松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2017年05月

天然ゴム市場パート9

 東京ゴムにおける投資家の買い越し枚数が5月26日時点で年初来最高となる4269枚を記録しました。そして、29日時点で4300枚、30日時点で4508枚まで増加し、3営業日連続で年初来最高の買い越し枚数を更新しました。しかし、その3営業日で買い越し枚数が計1134枚も急増しておりますそれに対して、先2本の限月(10月限と11月限)が一代の安値を更新したことにより、年初来最高にまで膨らんだ投資家の買い越しポジションのほとんどが値洗いマイナスとなった計算です。しかも、先限が先週24日の高値から37円幅ほど下落しており、買い方の値洗いが短期間で急速に悪化しております。こうなれば、年初来最高にまで膨らんだ投資家の買い越しポジションの本格的な手じまい売りが始まる可能性も高まってきました。投資家の買い越しポジションの本格的な手じまい売りが始まれば、上海ゴムの水準を割り込むことも十分考えられます。

本日の上海ゴム取引中心限月(9月限)の終り値から高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万2510元-900元)÷1000kg×16.235円=約188円換算となります。上海ゴムが更なる下落となれば、東京ゴムの170円台の可能性も高まります。
東京ゴム
上海ゴム

 

 

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天然ゴム市場パート8

 本日の上海ゴムは、前場前半のラスト2~3分間で0.9%安付近から4.4%安まで下落しました。その後、後場寄りで5%まで下落しました。そして、15時ごろから再び下落基調を強め、7.8%安(1060元安)の1万2510元まで下落して取引を終え、ストップ安(8%安)まであと0.2%に迫りました。

大連粘結炭は、ストップ安(9%安)ストップ安張り付きで取引を終えました。大連コークスも7.6%安まで下落し、石炭関連銘柄が大幅下落となりました。

中国の資源銘柄は、上海鉄筋が3.6%安、上海アルミが2.6%安、上海亜鉛が1.6%安、上海銅が1.8%安、上海アスファルトが5.8%安、上海熱延鋼板が2.1%安、大連鉄鉱石が6.1%安で取引を終え、大幅下落となる銘柄が続出しました。

ドル元が10時半ごろから下落基調を続け、そうした元高の流れが元建て銘柄である中国の資源銘柄を圧迫しました。ドル元は、3カ月間ほど小動きを続けておりましたが、ムーディーズが中国の信用格付けを28年ぶりに引き下げた先週24日ごろから下落基調に転じました。3か月も小動きを続けたドル元が「保合い下放れ」となり、ムーディーズによる信用格付け引き下げの影響力の大きさを再確認する動きとなっております。

本日の上海ゴムが7.8%安の1万2510元で取引を終えました。それから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万2510元-900元)÷1000kg×16.235円=約188円換算となります。それに対して東京ゴムの先限が14.5円幅ほど割高換算となっているようです。東京ゴムが上海ゴムの水準まで下落すれば、東京ゴム先限が188円付近まで下落する計算となります。そして、上海ゴムが更に下落することになれば、東京ゴム先限の170円台も考えられます。

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天然ゴム市場パート4

 東京ゴムの当限と先限の価格差は、昨年末や年初は、「同さや」を形成しておりました。その後、逆さやに転じて価格差が拡大傾向を続け、5月25日の納会前に1000円幅付近まで拡大しました。。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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東京ゴムの価格差グラフ(日足)
東京ゴムの価格差グラフ(週足)
東京ゴムの価格差グラフ(月足)

天然ゴム市場パート3

 東京ゴム10月限は、一代の安値まであと1円幅に迫りました。東京ゴム11月限は、前日の安値(210.2円)を大きく割り込んで一代の安値を更新しました。これで10月限と11月限の買い方のほとんどが値洗いマイナスとなった計算です。しかも、東京ゴムにおける投資家の買い越し枚数は、2営業日連続で「年初来最高の買い越し枚数」を記録しております。これにより、投資家の買い越しポジションの本格的な手じまい売りを誘う可能性も出てきました。しかも、当限(6月限)と先限(11月限)の価格差が41円幅付近まで縮小し、7月限と先限(11月限)の価格差も12円幅付近まで縮小しました。「期近限月に比べて期先限月が大幅割安」という値ごろ感により、投資家の買い越し枚数が先週末からの2営業日で1000枚程急増したようです。投資家の買い越し枚数が急増した直後に東京ゴムが急落したことは、相場格言でいうところの、「人気の重みで株価が下がる」ということかもしれません。

 東京ゴムの先限(11月限)は、先ほど7.5円安の205.5円まで下落しました。これで上海ゴムとほぼ同水準まで下落したことになります。上海ゴムの取引中心限月である9月限が1万3465元ですから、これから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万3465元-900元)÷1000kg×16.169円=約203円換算となります。

 中国市場の連休中に東京ゴムが大幅下落となったことを受けて、連休明けとなる明日の上海ゴムが急落する可能性も出てきました。しかも、中国の5月の先行指数の多くがかなり悪化していることや、ムーディーズによる28年ぶりとなる中国の信用格付けの引き下げを考えると、連休明けの上海ゴムが「保合い下放れ」となる可能性も出てきました。ここで上海ゴムが「保合い下放れ」となれば、東京ゴムの先限が180円台を目指す可能性もあります。

前場市況1

 ドル円は、今朝から35銭ほど円高に進み、9時半ごろから円高が加速しました。日経平均株価は55円安、NYダウの電子取引は3ドル安付近で推移しております。今朝から少しリスクオフの流れとなっております。ドル円が111円台を割り込んだことを受けて、国内商品先物市場銘柄が全体的に軟調地合いとなっております。10:05時点では、東京金6円安、東京白金15円安、東京原油20円高、東京ゴム先限5.4円安、(当限13.4円安)です。

 NY原油の電子取引は、昨日24時ごろに一時50.3ドルまで上昇し、現在は50ドル付近で推移しております。NY金の電子取引は、今朝から2ドルほど上昇しました。

天然ゴム市場パート2

 東京ゴムにおける5月29日時点での投資家の買い越し枚数は、4300枚まで増加し、2営業日連続で年初来最高の買い越し枚数を記録しました。一方、ファンドなど外国商品先物取引業者経由による売り越し枚数は、5月18日に年初来最高となる4246枚まで増加しましたが、現在は3776枚です。投資家の買い越しポジションは、5月25日の5月限納会後からの下落で1000枚程急増させたようです。

 東京ゴムの10月限は、7円安の208.2円まで下落し、一代の安値更新まであと3.7円幅に迫りました。先限(11月限)は、6.3円安の206.7円まで下落し、一代の安値更新となりました。そして、昨日時点で東京ゴムにおける投資家の買い越し枚数が年初来最高にまで増加しております。これで投資家の買い越しポジションの大半が値洗いマイナスとなった計算となります。それにより、投資家の買い越しポジションの本格的な手じまい売りを誘う可能性が出てきました。


東京ゴムの投資家ポジション

東京ゴム10月限の一代足

東京ゴム11月限の一代足

 

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天然ゴム市場

 東京ゴムは、9:10時点で当限(6月限)が10.9円安、7月限が7.2円安、11月限が1.4円安となり、期近限月の下落が目立ちます。5月限が一時320円台まで高騰しましたが、それでも5月25日の5月限納会が「平穏納会」となったことにより、6月限への失望売りが続いているようです。

 東京ゴムの当限と先限の価格差は、先週の5月限納会前に一時100円幅付近まで拡大しましたが、現在は41円幅付近まで縮小しております。まさに、商品相場特有の相場格言でいうところの「さやの変化は、相場の変化」といったところでしょうか。

 東京ゴム6月限の15分足を見ると、先週25日の納会後から安定した下落基調を続けていることがわかります。一方、東京ゴム6月限の日足を見ると、現在252円付近で推移している6月限が月初の水準である230円台付近まで下落する可能性もありそうです。当限(6月限)の下落が一巡するとさや修正一巡となりそうですが、気になるところは、「中国の5月の主要経済指標」といったところでしょうか。中国の5月の先行指数の多くがかなり悪化していることや、ムーディーズによる28年ぶりとなる中国の信用格付けの引き下げを考えると、中国の資源銘柄全体の一段安に警戒する必要があるのかもしれません。

 東京ゴム6月限の15品足
東京ゴム6月限の日足

 

 

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みんコモコラムアワード2015
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