぐらいの取引量を誇る人気銘柄の上海亜鉛は、一時4.2%高付近まで暴騰し、3.3%高付近で取引を終えております。上海鉛も今朝から上昇を続け、3%高付近まで暴騰して取引を終えております。これまで下落基調を続けてきた上海非鉄金属銘柄ですが、ここに来て暴騰に転じる銘柄もいくつか現れ始めたことは注目でしょう。そろそろ1ヶ月近く続く非鉄金属銘柄のダウントレンドも終了ではないでしょうか。そうなると、東京ゴムや東京白金などの反発に注目するところかもしれません。


11月24日

非鉄金属と東京ゴムと東京白金

 昨夜の欧米市場では、非鉄金属銘柄が大幅下落となり、非鉄金属と同じ資源財である上海ゴムやNY白金なども大幅下落となりました。また、昨夜の上海期貨交易所の夜間取引では、上海非鉄金属銘柄が大幅下落となり、上海ゴムも急落しました。非鉄金属銘柄の多くは、1ヶ月ほど前から下げ足を早めております。特に注目は、上海期貨交易所の中心的銘柄である上海銅やロンドン非鉄金属市場の中心的銘柄であるロンドン銅、そしてNY銅などでしょう。銅は、「ドクターカッパー」とも呼ばれており、景気敏感銘柄でもあります。

 CFTCより発表されたNY銅におけるファンドなど大口投資家のポジションは、10月30日に今年後半で最低売り越し枚数となる8千枚程度まで減少しましたが、その後は3週連続で売り越し枚数が急増し、11月20日時点で3万枚付近まで増加しました。今年のNY銅におけるファンドポジションの傾向では、売り越し枚数が3万~3万5千枚程度まで増加したところがNY銅の安値となっております。

NY銅におけるファンドの売り越し枚数が11月20日時点で3万枚近くにまで増加していることに加え、11月20日以降も価格下落が続いていることから、今週にも今年最高の売り越し枚数を記録する可能性もあります。こうしたNY銅のファンドポジションの変化を見ると、そろそろNY銅の急落が止まると考えられます。そして、銅を中心とした非鉄金属市場の急落が止まれば、これまで非鉄金属市場の急落に巻き込まれていたとされる「非鉄金属と同じ資源財でもある天然ゴムや白金」が急反発に転じる可能性もあるのではないでしょうか。


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25日の天然ゴム市場

昨日25日に無料メール情報会員の皆様にお送りしたメール情報の一部を紹介します。
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11月25日

天然ゴム市場「昨夜の非鉄金属銘柄が全面高」

 昨夜の上海期貨交易所の非鉄金属銘柄が全面高となり、上海ゴムも3%近く急騰しました。昨夜の上海銅は2.8%高、上海亜鉛は3.2%高となり、上海非鉄金属銘柄が全面高となりました。また、ロンドン非鉄金属銘柄やNY非鉄金属銘柄も全面高となりました。上海ゴムの1月限は、一時1万15元まで下落したものの1万395元まで上昇して取引を終えました。1ヶ月近く続いた非鉄金属銘柄の急落劇も、昨夜の急反騰を受けてテクニカルが大きく変化したことは注目でしょう。


11月25日

天然ゴム市場パート2「サヤの変わり目は、相場の変わり目」

「サヤの変わり目は、相場の変わり目」という 商品相場特有の格言があります。特に東京ゴムは、国内商品先物市場の中でも当月限と先限との価格差が大きく変化する特徴もあることから、「サヤの変わり目は、相場の変わり目」という格言が昔からよく使用されてきた銘柄です。注目は、東京ゴムの当月限と先限との価格差が今月になって30円ほどにまで拡大すると共に、過去10年間で最大の逆サヤ(先限より当月限が高いサヤ)を形成しました。

 東京ゴムは、高値で大幅逆サヤ(先限より当月限が大幅に高いサヤ)を形成し、安値で大幅順サヤ(先限より当月限が大幅に安いサヤ)を形成する特徴もあります。添付している月足チャートを参照にすると、2010年に100円幅ほどの大幅逆サヤを形成し、2011年にも40円幅ほどの大幅逆サヤを形成しており、共に東京ゴムの当月限が500円付近まで暴騰する大天井を形成しました。その反面、今月になって当月限が先限を30円ほど下回る「過去10年間で最大の逆サヤ」を形成すると共に、7年ぶりの安値を記録しました。ここは、「サヤの変わり目は、相場の変わり目」と考えるのであれば、東京ゴムが今月になって過去10年間で最大の逆サヤを形成した直後なだけに、「大底形成完了」と考えるべきかもしれません。

ゴムサヤチャート

サヤチャート週足

価格差の月足

11月25日

天然ゴム市場パート5「中国の1220兆円のコモディティ輸入計画」

中国の李首相は24日、今後5年間に1兆ドルを超す対外投資を行い、コモディティ(商品)を10兆ドル(約1220兆円)以上輸入する見通しを発表しました。この発言は、蘇州で開催されている中国・中東欧諸国首脳会議で行われました。

中国当局が5年間で約1220兆円以上ものコモディティを輸入するということは、1年間で約244兆円以上の輸入となり、1ヶ月間で約20兆円以上の輸入となる計算です。中国政府がコモディティを大量輸入し、政府備蓄を積み上げていく姿勢を示したことは注目でしょう。そして、1ヶ月ほど前から一本調子の下落トレンドを続けていた非鉄金属銘柄や上海ゴムが24日の夜間取引から急騰に転じた理由は、この「李首相発言」が影響している模様。それにしても中国当局による1220兆円規模のコモディティ輸入計画を発表したことには、その規模の大きさに驚かされます。この李首相の発言は、今後のコモディティ市場に対して大きな影響を与える可能性もあります。


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みんコモコラムアワード2015
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