松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2017年06月

天然ゴム市場パート4

 東京ゴムは、4.4円安の201円で日中取引を終えました。それに対して上海ゴムは、0.07%安の1万3335元で日中取引を終えました。現在の上海ゴムから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万3335元-900元)÷1000kg×16.540円=約205.7円換算となり、それに対して東京ゴムは、4.7円幅ほど割安換算となっております。

 中国の資源銘柄は、上海亜鉛が0.8%高、上海銅が0.5%高、上海鉄筋が1.6%高、上海鉛が0.3%高、上海熱延鋼板が0.1%安、大連鉄鉱石が0.5%高、大連コークスが0.8%高、大連粘結炭が0.8%高で日中取引を終え、14:30ごろからプラス転換となる銘柄が続出しました。

中国国家統計局から本日発表された6月の製造業PMIが市場予想を大きく上回りました。中国の製造業PMIは、景気分岐点とされる水準である50ポイントを2016年8月から上回り続けております。しかも、51ポイントを2016年10月から上回り続けております。

東京ゴムは、6月21日の安値(183円)から6月29日の夜間取引の高値(206.9円)まで23.9円幅の上昇となりました。6月21日からの上昇に対する「3分の1押し」の水準が198.9円となります。「初押しは買い」とい相場格言もあり、「初押し」のタイミングを見定めることも一考かもしれません。

 しかし、「押し目の浅いは大相場」という相場格言もあり、初押しが「3分の1以下」となれば、大きな上昇トレンドに成長する可能性もあります。また、「若い相場は、目をつむって買え」という相場格言もあり、上昇トレンド初期の相場に対しては、あまり「押しの深さ」にこだわらないほうがいいのかもしれません。そして、「押し目待ちに押し目無し」という相場格言もあるように、主生産国による来週末からの生産国会合を前にして、十分な押し目は難しそうです。


東京ゴムの60分足
中国製造業PMI

 

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原油市場パート2

 昨年11月のOPEC総会では、2017年1月から日量120万バレルの協調減産を6カ月間実施することが決定しました。そして、今年5月のOPEC総会では、協調減産の来年3月までの9カ月延長が決定しました。それにより、OPEC加盟国が年初から協調減産を実施しました。しかし、OPECが6月13日に公表した月報では、OPEC加盟国による5月の原油生産が前月比で日量33.6万バレル増加したことが公表されました。それによりNY原油は、6月13日の終り値(46.46ドル)から6営業日で一時42.05ドルまで4ドル強の急落となりました。

 OPEC加盟国の5月の原油生産が日量33.6万バレル増加した内訳は、リビアが日量18万バレル増加、ナイジェリアが日量17万バレル増加、それ以外のOPEC加盟国で日量1万4000バレル減少となりました。リビアとナイジェリアは、内戦の影響でこの3年間ほどで原油生産が激減したことにより、OPECによる協調減産が除外されております。

 米エネルギー情報局(EIA)の6月12日付けレポートでは、7月の米国内シェールオイル生産が前月比12万7000バレル増の日量548万バレルとなり、2015年3月の日量546万バレルを超えて過去最高となる見通しを発表しました。現在の米原油生産全体におけるシェールオイル生産割合は、約56%です。

 昨年11月のOPEC総会で、OPEC加盟国による日量120万バレルの協調減産が合意されました。その時にリビアとナイジェリアは協調減産から除外されました。それによりリビアとナイジェリアは、それまで対立関係にあった反政府勢力との和解を進め、原油の増産体制を強化しました。それにより、昨年11月のOPEC総会後からリビアで日量約55万バレル、ナイジェリアで日量約80万バレルほどの増産を行いました。それによりこの2国だけで日量135万バレルほどの増産を行っており、それに対してリビアとナイジェリア以外のOPEC加盟国が日量120万バレルの協調減産を行っている状態です。

 一方、米国の原油生産は、2016年1月から同年7月にかけて日量70万バレルほど減少しました。しかし、昨年11月のOPEC総会後から日量80万バレルほど増加しました。協調減産合意を受けて原油価格の上昇期待が高まったことで、シェールオイル開発企業の多くが増産を進めたようです。

OPEC加盟国が年初から日量120万バレルの協調減産を行っても、リビアとナイジェリアと米国が昨年11月から日量約215万バレルも増産しているのですから、NY原油が昨年11月のOPEC総会前より5ドルほど安くなっていることも頷けます。

 リビアとナイジェリアは、3年程前からの内戦で原油生産が壊滅的になっていたことから、昨年11月からの大幅増産を遂げました。しかし、リビアとナイジェリアの増産が大幅に進み過ぎたので、増産余力がかなり少なくなってきたようです。一方、米国の原油生産も昨年11月からハイペースな増産を続けてきましたが、5月頃からNY原油が50ドル台を割り込み始めると、増産ペースがかなり大幅に鈍化しており、いつ減産に転じてもおかしくないほど弱い増産ペースとなってきました。これまでの原油市場は、リビアとナイジェリアと米国のハイペースな増産に圧迫されてきましたが、これからは、それらの国の増産ペースがかなり鈍化しそうです。

NY原油が42ドル台にまで下落したのですから、稼働停止に追い込まれるシェール油田が増えることも十分考えられます。昨年1~2月にNY原油が30ドル台にまで下落し、それを受けて米原油生産が大幅減少となりました。NY原油が2015年末に40ドル台を割り込み、2016年1月に発表された2015年10~12月期決算発表における「営業計画」で、生産規模縮小を発表するシェールオイル業者が相次ぎました。それを受けて米原油生産は、昨年前半で日量70万バレルも減少しました。

昨年11月のOPEC総会で協調減産が決定し、それにより原油価格上昇を見込んで増産を進めたシェールオイル開発業者としては、OPECの協調減産実施でも原油価格の下落が止まらないとなると、昨年11月からの増産体制が失敗したと判断し、次の決算発表における「営業計画」で、生産量減少を発表するシェールオイル業者が増えそうです。来月発表されるシェールオイル開発企業の4~6月期決算は特に注目でしょう。そこで公開される計業計画で、生産規模縮小を発表するシェールオイル開発企業が増えそうです。そうなれば、原油価格が上昇基調に転じる可能性もあるだけに、それまでに原油市場の安値拾いも一考ではないでしょうか。
米原油生産

原油市場「鬼より怖い一文新値となるのか?」

  昨夜のNY原油は、一時42.26ドルまで下落し、42.74ドルで取引を終えました。NY原油は、6月21日に一時42.05ドルまで下落し、昨年11月14日の安値(42.20ドル)を0.15ドル下回りました。これにより、昨年11月14日の安値(42.20ドル)と6月21日の安値(42.05ドル)でダブルボトムを形成する可能性もあります。

NY原油が6月21日に42.05ドルまで下落して、昨年11月の安値を0.15ドル下回り、翌22日に少し上昇に転じたことにより、「鬼より怖い一文新値」という相場格言のような展開となる可能性もあります。

「鬼より怖い一文新値」という相場格言は、以前の安値を僅かに下回ったことで、それまでの下落トレンドに対する達成感が高まり、その後、上昇に転じてダブルボトムを形成するというパターンのことです。このことは、以前の高値を僅かに上回ったところで下落に転じてダブルトップを形成する時にも使われます。ここは、NY原油の6月21日の安値(42.05ドル)が、「鬼より怖い一文新値」という相場格言のようなパターンとなるのかに注目ではないでしょうか。
NY原油の日足

 

 

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