松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2018年03月

天然ゴム市場パート3

3月30日

天然ゴム市場パート3

東京ゴムは、先月下旬より3週間ほど189円=196円付近でのボックス圏相場を続けましたが、先週23日の上海ゴムがストップ安となり、翌26日の東京ゴムが一時176.5円まで下落して年初来安値を記録しました。しかし、本日の夜間取引の寄り付き直後に185.3円まで上昇したことにより、先週22日の終り値まであと2円にまで迫ってきました。しかも東京ゴムは、26日から5営業日連での上昇となり、本日の夜間取引でも上昇して取引が始まりました。

上海ゴムの取引中心限月は、今週26日時点で1万830元まで下落しましたが、29日に1万1475元まで上昇し、本日の日中取引で1万1640元まで上昇しました。上海ゴムの取引中心限月が5月限の間は下落基調を続けましたが、28日の日中取引の大引けから9月限が新たな取引中心限月になると、翌29日から2日続伸となりました。上海ゴムは、4カ月に1度の取引中心限月の移動を終えて内部要因が一新されると、トレンドまで変化してきたようです。



東京ゴムの日足


 

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天然ゴム市場パート2

3月30日

天然ゴム市場パート2

 本日の中国の資源銘柄は、上海ゴム1.6%高、上海銅1%高、上海鉄筋4.4%高、上海タール1.9%高、上海熱延鋼板3.5%高、大連鉄鉱石1.5%高、大連コークス3.4%高、大連粘結炭5.9%高となり、大幅高となる銘柄が続出しました。上海総合株価指数は0.3%高と小幅高でした。

 米中貿易摩擦の高まりを背景として、先週23日頃から上海ゴムや鉄鋼関連銘柄、石炭関連銘柄などが急落しましたが、本日の大幅高でテクニカルがかなり変化しました。上海鉄筋は、前場は1%高付近で推小動きでしたが、後場寄りから急騰し、4.4%高で取引を終えました。上海ゴムも前場は前日比変わらず付近で小動きでしたが、後場寄りから急伸して1.6%高で取引を終え、中国の資源銘柄の多くが後場から急騰しました。資源銘柄全体の流れが本日午後から変化し始めたようです。

原油市場

3月30日

原油市場

 イエメンのフーシ派は29日、サウジアラビアのジャザーンにあるにサウジアラムコ社の石油施設に向けて弾道ミサイル1発を発射しました。それに対してサウジアラビアは、ミサイルを迎撃したと報告しております。

フーシ派は、今月22日にジャザーンにあるサウジアラムコ社の石油施設に向けて中距離ミサイルを発射し、25日にもサウジアラビアに向けて7発の弾道ミサイルを発射しました。

 サウジアラビアを中心としたアラブ連合は、3年前からイエメンのフーシ派勢力への空爆を続けております。それに対してフーシ派は、「空爆をやめなければ、サウジアラビアへのミサイル攻撃を続ける。」と表明しております。

 フーシ派が使用している弾道ミサイルは、イラン製のバルカン2Hミサイルとされております。バルカン2Hミサイル1発を迎撃するためには、3発以上のパトリオットミサイルが必要とされております。パトリオットミサイルは、1発で約3億円もするそうです。フーシ派は、これまでの3年間でサウジアラビアに対して100発ほどの弾道ミサイルを発射したので、それを迎撃するためにパトリオットミサイルを300発使用したとすれば、サウジアラビアは迎撃ミサイルに900億円ほどかけた計算となります。

 フーシ派が連続してにサウジアラビアの石油施設への弾道ミサイル攻撃を行ったことにより、原油市場はしばらく堅調地合いを続ける可能性もあります。

天然ゴム市場

3月30日

天然ゴム市場

 上海ゴムは、引け際で0.2%ほど上昇し、0.4%高で前場を終えました。中国の商品先物市場で最大級の売買高を誇る上海鉄筋は、引け際のラスト5分間で0.8%ほど急伸し、2.3%高で前場を終えました。上海粘結炭は3.9%高まで急伸して前場を終えました。本日の中国の資源銘柄は、全体的に上昇しております。一方、上海総合株価指数は小幅高でした。

 トランプ大統領は、今朝のツイッターで、「アメリカ政府は、自国のインフラを荒廃させておきながら、よその国の建設に何兆ドルも費やしてきた。そんなことはやめさせる。再建の時が来た。わが国の労働者たち、アメリカの根性、アメリカの自負心を使ってそれを行うのだ。」や「わが国は、崩壊するインフラを再建しようとしているところである。この計画を開始するには、ここ偉大なるオハイオよりふさわしい場所はない。アメリカの労働者の腕を磨き、技能を鍛える技術訓練センター開設の本日、ここで言葉を述べるに過ぎる名誉はない。」という書き込みをしております。トランプ大統領がインフラ投資に対する注目を再び高めてきたことも、本日の中国のインフラ関連銘柄の全面高につながっているのかもしれません。

トルコリラ

3月30日

トルコリラ

 トルコ統計局が29日に発表しました2017年の国内総生産(GDP)は前年比7.4%増となりました。また、17年10~12月期は前年同期比7.3%増となり、市場予想(6.7%増)を大きく上回りました。2017年のGDPは、中国が6.9%、インドが7.1%、トルコが7.4%となり、トルコがインドや中国のGDPを上回ったことは注目でしょう。

 トルコリラは、2016年7月のクーデター未遂事件後から、「政治的不透明」を背景に売られ続けてきました。トルコの経済成長も、クーデター未遂後は落ち込みましたが、2017年になってかなり回復したようです。エルドアン政権への不信感から売られ続けてきたトルコリラですが、トルコのGDPが中国やインドを上回る力強さがあることを考えると、これからは、トルコ経済の力強さが注目されて、トルコリラが更なる上昇となる可能性もあります。

白金市場

3月30日

白金市場

 昨年12月中旬には、東京白金より東京パラジウムの方が400円ほど高くなり、「自動車触媒の代替需要」として東京白金への注目が高まりました。それを受けて東京白金が昨年12月からの1か月間で400円ほど上昇しました。しかし、東京パラジウムが1月中旬から下落基調を続け、それに追随して東京白金も1月中旬から下落基調を続けております。

 NYパラジウムは、月初から小動きを続けてきましたが、昨日の米国市場で22ドルほど大幅下落し、テクニカルがかなり悪化しました。NYパラジウムは、2016年1月からの2年間で500ドル付近から1100ドル付近まで大幅上昇しただけに、NYパラジウムが更なる下落となれば、NY白金も更に失速する可能性があります。

 

 

価格差グラフNYパラジウムの週足

 

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トウモロコシ市場

3月30日

トウモロコシ市場

昨夜の米農務省発表を受けてシカゴコーンとシカゴ大豆が大幅高となり、東京トウモロコシは2年4カ月ぶりの高値まで上昇しました。米農務省から今年の作付面積予想が発表され、トウモロコシは予想通りに昨年を下回りましたが、市場予想も下回ったことで買われました。一方、大豆は、市場予想に反して昨年を下回ったことで大きく上昇しました。今年の米穀倉地帯では、作付けコストの安い小麦や、収益が見込める綿花の作付面積が増加する見通しとなり、その分だけトウモロコシと大豆の作付面積が減少する見通しです。そして、作付面積が減少する水見通しとなった事を受けて、今後の米穀倉地帯の天候相場への注目が高まりそうです。

作付面積見通しの発表はサプライズでしたが、米農務省による四半期在庫報告は気がかりな内容となりました。それによるとトウモロコシ在庫が前年同月比で3%増、大豆が21%増となり、共に市場予想を上回りました。そして、トウモロコシの農場内在庫が2%増、農場外在庫が5%増となり、それに対して昨年12月から2月までのトウモロコシ消費量が2%減でした。大豆は、農場内在庫が28%増、農場内在庫が17%増となり、それに対して昨年12月から2月までの大豆消費量が9%減でした。それにより、在庫増と消費量減少がトウモロコシや大豆の上値を圧迫する展開も考えられます。しかし、米国産トウモロコシや米国産大豆の作付け作業が始まって天候相場入りとなれば、作付面積の減少見通しを背景に、例年以上に天候変化に敏感な値動きとなることも考えられます。しかし、シカゴコーンやシカゴ大豆の天候相場入りがあと1カ月ほどかかることから、それまでは上値の重い展開も考えられます。

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