松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2017年11月

天然ゴム市場

11月28日

天然ゴム市場

 上海ゴムは、今朝から1.7%安の1万3840元付近で小動きです。上海ゴムの取引中心限月は、本日より1月限から5月限に変わりました。取引中心限月の移動に伴う「さや滑り」で本日の上海ゴムは小幅安となっているようです。13:00時点では、上海亜鉛1.4%安、上海銅1.6%安、上海鉛1.2%安、上海鉄筋0.4%高、上海熱延鋼板0.9%高、大連鉄鉱石1.5%安、大連コークス2%安、大連粘結炭1.5%安となり、全体的に下落している銘柄が目立ちます。上海総合株価指数は0.5%安付近で推移しております。

 タイ南部のソンクラ県とパタルン県では、24日からの降雨により洪水被害発生しております。現在の衛星写真を見ると、タイ南部が積乱雲に隠れて見えない状態となっており、現時点も降雨が続いているようです。現時点でのタイ南部での洪水被害は小規模に留まっておりますが、プーケット県を中心に今週30日に降水量が最も増加する見通しですから、洪水被害の拡大が懸念されます。プーケット県やソンクラ県とパタルン県が天然ゴムの主生産地なだけに、今後の天候に注目でしょう。

天然ゴム市場パート4

11月27日

天然ゴム市場パート4

 上海ゴムは、今朝から前日比変わらず付近で小動きを続けておりましたが、14:30からの30分間で3%安付近まで急落しました。それでも東京ゴムが1.5円安で取引を終えたことは印象的です。上海ゴムが3%安となれば、東京ゴムが6円安付近まで下落する計算となりますが、東京ゴムの下落局面では、商社の手仕舞いの買い戻しが活発化しているのかもしれません。

 東京ゴムにおけるファンドなど外国商品先物取引業者経由のポジションは、東京ゴムが210円付近まで下落した9月21時時点から売り越しに転じ、11月22日時点で8019枚まで増加しました。一方、商社など当業者の売り越し枚数は、東京ゴムが230円台まで上昇した9月13日時点で6287枚まで増加しましたが、先週末時点で1109枚まで減少しました。

 ファンドが売り越し枚数を膨らまし続けている反面、商社はヘッジ売りの手仕舞いを急いでいるようです。そして、ファンドが売り越し枚数を8千枚程にまで膨らましましたが、それでファンドの平均売り値から4円ほどしか下落していないことも注目でしょう。

 15:30時点では、上海ゴム2.7%安、上海銅0.5%安、上海鉛0.6%安、上海鉄筋1.5%高、上海熱延鋼板1.3%高、大連鉄鉱石0.4%安大連コークス0,7%高、大連粘結炭0.2%高です。

 タイとインドネシア、マレーシアの3カ国からなる国際天然ゴム協議会(ITRC)の会合が本日から開催されております。産地現物価格が過去10年間の最安値付近まで下落したことを受けて、主生産地で危機感が高まっているようです。タイのプラユット首相は、ジェトロの石重会長と会談し、天然ゴム産業の支援と投資を要請しておりました。プラユット首相は、タイの天然ゴム政策委員会の委員長を務めるだけに、天然ゴム価格の安定化に向けて積極的な姿勢を示しているようです。

国際天然ゴム協議会(ITRC)が4月21日に会合を開催し、天然ゴムの輸出制限の検討に入ったことを発表し、7月の次回会合で輸出削減策実施の是非を問うことを表明しました。

タイとインドネシア、マレーシアによる緊急会合が6月17~18日に開催されましたが、その会合結果が「非公式会合」となり、輸出削減策実施を期待していた買い方の失望売りが広がり、東京ゴムが週明けから大きく下落しました。

7月7~10日に開催された国際天然ゴム協議会の会合では、輸出削減策の詳細を次回会合で話し合うことになりました。当時の、関係者からのコメントでは、規模は昨年と同じで、6ヵ月間で61万5000トン(タイ30万7500トン、インドネシア23万8000トン、マレーシア6万9500トン)となる見通しだと伝えられておりました。

9月12~15日に開催された国際天然ゴム協議会の会合では、天然ゴムの輸出削減策は合意に至りませんでした。それを受けて230円付近まで上昇していた東京ゴムが急落することになりました。その後の東京ゴムは、2か月間で48円幅ほど下落しました。

タイ・ハジャイのRSS3号現物価格のキロ当たりの値段は、4月21日の会合時が72バーツ、6月17~18日の会合時が約59バーツ、7月7~10日の会合時が約54バーツ、9月12~15日時点が約57バーツですが、本日の値段が45.7バーツです。さすがに産地現物価格が過去10年間での最安値付近まで下落しているので、「今回の会合で輸出削減策が合意される可能性」に注目することも一考ではないでしょうか。そして、本日から始まった国際天然ゴム協議会の会合では、前回や前回の会合みたいに「輸出削減策への期待先行」となっていないだけに、たとえ輸出削減策が合意に至らなくても、失望売りを誘う可能性は低そうです。それよりも、輸出削減策が合意されれば、大きな「サプライズ」となり、東京ゴムが大きく上昇する可能性もあります。
東京ゴムのファンドポジション

天然ゴム市場パート3「本日から始まった○○○○○○○○に注目」

11月27日

天然ゴム市場パート3「本日から始まった国際天然ゴム協議会に注目」

 タイ・ハジャイのRSS3号現物価格は、11月21日にキロ当たり44.49バーツまで下落し、過去10年間での最安値付近まで下落しました。産地現物価格が生産コストとされる「キロ当たり50バーツ」を割り込んだことは、今回を含めて「過去8年間で2回目」となります。さすがにここまで下落すると、主生産国が会合を開催することになったようです。

タイとインドネシア、マレーシアの3カ国からなる。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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産地現物価格

トルコリラ(11月16日記事)

下記のコメントは、11月16日に制作した過去記事です。参考にどうぞ。

11月16日

トルコリラ

トルコリラが今週14日に対ユーロでの最安値を記録しており、世界の投資家がトルコリラ売りを強める理由を考える必要もありそうです。

資産運用会社GAMの投資ディレクターは今週、「ロイター・グローバル・インベストメント・2018アウトルックサミット」において、「トルコは高いインフレと銀行の対外債務急増が原因で、来年にも危機になりかねない。」との警告を発しました。更に「新興国市場は全体的に対外収支赤字が縮小し、外貨準備高が増える中でトルコだけは例外だ。トルコは事故の勃発を待っている状態に見える。」と指摘しました。

昨日発表されたトルコの10月の財政収支は「33億リラの赤字」となり、前年同月の「1億400万リラの赤字」から大幅増加となりました。更に昨日発表されたトルコの9月の経常収支は「45億2700万ドルの赤字」となり、前年同月の「15億9300万ドルの赤字」から大幅増加となりました。この発表を受けてトロント・ドミニオン証券の新興国市場担当者は15日、「トルコリラが小高くなったら下落するだろう。これは長期的にはファンダメンタルズというより戦術的な機会を提供することを意味する。」と指摘し、長期的なトルコリラの下落見通しを述べております。

 レザ・ザラブ氏が昨年3月に米マイアミで逮捕されました。容疑は経済制裁下にあるイランにマネーロンダリングで外貨や金を流していたというものです。そして、10月30日にレザ・ザラブ氏がエルドアン大統領関与について供述したことも伝わっております。レザ・ザッラブ氏に対する裁判が、米国で今月27日から始まります。レザ・ザッラブ氏が裁判で有罪となり、エルドアン大統領のイランに関するマネーロンダリング疑惑がより明確となれば、トルコリラ売りが加速する可能性もあります。エルドアン大統領のマネーロンダリング疑惑に加えてトルコの急増する財政赤字や経常赤字、そして驚くほど高いインフレ率などを考えれば、トルコリラの下落が長期化する可能性は高そうです。

トルコリラパート3

11月24日

トルコリラパート3

 東京金融取引所のクリック365で取引されるトルコリラ・円の取組高は、11月20日時点で30万6901枚となり、年初から2倍になりました。クリック365のトルコリラ・円は、2015年5月から取引が開始され、取引開始当時の値段は、1トルコリラ=45円付近でした。トルコリラ・円の取引高が年初から急増していることからも、投資家の多くが「ナンピン買い」を続けている様子が伺えます。トルコリラ・円のスワップポイントが高いので、スワップポイント狙いの投資家が多いことも、トルコリラ・円の買いポジションの損切を遅らせているようです。

 ロンドン市場におけるトルコリラ・円の投資家ポジションは、昨年6月時点のデータでは、「95%の投資家が買い、5%の投資家が売り」となっておりました。その時の金額ベースでの対比では、「買いが100%、売りが0%」でした。このデータでは、ロンドン市場の投資家の5%がトルコリラ・円を売っているものの、その金額があまりにも小さいので、金額ベースでは「売りが0%」と表記されているようです。同日のドル・トルコリラでは、「36%の投資家が買い、64%の投資家が売り」となり、ユーロ・トルコリラでは、「26%の投資家が買い、74%の投資家が売り」でした。このデータは少し古いデータですが、それでもロンドン市場の投資家も高いスワップ狙いで「トルコリラ・円」をほとんど「買い一本」で仕掛けているようです。トルコリラ・円に対する考え方は、ロンドン市場でも東京市場でも同じということかもしれません。問題は、クリック365のトルコリラ・円の取組高が年初から2倍ほどにまで膨れ上がるほど投資家のナンピン買いが続いているようですが、これからトルコリラが大幅下落となってトルコリラ・円の本格的な手仕舞いが始まれば、「ストップロスがストップロスを呼ぶ急落局面」となることも考えられます。

天然ゴム市場パート2

11月24日

天然ゴム市場パート2

 上海ゴムの取組高は、1月限で約22万枚、5月限で約21万枚です。上海ゴムの本日の日中取引での売買高は、1月限で約36万枚、5月限で約24万枚です。1月限と5月限の取引高と出来高がかなり接近してきました。この流れでは、来週前半ごろに取引中心限月が1月限から5月限に移動しそうです。

 上海ゴムは、この4か月間で1万7000元台から大きく下落しました。これまでの4カ月間で取引中心限月を務めた1月限は、1万6000元~1万7000元台で本格的に取り組まれた「高値取組限月」ですから、この4か月間は、値洗い的に売り方有利な展開が続きました。しかし、1万2500元~1万4500元付近で本格的に取り組まれた5月限が取引中心限月となれば、「安値取組」となって、買い方有利な展開となりそうです。現在の5月限が1万4315元ですから、あと1.3%ほど上昇して1万4500元を上回ると、5月限の売り方の大半が「値洗いマイナス」となる計算となります。天然ゴム市場の買い方にとっては、4カ月ぶりとなる取引中心限月の移動が待ち遠しいといったところでしょうか。

トルコリラパート1~2

11月24日

トルコリラ

 トルコ大統領の首席経済顧問であるエルテム氏は23日、「インフレ見通しが悪化すれば、トルコ中銀はいつでも利上げできる。12月14日の政策会合を待つ必要もない。」と述べ、利上げも辞さない姿勢を示しました。更に、「エルドアン大統領は、トルコ中銀が実際の政策運営面で独立性を持つことを問題にしていない。」と述べ、トルコ中銀の独立性を尊重するような発言もしております。

 首席経済顧問のエルテム氏発言を受けてもトルコリラは上昇に転じておりません。これまでのエルドアン大統領のトルコ中銀に対する発言を考えれば、上記のエルテム氏発言は、トルコリラ安を止めたいがための「あまり信頼性のない口先介入」と受け止められているのかもしれません。そして、上記のエルテム氏発言でも上昇に転じる事の出来ていないトルコリラの「地合いの悪さ」に注目するべきかもしれません。



11月24日

トルコリラパート2

エジプト情報部がトルコによるスパイ容疑として29人を逮捕したことが伝えられております。このスパイ組織のメンバーは、エジプト国内情勢を調べると共に反政府的な人材を探していたそうです。更に、マネーロダリングや非合法な通貨の取引も行い、ムスリム同胞団によって支援されているそうです。トルコのエルドアン大統領は、これまで何度もエジプトのシーシ大統領体制を非難しており、エジプトのムスリム同胞団政権であったモルシー元大統領と密接な関係とされております。トルコによるスパイ容疑として29人が逮捕されたことを受けて、「トルコ政府がエジプトの国内問題に介入して反体制テロ組織を支援してきていた」との見方が強まりそうです。

経済制裁下のイランのマネーロンダリングに深く関わったことに対するレザ・ザラブ氏の裁判が12月4日から行われます。その矢先にエジプト情報部がトルコによるスパイ容疑として29人を逮捕したのですから、トルコの立場がかなり悪化してきたように感じられます。

 トルコとロシア、イランによる首脳会談が今週22日に開催されました。その会談では、シリアのアサド大統領を招き、シリア内戦の政治的解決プロセスについて合意しました。NATO加盟国のトルコが、NATOに対立するロシアやイラン、シリアと首脳会談を開催し、それらの国だけでシリア内戦の政治的解決プロセスについて合意したのですから、NATO加盟国からトルコへの批判が高まっております。これで、エルドアン大統領が経済制裁下のイランのマネーロンダリングに関わっていたことや、エジプトの国内問題に介入して反体制テロ組織を支援していたことなどが明るみとなれば、トルコリラ売りが更に加速することになりそうです。

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