松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2016年08月

天然ゴム市場

 最近の東京ゴムと上海ゴムの値動きの違いに疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。上海ゴムの下落幅ほど東京ゴムが下落しないという場面が最近目立っているようです。本日も上海ゴムが2.6%安まで下落して取引を終えたものの、東京ゴムは、0.6%安(日中取引の2円安と夜間取引の1円高で計1円安=約0.6%安)程度の下落に留まっております。

以前は東京ゴムが天然ゴムの中心的市場であったものの、今では上海ゴムが中心的市場となっております。天然ゴムの約9割が自動車などのタイヤに加工されます。国内タイヤメーカーの多くが中国生産に切り替え、中国の自動車販売台数が米国を抜いて世界一となり、中国の天然ゴム需要が世界全体の約35%まで拡大しました。一方、日本の天然ゴム需要は、世界全体の約6%まで縮小しました。そして、昨年のチャイナ・ショックとそれに対する中国株式市場への規制強化を受けて中国の株式投資人気が急低下し、その受け皿として中国の商品先物市場の人気が高まりました。今年の4月下旬には、中国の商品先物市場の1日当たりの売買高が1830億ドル(約19兆8000億円)相当にまで膨らみ、昨年の中国の株式バブルの絶頂期の売買高を上回ったことも報告されました。上海鉄筋(上海螺子鋼)と大連鉄鉱石の1日の売買高が3000万枚に達したこともありました。1日の売買高を比べると、東京ゴムが0.6万枚程度なのに対して上海ゴムが40~80万枚程度です。

 上海ゴムの取引中心限月と東京ゴム先限の価格差は、6~7月頃は東京ゴム先限が割高換算となっていたものの、8月上旬から上海ゴムの取引中心限月が割高換算となっております。上海ゴムの取引中心限月が8月上旬より9月限から1月限に移動し、それに伴い取引中心限月の水準が2000元(1kgあたり約30円)ほど変化しました。本日の終値では、前取引中心限月である9月限が1万150元、現取引中心限月である1月限が1万2380元であり、その差は1トン当たり2230元(1kgあたり約34円換算)です。それにより、取引中心限月が1月限に移動してから上海ゴムの軟調地合いが目立ちます。

 現取引中心限月である上海ゴム1月限(本日の終値は1万2380元)から高率関税を差し引いて1kgあたりの円換算にすると、(1万2380元-900元)÷1000kg×15.45円=約177円となります。これでは、東京ゴム先限より24円ほど割高換算です。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております
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後場市況1

 今朝からのマーケットは、全体的に小動きで推移。ドル円やNYダウの電子取引も今朝から小動きです。NY金の電子取引は、今朝から4ドルほど上昇。日経平均株価は、160円高付近で朝から小動きです。

 本日は、。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております
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原油市場

 昨夜のNY原油は、ドル高やNYダウ安に圧迫されて下落。NY原油は、8月19日に48.75ドルまで上昇しましたが、その後はじり安基調となっております。一方、東京原油は、8月23日に2万9030円まで下落しましたが、その後はじり高基調となっております。先週末のイエレンFRB議長やフィッシャーFRB副議長講演を受けて米国利上げ観測が高まっており、それを受けてドル高&円安が進んでおります。ドル高は、ドル建て銘柄であるNY原油を圧迫することになります。その一方で、円安は、円建て銘柄である東京原油の換算値を上昇させます。今週末発表の米雇用統計が良好な内容となれば、米国の利上げ観測が更に高まることも考えられます。今週末に発表される米雇用統計の非農業部門雇用者数は、前月発表値の25.5万人増に対して18万人増予想となっております。8月の非農業部門雇用者数に対する市場予想平均が過去2年間の平均を5万人ほど下回ることから、今回の発表が市場予想平均を上回る可能性もありそうです。

今朝発表されたAPI週間石油在庫統計は、原油が92万バレル増予想に対して94万バレル増、ガソリンが120万バレル減予想に対して160万バレル減、ディスティレートが15万バレル減予想に対して300万バレル増となり、クッシング原油は62万バレル減でした。

NY原油におけるファンドの買い越し枚数は、8月2日時点で26万7192枚まで減少しましたが、その後の3週間で35万3744枚まで約32%も買い越し枚数が急増しました。それにより、5月17日に記録した過去最高の買い越し枚数まであと1万5025枚まで迫りました。また、NY原油のオプション取引におけるファンドの買い越し枚数は、8月23日時点で前週比8万8924枚増の24万1196枚となり、過去最高の買い越し枚数となりました。増産凍結協議の開催決定を受けてファンドの買い越し枚数が3週連続で大幅増加となりました。しかし。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております
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NY原油の日足
NY原油の日足
東京原油の日足
東京原油の日足

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金市場

 昨夜のNY金は、米国利上げ観測の高まりによるドル高に圧迫されて下落。現在のNY金の電子取引は、昨日15:15比10ドル安付近で推移。一方、東京金は、NY金下落と円安進行という強弱材料の対峙で昨夜から小動きを続け、現在は前日比5円安付近で推移。ドル円は、昨日15:15比で70銭ほど円安に進みました。

 NY金は、7月下旬ごろから上値を切り下げながら下値を引き上げる三角保合いを続けていたものの、8月24日ごろから保合い下放れとなりました。昨夜のNY金は1311ドルで取引を終え、7月21日の安値(1312ドル)付近が抵抗線となっている模様。この抵抗線の攻防が今後のNY金の注目となりそうです。

 ドル円は、7月上旬と8月中旬~下旬に1ドル=100円付近まで下落しましたが、先週末のイエレンFRB議長やフィッシャーFRB副議長講演を手掛かりに3円ほど上昇(円安進行)しました。これによりドル円がダブルボトムを形成した可能性も高まっております。また、ブレグジット・ショックによる6月24日のドル円の瞬間安値を考えると、トリプルボトムとなるのかもしれません。

 東京金にとって、。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております
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 NY金の日足
NY金の日足
ドル円の日足
ドル円の日足
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大豆市場分析

 米農務省が今朝発表した米国産大豆の8月28日までの週間作柄・育成進展状況では、着莢が前週比5%上昇の94%となり、前年同期の91%を上回りました。落葉(成熟)は5%となり、前年同期の8%を下回りました。

着莢期:大豆生育の中で最もデリケートな時期です。莢の伸張は開花・受粉後5日目頃から始まり、20日目頃に最大の長さになって結実期に移り、子実が成長します。着莢から結実が進むこの期間は登熟期と呼ばれ、光合成が活発に行われるため、十分な降雨があって土中の水分・養分が豊富に供給されることが望ましいとされております。

落葉期(成熟期):子実の成長が終盤に差し掛かると、葉や莢が黄変して落葉が始まり成熟期を迎えます。その後、莢の色は茶色に変色し、早ければ9月中頃から収穫が始まります。大豆は完熟すると莢が割れて実が落ちてしまうので、トウモロコシより先に収穫が行われ、そのピークは10月前半となります。

 今回の米農務省による週間作柄・育成進展状況では、

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トウモロコシ市場

 米農務省が今朝発表しました米国産トウモロコシの8月28日までの週間作柄・育成進展状況では、ドウステージが前週比7%上昇の92%となり、平年の87%や前年同期の90%を上回りました。デントステージが前週比20%上昇の60%となり、平年の52%や前年同期の54%を上回りました。成熟が9%となり、平年の11%を下回ったものの、前年同期の8%を上回りました。良好と優良の占める割合は、前週同様の75%でした。

ドウステージ:ミルク状の中身が徐々に柔らかい固まりになってゆく過程です。

デントステージ:ドウステージから約3週間たつと実に窪みができる段階に入ります。デントステージもドウステージ同様に固まっていく過程です。

成熟:デントステージから約2週間でとうもろこしの成熟は完了します。ただし、成熟しても穀粒の中の水分はまだ高く20%以上です。

収穫:天候を見ながら収穫のタイミングを計ることになります。収穫する段階では水分が18%以下であることが望ましいとされております。水分が高いまま収穫すると、保管中の品質劣化が進むことになります。

今回の。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております
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円相場「今週末の米雇用統計発表に向けて」

 先週末のジャクソンホールでのイエレンFRB議長とフィッシャーFRB副議長講演により米国の利上げ観測が高まり、ドル高&円安が進みました。特にフィッシャーFRB副議長講演のタカ派的な発言が目立ちました。FF金利による9月の利上げ確率は、この1週間で24%から34%に上昇。そして、12月の利上げ確率は60%まで上昇しました。今後の注目は、今週末に発表される米雇用統計を受けて米国の利上げ確率がどのように変化するかとなりそうです。

今週末に発表される米雇用統計の非農業部門雇用者数は、。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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米雇用統計

原油市場

 石油メジャーであるロイヤル・ダッチ・シェルのエネルギー主席顧問は、「過去2年間の原油価格を圧迫している世界的な供給過剰は、2017年下半期まで解決しない可能性がある。リビアとナイジェリアから日量150万バレルの供給再開が見込まれることや、イランとイラクの産油量が不透明なため、石油業界の大方が期待する時期よりも需給再均等がずれ込む可能性がある。」と述べております。

ナイジェリアの反政府武装勢力のニジェールデルタ・アベンジャーズは29日、ブリハ大統領宛ての公開書簡で、「我々はニジェールデルタ地帯での敵対行為をやめた。政府によるナイジェリアのすべての再編成に対して忠実かつ前向きな態度を期待する。」との声明を行いました。ナイジェリアの原油生産は、昨年まで日量200~220万バレル程度で推移していたものの、反政府武装勢力による石油施設への度重なる攻撃を受けて今年の6月には日量145万バレル程度まで落ち込み、8月18日時点で日量156万バレルと伝えられております。今回のニジェールデルタ・アベンジャーズの停戦声明を受けて同国原油生産が昨年までの水準に回復する可能性が高まってきました。

リビアのカダフィー独裁政権が2011年に崩壊しました。カダフィー独裁政権の崩壊直前の同国原油生産は日量165万バレル程度でしたが、崩壊直後に日量10万バレルを割り込む場面もありました。その後、2012~2013年に日量140万バレル付近まで同国原油生産が回復しました。しかし、カダフィー独裁政権が崩壊したことにより、ISやその他の反政府勢力が台頭し、反政府勢力による同国主要石油施設への度重なる攻撃を受けて2014~2016年の同国原油生産が日量30~40万バレル程度まで落ち込んでおります。しかし、リビアの石油積み出し作業がここにきて回復基調を示し始めていることは注目でしょう。

NY原油は、2月中旬から6月上旬にかけて25ドル幅ほど上昇しました。カナダの大規模森林火災の影響を受けて同国原油生産が約30%落ち込み、それと同時期にナイジェリアの原油生産が約40%落ち込んだことを受けて両国合計で日量約210万バレルの落ち込みとなり、世界の原油需給が日量110万バレルほどの供給不足に転じた計算となりました。それを受けて5月のNY原油の上げ足が速まりました。しかし、カナダの大規模森林火災はすでに沈静化し、ここにきてナイジェリアの反政府武装勢力であるニジェールデルタ・アベンジャーズが政府との停戦を表明しました。そして、サウジアラビアやイラン、イラクの増産が続いております。特にサウジアラビアの原油生産は、3か月連続で過去最高を更新する勢いとなっております。

9月26~29日に開催される増産凍結協議に対して、。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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NY原油の日足
NY原油の日足

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