松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2017年08月

天然ゴム市場パート3

8月31日

天然ゴム市場パート3

 上海ゴムは、昨日の夜間取引の流れを引き継いで0.3%高で寄り付き、1.6%高で前場を終えました。中国の商品先物市場で最大の売買高を誇る上海鉄筋は、寄付き直後に1.7%安まで下落しましたが、0.5%高まで上昇して前場を終えました。本日の中国の資源銘柄は、全体的に小幅安で寄り付きましたが、中国製造業PMI(8月)の発表を受けてプラス転換となる銘柄が続出しました。中国製造業の堅調さが示されたことを受けて、中国の資源銘柄はしばらく堅調地合いを続けるのかもしれません。

 中国の秋の党大会(第19回中国共産党全国代表大会)が10月下旬ごろに迫っており、それに向けて中国当局による経済刺激策の更なる強化が予想されます。中国共産党全国代表大会は、5年に1回のペースで開催される最も重要な党大会とされております。

秋の党大会では、68歳以上の幹部は引退するという現行の定年ルールを見直し、習近平国家主席の3期続投が可能となることで習近平国家主席への権力集中が一段と進むと見られております。秋の党大会を前に習近平国家主席に関する自伝書などの書物が数多く発行されており、習近平国家主席への権力集中の土台作りも進んでいるようです。5年ごとに開催される今回の中国共産党全国代表大会と毎年開催される全人代(全国人民代表大会)とでは、中国当局の力の入れ方も違ってきます。中国当局がプライドをかけて秋の党大会に向けて中国経済成長の堅調さを維持させることも考えられることから、鉄鋼や天然ゴム、非鉄金属といった中国の資源銘柄の多くは、秋の党大会に向けて堅調地合いを続けると考えるべきかもしれません。

円相場

8月31日

円相場

 昨夜の米国市場では、良好な米国経済指標発表を受けてリスクオンの流れが強まり、ドル高に進みました。現在のドル円は、昨日15:15比で70銭ほどの円安です。ADP雇用統計(8月)は、18.5万人増予想に対して23.7万人増となり、前月の17.8万人増を上回りました。米4~6月期実質GDP(改正値)は、前期比年率で2.7%予想に対して3.0%となり、前回発表値の2.6%を上回りました。

 かなり良好な米経済指標発表となりましたが、それでも昨夜のNYダウが27ドル高程度に留まり、米国株の上値の重さは気になりました。ドル円は、29日18時ごろに108.25円まで円高に進みましたが、先ほど110.54円まで円安に進んでおり、ドル円のトレンドが変化した可能性もあります。また、ドル円は、4月17日の108.13円と8月29日の108.25円でダブルボトムを形成した可能性もありそうです。

 2015年~2016年の間でドルインデックスにおけるファンドの買い越し枚数が最も減少した昨年6月14日付近でドル円が2015~2016年の底値を形成しました。そして、今年のドルインデックスにおけるファンドポジションは、7月25日から売り越しに転じ、8月8日時点で2684枚の売り越しとなりました。しかし、8月22日時点で売り越し枚数が1436枚まで減少しております。しかも、昨夜からドル高基調が強まってきたことから、ファンドが再び買い越しに転じる可能性も出てきました。
ドル円の日足
ドルインデックスのファンドポジション2

※チャートの情報提供元は(株)エムサーフです。チャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、株式会社エムサーフは一切の責任を負いません。


金市場パート2「金相場は、売りの急所となるのか?」

8月30日

金市場パート2「金相場は、売りの急所となるのか?」

 NY金は、ドルの代替銘柄としての特性により、ドル買いが進めばNY金が売られ、ドル売りが進めばNY金が買われる傾向も強いようです。そして注目は、ドルインデックスにおけるファンドポジションが数年ぶりに売り越しに転じたことでしょう。

ドルインデックスにおけるファンドの買い越し枚数は、昨年11月頃から3~5万枚程度で安定しておりました。6月13日時点で2万8025枚の買い越しでしたが、6月20日時点で5620枚の買い越しとなり、7月25日以降は売り越しに転じております。米国が利上げを開始してから初めて売り越しに転じ、8月8日時点で売り越し枚数が2684枚まで増加しました。しかし、売り越し枚数は、8月15日時点で2124枚、8月22日時点で1426枚となり、買い越しに転じる寸前となってきました。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの債券グローバル・ポートフォリオマネジメント共同責任者のスウェル氏は今週、「最大の痛みを伴う取引は間違いなくドル取引だった。ファンダメンタルズを凝視し、地政学的リスクや米国の政治リスク、過去数カ月のインフレ鈍化から目を離す必要がある。米経済に何が起こりつつあるかに焦点を絞れば、ドルは現在、非常に魅力的だ。」と述べております。

FF金利による12月の米利上げ確率は、6月4日時点で97%でしたが、8月28日時点で36%まで低下しました。こうした米国の利上げ観測の後退により、ドルインデックスのおけるファンドポジションが数年ぶりに売り越しに転じました。そうした利上げ観測の後退を好感してNY金が上げ足を強めました。しかし、ここにきてドルインデックスにおけるファンドポジションが再び買い越しに転じる寸前となってきたことは注目でしょう。米国は、今後も利上げを続けることが予想されており、きっかけ次第ではファンドの多くが再び買い越しに転じることは十分考えられます。そうしたことになれば、NY金の売りが加速することも十分考えられます。ドルインデックスにおけるファンドポジションが数年ぶりに売り越しに転じたことにより、ここが金の上昇相場の天井圏となる可能性もありそうです。

2015年~2016年の間でドルインデックスにおけるファンドの買い越し枚数が最も減少した時は、昨年6月14日の4692枚でした。また、2015~2016年の間で、ドル円が最も下落したのも昨年6月中旬でした。そうしたことからも、「ドルインデックスにおけるファンドポジション」と「ドル円」の関係性の深さがが伺えます。そうしたことを参考にすれば、ドルインデックスにおけるファンドポジションが数年ぶりに売り越し転じたことを受けて、ここがドル円の底値となり、今後は、ドル高&円安基調に転じることも考えられます。


ドルインデックスのファンドポジション2
ドル円の週足

※チャートの情報提供元は(株)エムサーフです。チャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、株式会社エムサーフは一切の責任を負いません。


金市場

8月30日

金市場

 NY金の電子取引は、昨日5時時点は1315ドル付近で推移しておりました。しかし、その後の北朝鮮によるミサイル発射を受けて昨日17時ごろに1331ドル付近まで上昇しましたが、現在は1318ドル付近で推移しております。現在のNY金の電子取引は、昨日早朝のミサイル発射前の水準から3ドル程度しか上昇していないことは注目でしょう。一方、ドル円は現在109.75円付近で推移しており、昨日早朝のミサイル発射前の水準から70銭ほど円安となっていることも注目でしょう。

北朝鮮による昨日早朝のミサイル発射実験は、日本の上空を通過したことにより日本市場でかなり警戒されました。しかし、世界のマーケット全体から見れば、それほど警戒されるニュースでもなかったようです。NYダウの電子取引は、昨日の日本市場取引時間で120~140ドル安付近まで下落す場面もありましたが、その後の米国市場でプラス転換となり、50ドル高付近まで上昇しました。昨夜の米国市場では、北朝鮮のミサイル発射を受けて防衛関連銘柄が大きく上昇し、NYダウがプラス転換となったようです。

 FF金利による12月の米利上げ確率は、6月4日時点で97%でしたが、8月28日時点で36%まで低下しました。好調な米国企業業績や米雇用環境の改善が続いているものの、物価見通しの低下を受けて米利上げ観測が大きく後退し、この2か月間でドル売りがかなり進みました。そうしたドル売りの流れを好感してNY金が7月上旬の安値から120ドル幅ほど上昇しております。

 

天然ゴム市場パート2

8月29日

天然ゴム市場パート2

 東商取生ゴム指定倉庫在庫や全国営業倉庫生ゴム在庫は、5月上旬からの2か月間で2倍~2.8倍ほどにまで急増しました。これは、東京ゴムが上海ゴムを大幅に上回ったことを受けて、産地からの割高市場の日本向け輸出が急増したからです。しかし、8月10日時点での東商取生ゴム指定倉庫在庫と全国営業倉庫生ゴム在庫は、この10日間で約9%減少しました。

 東京ゴムは、5月下旬に90円幅ほどの大幅逆さやを形成したことがありました。東京ゴムの期近限月は、4月中旬から100円ほど上昇し、大幅逆さやを形成しました。5月25日時点では、上海ゴム6月限より東京ゴム6月限がキロ当たり25円ほど割高換算となりました。「値は荷を呼ぶ」という商品相場特有の格言もあり、東京ゴムの期近限月の高値が大量の現物を呼び寄せることになりました。しかし、現在は、上海ゴムに対して東京ゴムが大幅割安換算となっております。

 現在の上海ゴム1月限(1万6515元)から高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万6515元-900元)÷1000kg×16.45円=約257円となり、それに対して東京ゴム1月限が40円ほど割安となっております。先月頃から上海ゴムに対して東京ゴムが大幅割安換算となっており、こうなると、「値は荷を呼ぶ」という相場格言もあるように、産地から割安市場の日本への天然ゴム輸出が減少します。それにより、ここにきて東商取生ゴム指定倉庫在庫や全国営業倉庫生ゴム在庫が大きく減少し始めたようです。現時点でも上海ゴムと東京ゴムの価格差が大きいことから、国内天然ゴム在庫はこれから2カ月ほど大幅減少を続ける可能性もあります。そうした国内在庫の減少を反映して東京ゴムの期近限月が強含みとなり、。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。

無料メール情報会員の申し込みはココをクリックして申し込んでください。

全国生ゴム在庫
東商取生ゴム指定倉庫

天然ゴム市場パート3

8月28日

天然ゴム市場パート3

上海ゴムは、前場の寄り付き直後に1.4%安まで下落しましたが、0.2%安まで戻して取引を終えました。中国の商品先物市場で最大の売買高を誇る上海鉄筋は、12時半ごろは2.7%安でしたが、後場の引け際でプラス転換となり、0.1%高で取引を終えました。上海熱延鋼板も12時半頃は1.6%安でしたが、後場の引け際でプラス転換となり、0.6%高で取引を終えました。中国株の2連騰に資源銘柄が後場から刺激されたようです。

 上海総合株価指数は、中国国営企業の良好な決算発表が相次いだことを受けて一時1.2%高となり、0.9%高で取引を終えました。

中国国家統計局が本日発表した7月の鉄道貨物輸送量は、前年同月比17.7%増の3億1002万トンとなり、1~7月では前年同期比15.7%増となりました。貨物輸送の増加ペースからも、中国経済成長の力強さが伺えます。また、中国の李首相は先週末、「製造業は経済発展の土台だ。中国の経済を向上させて新たな産業化を実現するために、製造業を強化する必要がある。中国当局が国内の特に中小企業に一段の資金調達サービスを提供し、財政面や税制面で製造業部門の改善を支援する政策を検討するべきだ。」と述べました。こうした発言も本日の中国株の上昇に繋がりました。中国の最近の景気刺激策投入を考えれば、秋の党大会に向けて更なる刺激策投入で中国市場全体が堅調地合いを続けると考えるべきかもしれません。

天然ゴム市場パート2

8月25日

天然ゴム市場パート2

 10:22時点で上海ゴムが2.3%高、東京ゴムが2.4円高(219円)となり、東京ゴムが8月17日の高値(220.3円)まであと1.3円幅に迫りました。

 天然ゴム生産国協会(ANRPC)が発表した最新報告によると、1~7月の世界の天然ゴム生産が688万3000トンとなり、64万8000トンの供給不足。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。

無料メール情報会員の申し込みはココをクリックして申し込んでください。

天然ゴム市場

8月25日

天然ゴム市場

 昨日の夜間取引では、上海ゴム1.1%高、上海銅1.3%高、上海鉄筋3.1%高、上海熱延鋼板4.2%高、大連鉄鉱石2.2%高、大連コークス4.2%高、大連粘結炭3.3%高で取引を終え、鉄鋼関連銘柄と石炭関連銘柄が大きく上昇しました。昨夜の上海ゴムは、前日比変わらず付近で小動きを続けておりましたが、ラスト15分間で上昇に転じ、高値引けとなりました。昨夜の上海鉄筋は、1.7%高付近で小動きを続けておりましたが、ラスト20分間で急伸して高値引けとなりました。その他の鉄鋼関連銘柄や石炭関連銘柄も引き際にかけて上昇して高値引けとなりました。

  中国の環境保護庁は昨日夕方、新たな大気汚染対策を発表しました。それによると、北京市や天津市、山西省、河北省、河南省などの環境汚染が深刻な26都市に対して、今年10月から来年の3月にかけて大気汚染物質「PM2.5」の平均濃度を前年比15%削減させるというものでした。環境保護省による冬季大気汚染対策をまとめた21日の文章が本日公開されました。ちなみに中国当局は、北京市と天津市、河北省のPM2.5濃度を2012年比で25%削減させる目標を掲げております。この発表を受けて昨夜の鉄鋼関連銘柄や石炭関連銘柄が大幅高となったようです。中国の環境保護庁が新たな大気汚染対策を発表したことを受けて、中国の資源銘柄全体が再び上昇基調を強める可能性もありそうです。

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

「特別賞」を受賞しました

詳細はこちら
重要事項
通常取引を始めるにあたって
スマートCXを始めるにあたって
重要事項説明
取引開始基準
契約締結前交付書面
金融商品取引法に基づく開示
勧誘方針
個人情報保護法
反社会勢力へ対する基本方針
免責事項
*掲載される情報はサンワード貿易株式会社(以下弊社)が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、弊社は保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
*弊社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
*本ブログに掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
*本ブログは、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本ブログに基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、弊社は、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
*投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
以上の点をご了承の上、ご利用ください
最新記事