4月27日
天然ゴム市場パート3
上海ゴムは、15時ごろに2.7%安まで下落しましたが、1.7%安まで戻して取引を終えました。中国の商品先物市場で最大の売買高を誇る上海鉄筋も14時半ごろに0.4%安まで下落しましたが、0.8%高まで上昇して取引を終えました。上海アルミ0.6%高、上海亜鉛0.3%高、上海鉛0.9%高、上海熱延鋼板0.7%高で取引を終えました。本日の中国の資源銘柄は、前場は全面安でしたが、後場からプラス転換となる銘柄が続出しました。上海総合株価指数が後場からプラス転換したことや、人民元安の流れが好感されたようです。
上海総合株価指数は、14時ごろに0.8%安まで下落しましたが、15時ごろからプラス転換となりました。中国人民銀行が本日の人民元の基準値を3月21日以来の元安水準に設定したことにより、元安が進み、それを好感して上海総合株価指数が上昇に転じたようです。
対ドルでの人民元は、昨年1月頃から今年の1月末にかけて元安基調を続け、その間に上海総合株価指数も3100ポイント付近から3587ポイントまで上昇しました。しかし、2月上旬から元高基調が始まり、上海総合株価指数も3587ポイントから3040ポイント付近まで下落しました。
上海総合株価指数が4月17日に年初来安値を記録し、それと同時に中国人民銀行が3年ぶりとなる銀行預金準備金比率の引き上げに動きました。そして、昨日から上海総合株価指数が2日続落となると、間髪入れずに中国人民銀行が本日、人民元の基準値の引き下げに動きました。こうした中国人民銀行の積極的な行動は注目でしょう。そして、1カ月ほど前から横ばいを続けてきたドル元が4月23日頃から上昇基調に転じていることも注目でしょう。今後も中国人民銀行の積極的な行動で人民元安トレンドが成長する可能性も高まってきたので、上海ゴムなど元建て銘柄の上昇トレンドが始まる可能性も出てきました。