松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

2019年11月

天然ゴム市場パ―ト6

11月27日

天然ゴム市場パ―ト6

タイ南部でのペスタロチオプシス属菌の感染は、10月22日時点で1万6000ヘクタールでしたが、11月6日時点で5万ヘクタールとなり、11月26日時点で6万4000ヘクタールにまで拡大したことをタイゴム協会が伝えております。

インドのサラ・トレーダーズのタハ・モハメドCEOは昨日、「現在、市場は約35%の天然ゴムの供給不足に直面しており、主要な栽培者であるケララ州の最近の雨がタッピング活動を妨げているため、供給不足が更に増加する可能性が高い。」と述べております。

 インドは、世界第4位の天然ゴム生産国であり、マレーシアの生産量を上回っております。インドでは、モンスーンにより6~8月に降水量が増加し、その時期の降水量が年間降水量の70%に達します。しかし、今年は、例年通りに6月8日からモンスーン入りとなりましたが、8月末で終了するはずのモンスーンによる永長雨がいまだに続いているようです。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は11月5日、インドの7~9月期の金需要が前年同期の3分の1にまで激減したことを報告しております。WGCのソマスンダラム氏は、「金価格の上昇に加え、金需要はインドの農村地域の弱いセチメントの影響を受けつつある。」と述べております。インドの金需要の3分の2を占める農村部では、例年を大幅に上回るモンスーンによる記録的な降雨により農家の収入が大幅に減少しました。それによりインドの金需要が大幅に減少する事になりました。インドでは、今年の6~9月の降水量が過去25年間で最高を記録し、その後もモンスーンによる降雨が続いている状態です。そうした記録的な降雨がインドの天然ゴム生産を大幅に減少させました。

天然ゴム市場パート5「上海ゴム市場の特殊要因に注目」

11月27日

天然ゴム市場パート5「上海ゴム市場の特殊要因に注目」

 上海ゴム市場では、「4カ月に1度の取引中心限月の移動」のタイミングを迎えております。この「4カ月に1度の取引中心限月の移動」のタイミングで上海ゴムのトレンドが変化する傾向もあります。本日の前場引け時点での取組高は、現取引中心限月の1月限が約20万枚、次期取引中心限月の5月限が約26万枚となり、次期取引中心限月が上回ってきました。しかし、本日の前場引け時点での出来高は、現取引中心限月の1月限が約24万枚、次期取引中心限月の5月限が約14万枚となり、現取引中心限月がまだ上回っております。5月限の出来高が1月限を上回れば、取引中心限月が1月限から5月現に移動したことになります。ここで注目は、現時点で20万枚ほどある限取引中心限月である1月限の取組高が、これから1週間ほどでそれらの大半が決済されることでしょう。

 現取引中心限月である1月限は、上海ゴムが1万1500元付近で推移していた7月下旬から本格的な取引が始まりました。しかし、現在の価格が1万2500元付近まで上昇しているので、1月限の売り方は大幅な値洗いマイナスとなり、1月限の買い方は大幅な値洗いプラスとなっております。それにより、大幅な値洗いマイナスとなっている売り方の手仕舞いが先行する傾向は、これから1週間ほど続きそうです。

 上海ゴム1月限の日足
上海ゴム5月限の日足

 

 

 

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天然ゴム市場パート4

11月27日

天然ゴム市場パート4

タイ国営ゴム局のタッカビラパット副知事は今週、「影響を受けた樹木から生産量を50%削減させる最大の天然ゴム成長地域に広がるゴムの木の葉を攻撃する真菌病に対抗するためのツールとして、ドローンを実験している。当局は、1週間の試験段階の後、ドローンを使用して病気の木に化学物質を噴霧した結果を待っています。この真菌病に取り組むためのより良い方法であり、費用対効果も高い。我々は、病気を制御する最良の方法を見つけるためにあらゆることを試みている。」と述べております。

 1回につき10リットルの薬品散布ができるドローン2基を使い、過去1週間で32ヘクタール以上の薬品散布を行ったそうです。タイ南部での真菌病の拡大が5万ヘクタールに及んでいるので、5万ヘクタールに薬品散布するためには、3000基ほどのドローンを使っても1週間かかる計算です。

 ゴムの木が30mほどに成長するので、ゴムの木の上部の葉が密集する部分に地上から薬品散布することが困難です。しかも、産地現物価格が生産コストとされる水準を1割ほど割り込んでいるので、ドローンと散布用薬品を購入して天然ゴムの生産を続けるより、生産をしないほうが得策と考える生産農家は多そうです。タッカビラパット副知事が「我々は、病気を制御する最良の方法を見つけるためにあらゆることを試みている。」と述べているものの、有効な対策が見つかっておりません。しかもタイ南部は「世界最大の天然ゴム生産地」であり、「世界一天然ゴムプランテーションが密集している地域」なので、真菌病の感染拡大が懸念されております。

すでにインドネシアでは真菌病被害が38万2000ヘクタールにまで拡大し、同国の天然ゴム輸出が54万トン減少する見通しとなりました。しかも、1~7月の天然ゴムの世界需給が「104万3000トンの供給不足」となっているだけに、タイ南部で真菌病が拡大すれば、東京ゴムRSS3が高騰する可能性も高まります。

天然ゴム市場

11月27日

天然ゴム市場

 東京ゴムRSS3におけるファンドポジションは、11月19日から買い越しに転じ、昨日時点で「1581枚の買い越し」です。それに対して投資家ポジションは、10月29日から売り越しに転じ、昨日時点で「1771枚の売り越し」です。一方、当業者ポジションは、昨日時点で「11枚の買い越し」となり、先月下旬に3000枚付近くまで膨らませていた買い越しポジションの大半を手仕舞いしたようです。現在の東京ゴムRSS3の内部要因が「売り方投資家対、買い方ファンド」となっていることも注目でしょう。

 タイ国営ゴム局のタッカビラパット副知事は、「影響を受けた樹木から生産量を50%削減させる最大の天然ゴム成長地域に広がるゴムの木の葉を攻撃する真菌病に対抗するためのツールとして、ドローンを実験している。当局は、1週間の試験段階の後、ドローンを使用して病気の木に化学物質を噴霧した結果を待っています。この真菌病に取り組むためのより良い方法であり、費用対効果も高い。」と述べております。タイでの真菌病被害が5万ヘクタールにまで拡大していることが伝えられております。しかも、現在の産地現物価格が生産コストを1割ほど下回っている状態ですので、このような状態で資金を投入してドローンでの薬品散布は現実味が感じられません。それでもタイ政府は対応を迫られているようです。

 国際天然ゴム協議会(ITRC)の最新の発表では、インドネシアでの真菌病被害が38万2000ヘクタールとなり、同国の天然ゴム輸出が54万トン減少する見通しを発表しております。そして、タイとインドネシアとマレーシアにおける真菌病被害は今年80万トンに達するとの見通しも発表しております。

 中国の10月の重量級貨物車生産販売台数が9万1000台に達し、前月比12.3%増&前年同月比25.8%増を記録しました。1~10月の重量級貨物車生産販売台数は98万台となり、前年同月比2%増を記録しました。国3(ユーロ3と同等)以下の排ガス基準のディーゼルトラックが来年から使用禁止となるので、ここにきて大型トラックの買い替え需要が急増しており、それに伴って天然ゴムを大量に使用する大型トラック用タイヤ需要が好調です。しかも、中国の青島指定倉庫在庫は10月末時点で48万2000トンですが、11月1日時点で32万トンが期限切れで償却されたので、現在の青島指定倉庫在庫は18万2000トンまで激減しており、前年同期の36万トンの半分ほどしかありません。それに反して中国の天然ゴム生産が終了する時期を迎えましたので、中国の天然ゴム需給が引き締まってきました。

天然ゴム市場パート3

11月27日

天然ゴム市場パート3

上海ゴムは、今朝から小動きを続け、0.7%安で前場を終えました。一方、東京ゴムRSS3は、12:15頃に2.6円高の190.8円まで上昇し、113時時点で1.8円高の190.0円です。上海ゴムと東京ゴムRSS3の価格差がキロ当たり10円ほどにまで拡大しているので、上海ゴムに比べて大幅割安市場である東京ゴムRSS3が上昇しやすくなってきたのかもしれません。

 上海ゴム1月限(取引中心限月)が1万2590元で前場を終えており、これから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、約179.3円となります。それに対して東京ゴムRSS3の1月限が9円ほど下回っている計算となります。

昨日のタイ・バンコクのRSS3現物価格がキロ当たり46.85バーツ(約169.1円)ですので、キロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すると、輸入採算価格が177.1円となります。それに対して東京ゴムの期近2限月(12月限と1月限)が7円ほど下回っている計算となります。

 東京ゴムRSS3は、10月3日の安値(154.3円)から昨日の高値(192.5円)まで38.2円幅も上昇し、週足チャートでは「8週連続の陽線」となっております。それにより、6月からの下落に対する「3分の2戻し」となりました。そうした大幅上昇を受けて値ごろ感を優先する傾向が強い東京ゴムRSS3における投資家ポジションが昨日時点で「1771枚の売り越し」にまで膨らんでおり、「8カ月ぶりとなる大幅売り越しポジション」となりました。

東京ゴムRSS3が6月からの下落の「3分の2戻し」となりましたが、それに対してシンガポールゴムRSS3は、6月からの下落の「3分の1戻し」にも達しておりません。円建て市場の東京ゴムのチャート分析も大切ですが、日本の天然ゴム使用量は世界全体の4%程度しかないので、ドル建て市場であるシンガポールゴムのチャート分析の重要性を理解する必要もあります。

 

シンガポールゴムRSS3の月足
東京ゴムRSS3の月足
東京ゴムRSS3の週足
東京ゴムRSS3の月足



 

 

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原油市場

11月27日

原油市場

NY原油の電子取引は、今朝のAPI週間石油在庫統計の発表を受けて40セントほど下落しました。今朝発表されたAPI週間石油在庫統計は原油が41万バレル増予想に対して360万バレル増、ガソリンが120万バレル増予想に対して440万バレル増、ディスティレートが75万バレル増予想に対して66万バレル減となり、クッシング原油が51万バレル減です。製油所の原油処理量は、日量10万5000バレル増でした。

トランプ大統領は昨夜、米中通商協議の第1段階の合意について「われわれは極めて重要な取引の最後の難所にある。非常に順調に進んでいる。」と述べました。更に、「私は米中合意を保留している。良い合意にする必要があるからだ。五分五分といった合意ではだめだ。これまでの不利を挽回しなければならず、米国にとってはるかに良い合意にしなければならない。」とも述べております。第1段階の合意が行われれば、リスク志向の原油市場にとって支援材料となります。しかし、来週末のOPECプラスによる産油会合の結果の方が重要かもしれません。来週6日の産油国会合では、来年3月末で期限切れとなるOPECプラスによる日量120万バレルの協調減産を6カ月間ほど延長されると見込まれております。現時点では、協調減産の規模拡大の可能性はかなり低いようです。

昨年12月上旬に行われたOPECプラスによる産油国会合では、「日量120万バレルの協調減産の1年3カ月間の延長」が決定しました。市場予想を上回る長期延長決定となりましたが、その直後の原油市場はほとんど動かず、それから数日後に原油価格が暴落しました。昨年12月後半で、NY原油が10ドルほど、東京ドバイ原油が1万円ほど下落しております。今回も昨年と同様に「噂で買って、事実で売れ」という相場格言通りの展開となる可能性もあるだけに、来週末の産油国会合に向けて「原油市場の売り場探し」も一考かもしれません。

天然ゴム市場の分析パート2

11月27日

天然ゴム市場の分析パート2

 東京ゴムRSS3は、10月上旬から右肩上がりの上値抵抗線と下値抵抗線を形成しながら上昇トレンドを続けております。そして、10月上旬から続く右肩上がりの上値抵抗線と下値低抵抗線の上昇ペースは、共に1日当たり平均0.9円です。それにより、右肩上がりの下値抵抗線威触れる水準は、本日27日時点で186.5円付近、28日時点で187.4円付近、29日時点で188.3円付近、12月2日時点で189.2円付近、3日時点で190.1円付近となります。一方、10月上旬から続く右肩上がりの上値抵抗線に触れる水準は、本日27日時点で193.0円付近、28日時点で193.9円付近、29日時点で194.8円付近、12月2日時点で195.7円付近、3日時点で196.6円付近となります。10月上旬から続く右肩上がりの上値抵抗線と下値抵抗線が今後もしばらく有効であれば、下値抵抗線に触れた時に「押し目買い」を実施し、上値抵抗線に触れた時に「買いポジションの一部利食い」を実施することも一考かもしれません。

 

NY金の日足
 

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金市場

11月27日

金市場

 NY金は9月4日に1553ドルまで上昇して「6年ぶりの高値」を記録しましたが、その後は、右肩下がりの上値抵抗線と下値抵抗線を形成しながら下値トレンドを続けており、昨日の終り値は1466ドルです。NY金は、昨年10月から370ドルほど上昇しているだけに、昨年10月から上げ幅に対する「3分の1押し」となるだけでも、現水準から更に36ドルほどの下落が必要となる計算です。

 昨夜のNYダウやS&P500種株価指数、ナスダック総合指数が共に史上最高値を更新しており、トランプ大統領発言に反応しました。トランプ大統領は昨夜、米中通商協議の第1段階の合意について「われわれは極めて重要な取引の最後の難所にある。非常に順調に進んでいる。」と述べました。更に、「私は米中合意を保留している。良い合意にする必要があるからだ。五分五分といった合意ではだめだ。これまでの不利を挽回しなければならず、米国にとってはるかに良い合意にしなければならない。」とも述べております。第1段階の合意が行われれば、米中通商協議全体の7割が合意されることになるだけに、「リスクヘッジ銘柄である金相場は急落リスクを抱えている」とも言えます。そして、NY金が9月4日の高値からすでに87ドルも下落しており、NY金が2か月半も「緩やかな下落トレンド」を続けていることにも注目でしょう。

 

NY金の日足
 

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みんコモコラムアワード2015
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