10月27日
天然ゴム市場パート3
上海ゴムは、15:15時点で1.6%安となり、引け際で一時2.7%安まで下落しましたが、1.4%安で日中取引を終えました。後場のラスト10分間は、「急落→急騰」と値動きが激しくなりました。
上海総合株価指数は、党大会終了日から4日続伸となり、本日の取引で年初来高値を更新すると共に1年9カ月ぶりの高値水準となりました。
格付け会社のムーディーズは、今回の党大会で経済成長を「スピードより質重視」と決定したことで生産性は向上し、中国の信用格付けにプラスとの見方を示しました。そして、「共産党大会の閉幕に伴い習近平国家主席への権力集中が一段と進み、経済改革が加速する」との見通しも示しました。また、ムーディーズのシニアアナリストは、「2020年までに1人当たりの国民所得を2010年の2倍にするという中国政府の目標は達成できる」と述べております。
中国国家統計局が本日発表した9月の工業利益は、前年同月比27.7%増の6622億元となり、5年ぶりの大幅な伸びとなりました。中国の工業利益は、8月も前年同月比24%増と好調であり、1~9月でも前年同期比22.8%増と好調です。中国政府が過剰生産の削減に注力しておりますが、それでも工業利益が5年ぶり伸びを記録したのですから、中国経済の力強さを再認識させられる発表となりました。それに加えて、習近平国家主席への権力集中が経済改革を加速させる可能性も高まってきただけに、中国の資源銘柄全体が上昇基調を強めるのは時間の問題かもしれません。