松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

エネルギー

原油市場

9月19日

原油市場

 NY原油は、8月30日に一時45.8ドルまで下落しましたが、ハリケーン「ハービー」や「イルマ」の影響を受けて上昇を続け、9月14日に一時50.5ドルまで上昇しました。そして、翌15日と18日も50ドル付近で推移しております。NY原油は、7月31日の高値(50.4ドル)と(9月14日の高値(50.5ドル)でダブルトップを形成する可能性もあります。

 カテゴリー5にまで成長したハリケーン「マリア」が北上しておりますが、フロリダ半島東岸沖を通過する見通しですから、メキシコ湾岸の石油施設への影響はなさそうです。

 NY原油におけるファンドの買い越し枚数は、8月1日に48万6765枚まで増加しましたが、9月12日時点で37万4480枚まで減少しております。ファンドポジションを見る限りでは、買い越しポジションが大幅に減少しており、もう少し減少すれば、買い場を探す必要もあるのかもしれません。

 NY原油のテクニカルでは、ダブルトップも意識されるところですが、NY原油におけるファンドポジションを考えると、売り妙味は少なそうです。それにより、しばらくは原油市場に対して「様子見」も一考かもしれません。
NY原油の日足
NY原油におけるファンドの買い越し枚数

 

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原油市場

9月14日

原油市場

 EIAから昨夜発表された週間石油在庫統計は、原油590万バレル増、ガソリン840万バレル減、ディスティレート320万バレル減となりました。米原油生産は、57万2000バレル増の日量935万3000バレルです。米製油所稼働率は、2%低下の77.7%です。

 ハリケーン「ハービー」と「イルマ」の影響で米製油所稼働率が2週連続で大幅低下となりました。それにより原油在庫が2週連続で大幅増加となり、ガソリン在庫が2週連続で大幅減少となりました。米原油生産は、ハリケーン「ハービー」の影響で先週発表値が大きく減少しましたが、今週発表では、ハリケーン「イルマ」の石油施設への影響が軽微であったことから増加しました。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。

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米原油生産と米製油所稼働率

原油市場

9月13日

原油市場

 APIから今朝発表された週間石油在庫統計では、原油620万バレル増、ガソリン790万バレル減、ディスティレート180万バレル減となりました。ハリケーンの影響で製油所稼働率が低下したので、「原油在庫増&ガソリン在庫減」は、ある程度仕方がないことのようです。

 NY原油は、7月中旬から46~50ドル付近の範囲内で小動きを続けております。しかもハリケーン「ハービー」や「イルマ」が到来してもなお46~50ドル付近の範囲内での小動きを続けているのですから、かなり居心地の良い水準となっているようです。それによりしばらくは、46~50ドル付近の範囲内での逆張りに徹することも一考かもしれません。現在のNY原油(昨日の終り値は48.2ドル)は、「46~50ドル付近の範囲内での値動き」の中間的な水準となっております。

NY原油の日足

 

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原油市場

9月12日

原油市場

 ゴールドマン・サックスの11日付けレポートでは、「ハリケーン・イルマは石油需要にマイナス影響を及ぼすが、生産や精製には影響しない。ハリケーン・ハービーは、石油化学施設の大規模集積地を通過したことから、需要への影響はより大きなものになる。」と指摘し、9月の米国石油需要が日量約90万バレル減少し、10月の米国石油需要が日量約30万バレル減少するとの見通しを示しました。

 ハリケーン「イルマ」と「ハービー」の影響で今月の米原油需要が日量約90万バレルも減少するのであれば、NY原油が下値追いを続ける可能性が高まります。今回のハリケーン「イルマ」が米原油生産に対してほとんど影響を与えなかったことを考えれば、東京ドバイ原油に対して弱気な見方も一考かもしれません。

下記のコメントは、先週末に発行しました週間レポートの一部です。参考にしてください。

 

 

9月8日週間レポート

原油市場の総括

ハリケーン「ハービー」が米石油施設の集中するメキシコ湾岸中心部のテキサス州を直撃し、米石油施設に甚大な被害をもたらしました。そして、メキシコ湾西部でハリケーン「カティナ」が発生しており、メキシコ湾岸西部の米石油施設への影響も懸念されます。そして、最上位のカテゴリー5にまで発達したハリケーン「イルマ」が北上しており、メキシコ湾岸東部の米石油施設への影響も懸念されております。

メキシコ湾岸中心部に「ハービー」による爪痕が残っており、メキシコ湾岸の西部に「カティナ」、東部に「イルマ」による影響が懸念されているのですから、原油価格がしばらく堅調地合いを続けることも予想されます。そして、ハリケーン「イルマ」の後方で北上中のハリケーン「ホセ」の動向も注意が必要です。ハリケーン「ハービー」に続いて「カティナ」、「イルマ」、「ホセ」と続き、しかも、その中にカテゴリー4とカテゴリー5の勢力のハリケーンが含まれるとなれば、原油市場に対する警戒が必要以上に高まることも考えられます。ハリケーン「ハービー」による被害総額は、米国の災害史上最大となることも予想されております。そして、メキシコ湾内とカリブ海以外のハリケーンとして観測史上最大の勢力にまで強まったハリケーン「イルマ」も、米国に甚大な被害をもたらすことが予想されます。

ハリケーン「イルマ」は、9日(土曜)から10日(日曜)にかけてフロリダ半島東岸を通過するので、フロリダ州の被害状況がメディアで騒がれることになりそうです。そして、11日(月)にジョージア州とサウスカロライナ州の州境に上陸する見通しですから、11日から12日にかけてジョージア州とサウスカロライナ州の被害状況もメディアで騒がれそうです。「噂で買って、事実で売れ」という相場格言もあり、ジョージア州とサウスカロライナ州の被害状況が最も騒がれたあたりで、原油市場に対する利益確定のタイミングを探ることも必要かもしれません。それにより、来週12~13日の東京市場では、東京原油に対する利益確定のタイミングと新規売りのタイミングを探ることも一考ではないでしょうか。

東京ドバイ原油の日足


NY原油の日足
NY原油の日足

東京ドバイ原油の日足

 

※チャートの情報提供元は(株)エムサーフです。チャートの著作権は、(株)エムサーフに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、株式会社エムサーフは一切の責任を負いません。

 

原油市場

9月8日

原油市場

昨夜発表されたEIA週間石油在庫統計は、原油460万バレル増、ガソリン320万バレル減、ディスティレート140万バレル減となり、製油所稼働率が16.9%低下の79.7%となりました。

米製油所稼働率は、8月25日時点で96.6%まで上昇して今年の最高値を記録しましたが、9月1日時点で79.7%まで低下して近年最低値を記録しました。米製油所稼働率は、エネルギー需要のピーク時に96%付近まで上昇し、不需要期に84~85%付近まで低下しますが、79.7%まで低下したことは、極めて稀なことです。米石油精製施設が集中するテキサス州沿岸にカテゴリー4のハリケーン「ハービー」が直撃したことで、米製油所稼働率が一時的に大幅低下となりました。昨夜の発表では、製油所稼働率が大幅低下した割には、原油在庫の増加量やガソリン在庫の減少量がそれほど多くならなかったようです。

ハリケーン「イルマ」は、カテゴリー5の勢力を保ち、フロリダ半島先端を目刺して北上しております。進路予想が昨日時点より少し西側となり、フロリダ半島先端に上陸し、その後はフロリダ半島上を北上する見通しです。そして、12日(火曜)にはテネシー州にまで進み、暴風雨圏がテネシー州に隣接するミズーリ州やケンタッキー州、ノースカロライナ州にまで達する見通しです。進路予想が昨日時点より少し西側にずれたことにより、メキシコ湾岸東部の米石油施設に甚大な影響を与える可能性も高まりました。その反面、フロリア半島上を通過することにより、テネシー州に到達するころには勢力をかなり弱めていることも予想されます。ハリケーンは、中心部から海面上の水分を吸い上げて成長するので、上陸すれば中心部から水分を吸い上げることが出来なくなり、勢力が急速に弱まります。
米製油所稼働率
米製油所稼働率2

原油市場

9月6日

原油市場

 北上を続けているハリケーン「イルマ」は、最上位となるカテゴリー5にまで勢力を強め、最大風速が秒速82.7m(時速298km)まで速まり、中心気圧が916ヘクトパスカルまで低下しました。

 米国に上陸した大西洋ハリケーンの中心気圧における上陸時の歴代勢力順位は、1位が1935年のレイバー・デイ(892ヘクトパスカル)、2位が1969年のカミール(909ヘクトパスカル)、3位が2005年のカトリーナ(920ヘクトパスカル)です。ハリケーン「イルマ」の現在の中心気圧が916ヘクトパスカルまで低下していることや、今度24時間で更に成長することも指摘されていることから、メキシコ湾岸の米石油施設で甚大な被害をもたらす可能性もあります。しかも、ハリケーン「ハービー」による傷跡が残っていることも警戒が必要です。更に、メキシコ湾の西端で熱帯低気圧「サーティーン」が成長を始めており、北上を続けるハリケーン「イルマ」の後方で熱帯低気圧「ホセ」が成長を始めて北上しております。こうしたこと背景として短期的にNY原油が上昇する可能性もあります。ただし、NY原油が大きく上昇すれば、米石油戦略備蓄の放出警戒も必要となりそうです。

 現在の全米原油在庫は4億5777万バレルですが、米戦略石油備蓄は6億7888万バレルもあります。トランプ政権が概要を公開した2018年度予算教書に、戦略石油備蓄の半分を10年以上かけて売却することが示されております。記録的な水準まで膨らんだ戦略石油備蓄を売却して減税策や1兆円規模のインフラ投資の一部に回すことが検討されております。ハリケーン「ハービー」による被害に加えてハリケーン「イルマ」が米石油施設へ被害をもたらすことになれば、米政府が本格的な米戦略石油備蓄の放出を決定する可能性もあります。NY原油が短期的に大きく上昇すれば、米戦略石油備蓄の放出警戒による売り場探しも必要となるのかもしれません。こうしたことを背景にNY原油に対して、短期的には強気となっても、中期的には弱気となる可能性もあります。
米原油在庫

ハリケーン情報

9月6日

ハリケーン情報

 北上を続けているハリケーン「イルマ」は、最上位となるカテゴリー5にまで勢力を強め、最大風速が秒速82.7m(時速298km)まで速まり、中心気圧が916ヘクトパスカルまで低下しました。ハリケーン「イルマ」が現在の中心気圧を保って米国に上陸すれば、米国に上陸した大西洋ハリケーンの中でも歴代第3位の勢力となります。しかも、ハリケーン「イルマ」は、今後24時間で更に勢力を強めると見られております。ちなみに観測史上最悪の被害をもたらしたとされるハリケーン「カトリーナ」の上陸時の中心気圧は920ヘクトパスカルでした。ハリケーン「イルマ」は、10日(日曜)にフロリダ半島南岸沖を通過してメキシコ湾東部に侵入し、アラバマ州~フロリダ州付近に上陸する見通しです。

 メキシコ湾内のメキシコ東岸にあった熱帯低気圧「サーティーン」が成長を始めているのも気になります。ハリケーン「ハービー」が熱帯低気圧からハリケーンに成長した海域で熱帯低気圧「サーティーン」が成長を始めており、しばらく同じ場所に留まり、9日(土曜)にメキシコに上陸する予定です。熱帯低気圧「サーティーン」が勢力を強めて、メキシコ湾内の米石油施設に被害をもたらす可能性もあります。

そして、北上を続けるハリケーン「イルマ」の後方で熱帯低気圧「ホセ」がトロピカル・ストーム(最大風速34~63ノットの熱帯低気圧)に成長して北上を始めたことも気になります。現在の進路予想では、フロリダ半島の東沖を通過し、米国への上陸の可能性は低そうです。

 ゴールドマン・サックスの9月5日付けのレポートでは、ハリケーン「ハービー」の被害に対して、「国内のオンショア生産がある程度抑制される恐れがあるほか、復興作業に伴う原油需要回復が見込まれていることから、数カ月後には需給に若干ポジティブな影響が見られると示唆される。そのような結果になれば、最終的には米国の原油需要にとって支援材料となる。」と指摘しております。

 ハリケーン「イルマ」の最大風速が秒速82.7m(時速298km)まで速まっておりますが、「時速298kmの風」といっても、なかなか想像出来ません。そして、ハリケーン「イルマ」の中心気圧がハリケーン「カトリーナ」の米国上陸時を下回ったのですから驚かされます。ハリケーン「イルマ」の北上により、NY原油やシカゴ穀物価格の上昇も予想されます。そして、ハリケーン「イルマ」が米国に上陸することも予想されているだけに、ハリケーン「ハービー」とハリケーン「イルマ」による災害復興銘柄として、インフラや建物の建材料となる鉄鋼や非鉄金属、木材、天然ゴムなどの資源財価格の上昇も予想されます。

ハリケーン「イルマ」パート2

9月5日

ハリケーン「イルマ」パート2

先ほどの発表では、ハリケーン「イルマ」の中心気圧が943ヘクトパスカルから939ヘクトパスカルに低下しました。中心気圧があと8ヘクトパスカル低下して米国に上陸すれば、観測史上最も強力な大西洋ハリケーン上位10位に入ります。また、最大瞬間風速が秒速61m(時速約220km)から秒速64.8m(時速約233km)にまで速まり、あと秒速5.2m速まれば、カテゴリー5となります。

米国立ハリケーン・センターの予報では、48時間以内に更に勢力が強まると指摘しております。米国への上陸コースが予想されているだけに、NY原油市場やシカゴ穀物市場への警戒が必要となりそうです。

みんコモコラムアワード2015
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