松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2016年10月

天然ゴム市場パート4

 大連鉄鉱石が3.1%高、上海鉄筋が2.2%高、上海アルミが2.3%高、上海亜鉛が1.7%高、上海銅が0.7%高、上海ゴムが0.2%高で日中取引を終えました。本日も中国の鉄関連銘柄と非鉄関連銘柄が全面高となりました。上海総合株価指数は、朝方に一時0.7%安まで軟化しましたが、0.1%安まで戻して取引を終えました。

シンガポールゴムRSS3号の現在の当限価格は1kg=1.725ドル付近で推移。これを円換算すれば、1.725ドル×104.8円=約180.8円となります。これに輸入諸経費を1kg=8円で計算すれば、1kgあたりの輸入採算価格が約188.8円となります。

本日のタイ・バンコクの天然ゴムRSS3号オフィシャル価格(国際価格)は、1kg=61.1バーツです。これを円換算すれば、61.1バーツ×2.9934円=約184.4円となります。これに輸入諸経費を1kg=8円で計算すれば、1kgあたりの輸入採算価格が約192.4円となります。それに対して東京ゴム先限は、輸入採算価格を9円ほど下回っている計算となります。

タイとインドネシア、マレーシアによる天然ゴムの輸出規制が3月から継続されております。そうした主生産国による価格テコ入れ策の影響で天然ゴム価格が上昇しやすい環境にあることは注目でしょう。

中国は、非鉄金属や鉄鋼、天然ゴムなどの3~4割を消費します。それにより、中国の製造業が低迷すると、非鉄金属銘柄や鉄関連銘柄、天然ゴムなどが下落基調を強める傾向もあります。財新製造業PMIが16カ月も景気分岐点とされる50ポイントを割り込んだ時は、中国の非鉄金属銘柄や鉄関連銘柄、上海ゴムなどの多くが下落基調を強いられました。しかし、7月になって財新製造業PMIが景気分岐点とされる50ポイントを上回ると、中国の資源銘柄全体が上昇基調に転じました。こうして中国の財新製造業PMIと資源銘柄の値動きを見比べると、資源銘柄全体がここにきて上昇力を強めている理由も理解出来るのではないでしょうか。そして、中国人民銀行が元安誘導を強めていることから、中国の資源銘柄の上昇基調はまだ続くと考えるべきかもしれません。
中国製造業PMI

天然ゴム市場パート3「値ごろ売りは禁物」

 ここにきて中国の鉄関連銘柄や非鉄関連銘柄の上昇が目立ってきました。しかし、それら資源銘柄を月足ベースで分析すると、2011年からの大幅下落に対してほんの少し上昇に転じただけに過ぎないようです。

2011年からの5年間での下落幅は、ロンドン銅3カ月物で約57%、ロンドンアルミ合金3カ月物で約40%、ロンドンニッケル3カ月物で約71%、上海ゴム当限で約76%です。上海ゴム当限は、この5年間で4万2000元付近から1万元付近まで3万2000元幅ほど下落しましたが、昨年末の安値からまだ3000元幅ほどしか上昇しておりません。それにより上海ゴムは、2011年からの下落幅に対して、ようやく「下げ幅の11分の1戻し」となります。

中国の商品先物市場で最大の売買高を誇る上海鉄筋は、2011年からの5年間で約69%下落しました。大連鉄鉱石は、2011年からの5年間で約71%下落しました。その反動により、鉄関連銘柄の上げ足がここにきて加速し始めたようです。

中国の鉄関連銘柄や非鉄関連銘柄、上海ゴムなどの資源銘柄の多くは、2011年から大幅下落したものの、その後の上げ幅は、それまでの下げ幅に比べるとかなり小さいようです。上海ゴムや東京ゴムがこの2か月間で大きく上昇したように感じるのは、「安値覚え」による値ごろ感が影響しているようです。上海ゴムは、2011年からの下げ幅に対して、「11分の1戻し」程度の上昇ですから、まだ上げ余地は大きいと考えるべきかもしれません。そして、中国の鉄関連銘柄や非鉄関連銘柄が2011年からどれだけ大きく下落してきたかを考えれば、「中国の資源価格の上昇基調はまだ続く」と考えるべきかもしれません。

上海ゴム当月限の月足
ロンドン銅3カ月物の月足
ロンドンニッケル3カ月物の月足
ロンドンアルミ3カ月物の月足

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原油市場パート2

 NY原油の電子取引は、今朝7時ごろに一時48.2ドルまで下落しましたが、その後はスローペースでのじり高となり、現在は48.5ドル付近で推移。

ウィーンでの産油国会合は、1日目が11時間、2日目が7時間ほど協議し、イランとイラクが減産に否定的な態度を見せたことで減産協議が難航した模様。アゼルバイジャンのアリエフ・エネルギー相は、「減産よりも増産を望んでいるイランとイラクの2カ国がこのプロセスの鍵を握っている。」と述べております。OPEC関係者によると、「イラン以外とは、意見の一致が見られた。」ということも伝わっております。今後は、11月25日に再び産油国会合が開催され、11月30日にOPEC定例総会が開催されて減産についての最終合意を目指す流れとなっております。今回の産油国会合で減産に否定的であったイランとイラクの要人発言は今後特に注目されそうです。

OPECが9月29日に減産の暫定合意を発表し、それを受けて45ドル付近で5営業日ほど小動きを続けていたNY原油は、7営業日続伸となって50ドル台乗せとなりました。そして、今回のウィーンでの産油国会合で減産協議が進展しなかったとしてNY原油が48.5ドル付近まで下落しております。OPECが原産の暫定合意を発表する前の水準が45ドル付近であったことから、NY原油は、そろそろ下値いっぱいとなる可能性もあります。

NY原油の日足
NY原油の日足2

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天然ゴム市場パート2

 12:20時点で、大連鉄鉱石2%高、上海鉄筋1.2%高、上海アルミ2.8%高、上海亜鉛1.3%高、上海銅0.7%高、上海ゴム0.4%高となっており、中国の非鉄関連銘柄と鉄関連銘柄が全面高となっております。

中国の商品先物市場で最大の売買高を誇る上海鉄筋(上海螺子鋼)は、4月に2683元まで上昇し、その後、30%ほど急落しました。そして、8月に2620元まで上昇したものの、その後、16%ほど急落しました。そして本日は、2613元まで上昇しております。これで上海鉄筋は、年初より3回目となる2600元台乗せとなりました。

 大連鉄鉱石は、4月に498元まで上昇し、その後、33%ほど急落しました。そして、8月に511元まで上昇したものの、その後、25%ほど急落しました。そして本日は500元まで上昇しております。これで大連鉄鋼石は、年初より3回目となる500元付近までの上昇となりました。

 1日の売買高は、上海鉄筋で600万枚、大連鉄鋼石で200万枚程を誇ります。上海ゴムは90万枚程です。中国の商品先物市場の中では売買高が特に多いとされる上海鉄筋と大連鉄鉱石が年初来高値付近まで上昇しました。上海鉄筋と大連鉄鉱石がここで頭打ちとなって4月と8月の高値とでトリプルトップを形成するのか、年初来高値を上回って新たな上昇トレンドに突入するのかというテクニカル的に重要な局面にきているようです。

 一方、上海アルミや上海鉛は、今月になって年初来高値を大きく上回ってきました。上海亜鉛は、8月頃から年初来高値を更新し続けております。上海銅は、年初来高値まであと一歩というところまで上昇。中国の非鉄関連銘柄の多くは、鉄関連銘柄以上の力強さを示しております。上海ゴムは、こうした中国の非鉄関連銘柄や鉄関連銘柄という資源銘柄全体の上昇基調に追随しており、年初来高値まであと6%ほどに迫っております。中国の非鉄関連銘柄や鉄関連銘柄が本日も全面高となっていることから、上海ゴムも堅調地合いを続けそうです。

ドル市場「ドル円の行方は?」

 ドルインデックスにおけるファンドの買い越し枚数は、3月頃から1万~1万7000枚程度で推移していたものの、10月4日が1万2100枚、10月11日が3万3549枚、10月18日が4万5422枚、10月25日が5万3990枚となりました。ドルインデックスにおけるファンドの買い越し枚数は、7カ月ほどあまり変化はなかったのですが、10月11日頃から3週連続で急増し、年初来最高の買い越し枚数となりました。7カ月ほどあまり動かなかったファンドがここにきてドル買いを加速させている理由は、12月のFOMCが迫ってきたからのようです。

 FF金利による米国の年内利上げ確率は、ブレグジット・ショックの影響を受けて6月29日に6%まで低下しました。しかし、その後は上昇を続け、10月23日時点で74%にまで上昇。12月13~14日に開催されるFOMCに向けて利上げ確率の更なる上昇も予想されます。そうしたドル高の流れを受けて、12月のFOMCに向けてドル高&円安も更に進むことが予想されます。ここは、ドル高&円安の流れに注目するところではないでしょうか。
ドルインデックスにおけるファンドポジション
米利上げ確率

原油市場

 先週末のNY原油は、1日目の産油国会合で協議に進展がなかったことに圧迫され、48.7ドルまで下落して取引を終えました。そして週明けのNY原油の電子取引は、2日目の産油国会合でも協議に進展がなかったことに圧迫され、48.4ドル付近で推移。

 産油国会合の1日目では、協議が11時間にも及び、イランが減産合意事項からの除外を求めたことで協議が難航した模様。関係者によると、「イラン以外とは、意見の一致が見られた。」ということも伝わっております。産油国会合の2日目の協議では、減産の具体的な協議とはならず、11月25日にOPEC加盟国と非加盟国との産油国協議を再び開催することを決定。プーチン大統領も11月25日の産油国会合に参加を表明している模様。今回の産油国会合では、OPEC非加盟国としてロシアやカザフスタン、メキシコ、オマーン、アゼルバイジャン、ブラジル、ボリビアの代表も参加。今後の原油市場の主なイベントは、11月25日の産油国会合と11月30日のOPEC定例総会となりそうです。

 ベーカーヒューズから先週末に発表された米オイルリグ数は、前週比2基減の412基となり、18週間ぶりの減少となりました。CFTCから先週末に発表されたNY原油におけるファンドの買い越し枚数は、4409枚減の40万3586枚となり、3週連続で近年最高となる40~41万枚付近で推移しております。

NY原油の日足
NY原油の日足
東京原油の日足
東京原油の日足

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天然ゴム市場

  先週末の上海期貨交易所の夜間取引は、上海アルミが1.7%高、上海亜鉛が1.3%高、上海銅が1.1%高、上海鉄筋が1.3%高となり、非鉄関連銘柄や鉄関連銘柄が全面高となりました。一方、先週末の上海ゴムの夜間取引は、0.1%高で取引を終えました。ドル円は、先週末15:15比で70銭の円高です。。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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東京ゴムの日足
東京ゴムの日足
上海ゴムの日足
上海ゴムの日足


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天然ゴム市場パート3

 先月下旬ごろからの原油価格の上昇を背景に、中国の資源銘柄の多くが上昇基調を強めました。しかし、NY原油が19日に51.98ドルまで上昇してからじり安基調に転じたものの、それに反して中国の資源銘柄の上げ足が加速しました。24日には、NY原油が50ドル台を割り込んだものの、それでも大連鉄鉱石がストップ高となるなど、今週になって中国の資源銘柄の上昇力が強まっております。

 エコカー減税の延長や新エネルギー車関連の補助金について中国政府が検討していることも、中国の資源銘柄を押し上げております。また、中国の最近の経済指標の多くが良好な内容となっていることや、中国政府がインフラ投資を増やして国有企業改革を加速させるとの思惑も中国の資源銘柄を押し上げております。しかし、注目は、ここにきて人民元安ペースが加速していることかもしれません。

 今月の人民元の下落は、前月比で1.5%ほどになります。これは中国人民銀行が人民元の実質的な切り下げに踏み切って世界的に市場を動揺させた2015年8月以来で最大の下落幅となります。人民元安が進めば、人民元建て銘柄となる中国の資源銘柄は上昇します。それは、円安が進めば、円建て銘柄である国内商品先物市場銘柄が上昇することと同じ原理です。こうした人民元安基調を背景として、中国企業の資源材の買い付けが活発化しているようです。人民元安基調が続いていることにより、中国企業の多くが資源材の海外での買い付けを速めたいと考えることは、ごく自然なことです。これが人民元高基調であれば、中国企業の多くが資源材の海外での買い付けを先送りしたいと考えることになります。人民元安基調が加速してきただけに、東京ゴム市場に対してもしばらく強気な見方が一考かもしれません。

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

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