松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2018年10月

原油市場パート3&金市場

10月25日

原油市場パート3&金市場

 米中間選挙を前にしてNYダウが10月3日の高値から2368ドルの下落となりました。1~2月の下落が3256ドル幅でしたので、今回も同じような下落となるのであれば、NYダウがあと888ドル下落する計算となります。

 過去のデータからも、米大統領選や米中間選挙の前に米国株が下落しやすい傾向があります。その反面、米大統領選や米中間選挙の後から米国株が上昇しやすい傾向もあります。それにより、米中間選挙までは、リスヘッジ志向の金相場を強気し、リスク志向の原油相場を弱気することも一考かもしれません。そして、米中間選挙後からは、リスクヘッジ志向の金相場を弱気し、リスク志向の原油相場を強気することも一考かもしれません。

 サウジアラビアのファリハ・エネルギー相は23日、イラン産原油輸出の減少に対して、消費国の需要を満たしていくとの意向を示しました。そして、将来的に日量100万~200万バレル増産する可能性もあることを述べました。更に、供給増加が続いた場合には、再び会合を開いて需給を均等させて原油在庫増加の回避に努めることも述べました。

 ここにきてサウジアラビアが増産への姿勢を強める原因は、「カショジ氏殺害事件によるサウジアラビアと米国との関係悪化」を緩和させる為かもしれません。ガソリン価格の高騰が中間選挙でトランプ政権へのマイナス要因とされており、トランプ大統領もOPEC諸国に増産を呼び掛けております。ここでサウジアラビアが増産への姿勢を強めて原油価格を下落誘導できれば、トランプ大統領としても、カショジ氏殺害事件に関してサウジアラビアをあまり強く非難することは出来なくなるのではないでしょうか。

 ガソリン価格の高騰が中間選挙でトランプ政権へのマイナス要因とされているだけに、中間選挙後からトランプ大統領がOPEC諸国にあまり増産要請をしなくなる可能性もあります。また、サウジアラビアが増産への姿勢を強めているのはトランプ政権の米中間選挙への支援であれば、米中間選挙後からサウジアラビアが増産姿勢を崩す可能性もあります。米国とサウジアラビアの関係を考えれば、中間選挙に向けてリスクヘッジ志向の金相場を強気し、リスク志向の原油相場を弱気することも一考かもしれません。そして、米中間選挙後からは、リスクヘッジ志向の金相場を弱気し、リスク志向の原油相場を強気することも一考かもしれません。

ブレント原油は、10月3日に86.74ドルまで上昇して年初来高値を記録し、10月9日の高値が85.45ドルでした。一方、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは10月9日、「原油価格の上昇は避けられないようであり、われわれの見方ではバレル当たり100ドルは容易に手が届く。」と指摘し、来年の6月末にブレント原油が95ドルまで上昇するという見通しを発表しました。しかし、その翌日からブレント原油の急落が始まりましたが、それは、相場格言で言うところの「強気相場は、悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成長し、幸福の中で消えていく」ということだったのかもしれません。また、別の相場格言で言うところの「強気に包まれて上がらざるは、暴落近し」という状態だったのかもしれません。これから原油相場の雰囲気が最も弱気に傾いたところを探して、そこで弱気ポジションの利益確定と新規買いのタイミングを探すことも一考かもしれません。

原油市場パート2

10月25日

原油市場パート2

カショジ氏殺害事件を受けて世界的にサウジアラビアへの批難が高まっており、サウジアラビアと米国との関係悪化が危惧されております。しかし、サウジアラビアが増産への姿勢を強めているので、原油価格が急落を続けております。更に、米国政府が今月から米戦略政府備蓄の放出を開始したことも、原油在庫の増加傾向を強める要因となっております。

 昨夜発表されたEIA週間石油在庫統計は、原油630万バレル増、ガソリン480万バレル減、ディスティレート230万バレル減、クッシング原油97万バレル増となりました。製油所稼働率は、0.3%上昇の89.2%です。

 エネルギーの不需要期を迎えており、原油在庫の増加傾向が9月中旬から続いております。一方、米国政府が今月から米戦略石油備蓄の放出を始めており、それと不需要期が重なり、米原油在庫の大幅増加が続いております。10月が不需要期のピークであり、12月が需要期のピークですから、11月前半まで原油在庫が増加傾向を続ける可能性があります。

 トランプ政権が公開した2018年度予算教書に、戦略石油備蓄 の半分を10年以上かけて売却することが示されております。そして、トランプ大統領が先月述べたように10月1日から米戦力石油備蓄の放出が行われております。現在の米原油在庫が4億2278万バレルですが、戦略石油在庫は6億5647万バレルもあります。米原油生産が8年間で2倍ほどにまで増加しましたが、米戦略石油備蓄は、8年間で9%ほどしか減少しておりません。ここまで米原油生産が増えれば、いつまでも大量の米戦略石油備蓄を抱えておく必要はありません。米戦略石油在庫をある程度放出して現金化すれば、その資金がトランプ政権の新たな政策などに利用できます。しかも、米ガソリン価格の高騰が中間選挙でトランプ政権のマイナス要因となるのであればなおさらここで米戦力石油備蓄を放出する必要があります。米戦略石油備蓄は、米原油在庫の1.5倍ほどの莫大な量を有するので、トランプ政権が本気になって戦略石油備蓄の放出に動けば、米原油在庫がかつてないほどの大幅増加傾向を示すことになりそうです。「政策に売り無し」という相場格言もあり、トランプ大統領が原油価格の下落を強く要望している姿勢に反して原油相場を強気することは避けるべきかもしれません。
米原油在庫
米原油生産と米戦略石油在庫


原油市場

10月25日

原油市場

 昨夜のNY原油は、608ドル安の2万4583ドルとなり、10月3日最高値(2万6951ドル)から2368ドルの下落となりました。1月26日に記録した当時の最高値(2万6616ドル)から2月9日の安値(2万3360ドル)までの下落が3256ドル幅でしたので、今回も同じような下落となるのであれば、NYダウがあと888ドル下落する計算となります。

 昨夜のブレント原油は、一時75.11ドルまで下落し、現在は75.3ドル付近で推移しております。それにより年初から続く右肩上がりの下値抵抗線にまで下落しました。一方、NYダウは、23日に一時64.43ドルまで下落して年初から続く右肩上がりの下値抵抗線に触れ、翌24日は前日の安値更新とならなかったようです。

 ブレント原油は、昨夜の取引で年初から続く右肩上がりの下値抵抗線に触れたので、テクニカル的な下値抵抗が強まってきました。一方、NY原油は、23日の取引で年初から続く右肩上がりの下値抵抗線に触れたので下値抵抗が強まっており、それにより翌24日の取引で安値更新が出来なかったようです。ここでブレント原油とNY原油が共に年初から続く右肩上がりの下値抵抗線に跳ね返されるのか、下値抵抗線を割り込んで新たなダウントレンドを形成するのかの判断が難しい局面に来たようです。

 NYダウの日足
NY原油の日足
ブレント原油の日足



  

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後場市況

10月23日

後場市況2

NYダウの電子取引は、16時頃に一時290ドル安の2万5004ドルまで下落し、今月11日に記録した安値(2万4893ドル)まであと111ドルに迫りました。そして、16:40時点で220ドル安です。

 NY原油の電子取引は、16:40時点で79.2ドルまで下落し、18日に記録した今月安値(78.69ドル)まであと51セントに迫りました。そして、16:40時点で79.3ドルです。NY金の電子取引は、今朝から小動きでしたが、15:15からの1時間で8ドルほど急伸しました。NYダウ先物が大幅下落となった事で、リスクヘッジ志向の金を買って、リスク志向の原油を売る流れが強まったようです。NYダウ先物とNY原油の電子取引が今月安値を割り込む寸前にまで下落してきましたので、原油市場や米国株の急落に備える必要もありそうです。

金市場パート2&原油市場パート3

10月23日

金市場パート2&原油市場パート3

 14時半時点で日経平均株価が530円安、上海総合株価指数が1.4%安、NYダウ先物が200ドル安です。ドル円は、今朝から25銭ほど円高に進みました。上海総合株価指数に関しては、昨日までの2営業日で7%強も急騰しただけに、本日はスピード調整といったところのようです。

 NYダウ先物が11日に記録した今月安値(2万4893ドル)まであと200ドルほどに迫っております。また、ブレント原油も18日に記録した今月安値(78.69ドル)まであと80セントほどに迫っております。

 トランプ大統領は20日、冷戦時代に旧ソ連と締結した中距離核戦力全廃条約から離脱する意向を表明し、同条約に違反しているとロシアを非難しております。それに対してロシアの大統領報道官は22日、「米国が中距離核戦力全廃条約を破棄した場合、ロシアは米国との軍事力の均衡を回復させるために対抗手段を取らざるを得なくなる。」と警告しました。それに対してドイツのマース外相は23日、米国とロシアが中距離核戦力全廃条約を維持するように北大西洋条約機構(NATO)に協力を求める考えを示しました。

ボルトン米大統領補佐官は本日、モスクワでプーチン大統領と会談し、トランプ大統領が表明した中距離核戦力全廃条約離脱の意向を伝達する予定となっております。米国が中距離核戦力全廃条約から離脱することになれば、以前の冷戦時代のように米国とロシアの軍事力増強合戦が再現される可能性も高まります。それにより強力なリスクオフの流れが始まる可能性も高いだけに、リスクヘッジ志向の金相場を強気し、リスクヘッジ志向の原油相場を弱気することも一考かもしれません。

後場市況1

10月23日

後場市況1

 15時時点で日経平均株価が609円安、NYダウ先物が260ドル安です。NYダウ先物は、11日に記録した今月安値(2万4893ドル)まであと140ドルほどに迫りました。NYダウ先物は、今月11日から形成していた「三角保合い」を昨夜からの急落で下放れしております。これで11月に記録した今月安値まで割り込めば、NYダウの下げ足が速まります。

ゴールドマン・サックスの1月29日付けのレポートでは、「当社のリスクテーク意欲指数は過去最高水準にあり投資家の楽観の高まりを示している。今後数カ月に世界の株式相場が10%~20%下落する兆候がある。」と指摘しており、その数日後にNYダウが3000ドルほど暴落しました。

 ゴールドマン・サックスの10月4日付けレポートでは、「同社のブル・ベア指数が赤の点滅灯を放っている。」と警告し、同指数が1969年以来となる最高値を記録しました。その数日後に米国株が暴落しました。

NYダウは、2月2日からの急落で3000ドルほど急落しましたが、今回のNYダウ先物が先月の高値から1600ドルほどしか下落しておりませんので、あと1400ドルほど下落する可能性もあります。しかも、ここにきてNYダウの下げ足が速まってきただけに、注意が必要です。

金市場

10月23日

金市場

 昨夜のNYダウは126ドル安となりました。本日のNYダウ先物は、12:15時点で193ドル安となり、11日に記録した今月安値(2万4893ドル)まであと205ドルに迫りました。

 今月10日と11日の米国株が大幅安となり、NYダウが11日に今月安値を記録しました。その後のNYダウは、下値を切り上げながら上値を切り下げる「三角保合い」を形成しておりました。しかし、昨夜のNYダウが下落し、今朝からのNYダウ先物がかなり下落してきたので、NYダウ先物が「三角保合い」から下放れとなってきました。

 NY金の電子取引は、今朝から2ドルほど上昇しましたが、ドル円が今朝から20銭ほど円高に進みました。米国企業の四半期決算や米中間選挙を警戒してリスクオフの流れが強まってきたようです。そして、米国とロシアの関係悪化もリスクオフの要因となってきたようです。

 トランプ大統領は20日、冷戦時代に旧ソ連と締結した中距離核戦力全廃条約から離脱する意向を表明し、同条約に違反しているとロシアを非難しております。それに対してロシアの大統領報道官は22日、「米国が中距離核戦力全廃条約を破棄した場合、ロシアは米国との軍事力の均衡を回復させるために対抗手段を取らざるを得なくなる。」と警告しました。これにより再び冷戦時代のような米国とロシアによる軍事力強化合戦が始まる可能性も出てきました。このようなリスクオフの流れに対して、「リスクヘッジの金相場」に注目することも一考かもしれません。

白金市場

10月23日

白金市場

 12時点で東京金15円安、東京白金49円安、東京パラジウム77円高となり、東京パラジウムの大幅高が目立っております。それにより、「東京パラジウム-東京白金」の価格差が過去最高を記録しました。東京パラジウムが更に上昇することになれば、「自動車触媒におけるパラジウムの代替銘柄としての白金」への注目が高まることになりそうです。

昨夜のNY市場では、米国がロシアとの核兵器協定を解除する予定であることにロシア関連銘柄であるパラジウムが大きく反応しました。トランプ大統領は20日、冷戦時代に旧ソ連と締結した中距離核戦力全廃条約から離脱する意向を表明し、同条約に違反しているとロシアを非難しております。それに対してロシアの大統領報道官は22日、「米国が中距離核戦力全廃条約を破棄した場合、ロシアは米国との軍事力の均衡を回復させるために対抗手段を取らざるを得なくなる。」と警告しました。

 ロシアのパラジウム生産は、世界生産の約43%を占め、世界最大のパラジウム生産国です。米国とロシアの関係悪化が進み、米国が再びロシアに経済制裁を強化することになれば、ロシアのパラジウム輸出に影響が及ぶとの観測が高まったようです。

シティグループのアナリストは先月末、今年の世界のパラジウム生産が48万1000オンス減少し、供給不足が2020年まで続くとの見通しを発表しました。パラジウムの世界需給は、今年で3年連続の供給不足となっております。そして、米国とロシアの関係悪化がさらに進めば、パラジウムの供給不足が更に深刻化するとの観測が高まってきたようです。ここは、東京パラジウムとの価格差を考慮して、東京白金に注目するところかもしれません。」
パラジウムと白金の価格差

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

「特別賞」を受賞しました

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