昨夜のNYダウは、15ドル高の2万837ドルで取引を終えました。トランプ米大統領が2月9日に、「これから2~3週間で税金という面では驚異的な何かを発表するつもりだ。」と述べたことを受けて、NYダウが2月9日から12営業日連続で最高値を更新しました。しかし、2月26日が11ドル高、27日が15ドル高となり、上昇力がかなり鈍ってきました。日本時間で明日11時過ぎからのトランプ大統領の議会講演に向けて、警戒感が高まってきたようです。
トランプ大統領は昨夜、「国防費を歴史的に増やす」や、インフラ投資の拡大に対して「大きな発表をする」と述べ、国防費の増10%増額案を明らかにしました。国防費を10%増やす余地を確保するために、国家安全保障に関係しない連邦政府機関の大部分が予算を削られる見通しです。また、自身のプランを「公安予算」と呼び、法執行の強化とテロリストの排除に重点を置くと述べております。天然ゴム市場にとっては、議会演説でインフ投資の拡大が発表された後の資源銘柄などのインフラ関連銘柄の行方に注目でしょう。特に鉄鋼関連銘柄や非鉄金属銘柄の多くが年初来高値付近にあることから、「噂で買って、事実で売れ」という相場格言通りの展開となる可能性もあります。