8月15日
トルコリラ
サンダース米大統領報道官は14日の会見で、トルコの姿勢に対して「トランプ大統領は大きな不満を感じている。」と述べました。そして、米政府高官は14日、「トルコ側が数日か1週間以内に何らかの行動を見せる必要がある。」と述べ、トルコ政府が拘束している米国人牧師を釈放しなければ更なる経済制裁も辞さないことを警告しました。1週間以内にトルコ側が米国人牧師を釈放しなければ、米国が再び経済制裁を強め、トルコリラに対する売り圧力が再び高まる可能性もあります。
一方、欧州復興開発銀行はトルコリラが40%下落した場合に備えて内部的にストレステストを実施していたことも伝えられております。そのストラステストの結果は、「損失は出るものの、耐えられる」というものであり、この調査結果は先月の理事会で加盟67カ国に報告されていたそうです。先週末より「トルコショック」が投資家の多くの動揺を誘いました。しかし、こうしたストラステストの調査結果からも、先週末より急落した新興国通貨の多くは回復基調に転じるのかもしれません。