松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

ゴム

天然ゴム市場パート4

4月17日

天然ゴム市場パート4

昨日の上海ゴムが一時3%安付近まで大幅下落しましたが、それでも東京ゴムRSS3や東京ゴムTSR20が小幅安に留まったことは印象的でした。昨日の東京ゴムRSS3では、ファンドが買い越し枚数を349枚増やしましたが、投資家が売り越し枚数を629枚も増加させ、当業者が売り越し枚数を115枚減少させました。それにより「投資家の売り越し枚数の1日の増加量」としては、1月29日に次ぐ今年2番目の増加量となり、上海ゴムの急落を背景に東京ゴムRSS3を売り急ぐ投資家が昨日急増したようです。本日も上海ゴムの下落に反して東京ゴムが小幅高で今朝から推移しているので、上海ゴムの下落を背景に東京ゴムRSS3に対する投資家の売り進みが更に増加した可能性も高そうです。

東京ゴムRSS3における投資家ポジションは、東京ゴムRSS3が183円付近まで上昇した1月25日から売り越しに転じましたが、東京ゴムRSS3が181円付近まで下落した3月28日から買い越しに転じました。そして、東京ゴムが187円付近まで上昇した4月9日から再び売り越しに転じました。それにより投資家ポジションは、東京ゴムが183~187円付近を上回れば売り越しに転じ、181円付近を下回れば買い越しに転じる傾向があるようです。そうしたポジション変化を見ても、投資家の多くは「値ごろ感」を重視する傾向にあるようです。その反面、ファンドの多くは、トレンドを重視する傾向があります。そして、当業者の多くは、ヘッジャーとしての立場上、「大きく上がれば売り上がる」という傾向があり、「産地市場と国内市場との価格差」も重視する傾向があります。

現在の上海ゴム9月限(取引中心限月)から高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると(1万1650元-900元)÷1000kg×16.72円=約179.7円となります。タイ・バンコクのRSS3の輸入採算価格は、キロ当たりの諸経費を8円で計算すれば54.71×3.52+8円=約200.6円となります。それにより、東京ゴムRSS3先限(9月限)は輸入採算価格を9円ほど下回り、上海ゴム(9月限)は輸入採算価格を21円ほど下回る計算となります。ちなみに、東京ゴムRSS3の当限は、輸入採算価格を18円ほど下回っている計算となります。しかも、タイ・バンコクのRSS3現物価格は、先週末まで3日連続で年初来高値を更新しております。ソンクラーンによる連休明けのタイの天然ゴム現物価格が堅調地合いを続けるようであれば、輸入採算価格を大幅に下回っている東京ゴムや上海ゴムの急反発を招く可能性も高まります。

天然ゴム市場パート3

4月17日

天然ゴム市場パート3

本日の上海総合株価指数は、一時0.5%高の3269ポイントまで上昇しましたが、前日比変わらずで前場を終えました。前場の上海総合株価指数が年初来高値(4月8日の3288ポイント)まであと19ポイント(0.6%)まで迫る場面もありましたが、4か月間で35%上昇したことや年初来高値付近まで上昇したことで高値警戒感も強まったようです。

中国国家統計局から本日発表された中国鉱工業生産(3月)が4年半ぶりの大きな伸びを記録し、中国不動産投資(1~3月)が2014年以来の大幅増加を示しました。中国鉱工業生産(3月)が前年同月比で5.9%増予想に対して8.5%増となり、過去3年間での最大値(7.6%増)を0.9%も上回る大幅上昇となりました。そして、中国不動産投資(1~3月期)は、前年同期比11.8%増となり、1~3月期として5年ぶりの大幅増加となりました。前日に発表された「中国主要70戸市の新築住宅価格(3月)」が5カ月ぶりの上昇となり、3月の人民元建て融資が前月比90%増の1兆6900億元となっただけに、本日発表された中国経済指標が市場予想を大幅に上回る良好な数値となったことも頷けます。

米中貿易摩擦の高まりを背景に昨年9月頃からの中国経済指標の多くが大幅に悪化しました。それを受けて天然ゴム価格も大きく下落しました。しかし、中国政府が2月1日から経済刺激策を投入し、その後も複数の経済刺激策を投入したことを受けて、鉱工業生産や不動産投資、主要70戸市の新築住宅価格、小売売上高、製造業PMI,サービス業PMIなど「中国の3月の経済指標」の多くがことごとく市場予想を大幅に上回る良好な内容となってきました。中国の天然ゴム消費量が世界全体の38%を占めるだけに、中国経済成長の加速を受けて上海ゴムなど「中国の工業用原料銘柄」の上昇に注目する局面にきているのかもしれません。

天然ゴム市場パート2

4月17日

天然ゴム市場パート2

本日11時に中国国家統計局から複数の経済指標が発表されました。中国の鉱工業生産(3月)は、5.9%予想に対して8.5%となり、過去3年間での最大値(7.6%)を0.9%も上回る大幅上昇となりました。中国小売売上高(3月)は、8.4%予想に対して8.7%となり、昨年9月以来となる良好な数値となりました。中国実質GDP(1~3月期)は、6.3%予想に対して6.4%となり、前期比変わらずとなりました。

先ほど発表された中国の鉱工業生産(3月)の上昇幅の大きさには、驚くべきものがあります。3月の中国製造業PMIも大幅上昇していただけに、しばらくは中国の資源銘柄に対して注目することも一考かもしれません。
中国の鉱工業生産
中国の小売売上高

天然ゴム市場パート5

4月16日

天然ゴム市場パート5

 15:15時点で上海ゴムが2.3%安、東京ゴムRSS3が1.7円安(0.9%安)、東京ゴムTSR20が0.4%安(0.2%安)となり、両市場の温度差が大きくなっております。

 上海ゴムと東京ゴムRSS3は、共に月初から右肩上がりの上値抵抗線と下値抵抗線を形成して上昇トレンドを続けてきました。しかし、本日の大幅下落で上海ゴムが右肩上がりの下値抵抗線を割り込み、テクニカル的な売りが加速したようです。その反面、東京ゴムは小幅安に留まり、右肩上がりの下値抵抗線を割り込んでおらず、月初から続く上昇トレンドを継続しております。

東京ゴムTSR20は、納会での現物受け渡しが「タイかマレーシアの港渡し」となるので、東京ゴムTSR20の期近限月と産地現物価格の価格差があまり乖離しにくい傾向もあります。先週末のタイ・バンコクのSTR20現物価格がキロ当たり50.5バーツ(約177.8円)であり、東京ゴムTSR20の当限との価格差が1.8円しかなく、東京ゴムTSR20の当限と産地現物価格とがほぼ同水準にあります。こうしたことからも、産地現物価格に対して東京ゴムTSR20の当限が適正水準にあることが伺えます。それにより本日の東京ゴムTSR20は、上海ゴムの大幅下落にほとんど追随しなかったようです。一方、東京ゴムRSS3の納会での現物受け渡しが国内で行わるので、産地現物価格による輸入諸経費と東京ゴムRSS3との価格差が大きくなることもあります。

上海ゴム9月限(取引中心限月)から高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、1万16650元-900元)÷1000kg×16.68円=約179.5円となります。それに対して東京ゴムRSS3先限(9月限)が12円ほど割高となっております。それにより、東京ゴムRSS3先限が輸入採算価格を9円ほど下回っており、上海ゴム9月限が輸入採算価格を21円ほど下回っている計算となります。

東京ゴムRSS3は、上海ゴムに追随する特性がある反面、東京ゴムTSR20を意識した価格形成を行う特性もあります。それにより東京ゴムRSS3は、産地現物価格と同水準にある東京ゴムTSR20を意識しながら、輸入採算価格をキロ当たり21円ほど下回っている上海ゴムも意識しなければならないので、その両方を意識して現在の東京ゴムRSS3の9月限が輸入採算価格を9円ほど下回る水準にあるのかもしれません。しかし、タイ・バンコクのRSS3現物価格が3日連続で年初来高値を更新しており、東京ゴムRSS3と上海ゴムは、いつまでも堅調な産地現物価格を無視することは出来ないでしょう。

 

天然ゴム市場パート4

4月16日

天然ゴム市場パート4

東京ゴムRSS3は、月初から右肩上がりの上値抵抗線と下値抵抗線を形成して上昇トレンドを続けております。本日の東京ゴムRSS3が12時頃に前日比2.9円安の198.9円まで下落して下値抵抗線上まで下落しましたが、14:45時点で前日比1.2円安の191.6円まで戻しており、月初からの上昇トレンドを継続しております。

東京ゴムRSS3は、昨年11月中旬~2月下旬の上昇トレンド中も右肩上がりの上値抵抗線と下値抵抗線を形成しました。そして、2月上下旬~3月下旬の下落トレンドでも右肩下がりの上値抵抗線と下値抵抗線を形成しておりました。最近の東京ゴムRSS3は、かなり規則正しいトレンドを続けてきたことが伺えます。

14:45時点で東京ゴムRSS2が1.2円安(約0.6%安)、上海ゴムが2.2%安となり、両市場の温度差が大きくなっております。ちそして、東京ゴムTSR20は、14:45時点で前日比0.4%安です。大幅下落の上海ゴムに対して、あまり下落しようとしない東京ゴムRSS3と、ほとんど下落していない東京ゴムTSR20となっております。

上海総合株価指数は、朝方に一時0.75%安まで下落しましたが、14;45時点で1.5%高まで急伸しており、4月8日に記録した年初来高値まであと2%に迫りました。

 

東京ゴムRSS3の日足

 

※チャートの情報提供元は(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドです。チャートの著作権は、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。

天然ゴム市場パート3

4月16日

天然ゴム市場パート3

 東京ゴムRSS3は、11時ごろに2円高まで上昇しましたが、12時ごろに2.9円安まで下落し、13:20時点で1.5円安です。それに対して上海ゴムは2%安で前場を終えており、東京ゴムRSS3と上海ゴムとの価格差が更に拡大しました。

上海総合株価指数は、寄り付き直後に一時0.75%安まで下落しましたが、良好な中国経済指標を受けてプラス転換し、1.1%高まで急伸して前場を終えました。上海総合株価指数は、1週間ほど前から軟調地合いを続けておりましたが、再び強含みに転じてきました。

中国国家統計局が本日発表した主要70戸市の3月の新築住宅価格が前月比0.61%上昇となり、前月発表値の0.53%上昇を上回りました。新築住宅価格の前月比上昇率が拡大するのは5カ月ぶりとなります。3月の中国建設業の事業活動指数と新規受注指数が過去15カ月間で最高となり、3月の人民元建て融資が前月比90%増の1兆6900億元となっただけに、3月の新築住宅価格が大幅な伸びとなった事も、当然のことかもしれません。

中国首相は昨日昼頃に「中国政府は強引な刺激策は講じない」と述べましたが、中国人民銀行は昨日夕方、「1~3月期の国内経済に一部前向きな変化がみられるが、穏健な金融政策を継続し、銀行間市場に潤沢な流動性を確保する。」との声明を表明しました。それにより、再び金融緩和観測が強まってきたようです。中国政府が2月1日から経済刺激策を複数回投入してきただけに、しばらくは天然ゴムなど中国関連銘柄に注目かもしれません。

天然ゴム市場パート2

4月16日

天然ゴム市場パート2

 上海ゴムは、12時ごろに3%安まで下落しましたが、2%安まで戻して前場を終えました。中国商品先物市場の資源銘柄が全面安となり、それを受けて上海ゴムも急落しました。上海螺子鋼も12時ごろに1.2%安まで急落しましたが、0.4%安まで戻して前場を終えました。上海熱延鋼板も12時ごろに1.3%安まで下落しましたが、0.4%安まで戻して前場を終えました。本日の中国商品先物市場の資源銘柄は、昨日の中国首相発言を受けて、昨日午後からの弱い地合いを引き継いだようです。

昨日の上海総合株価指数は、前場で1.8%高付近まで急伸しましたが、中国首相が「中国政府は強引な刺激策は講じない」と述べたことを受けて下落に転じ、0.3%安まで下落して取引を終えました。そして、本日の上海総合株価指数は、寄付き直後に0.75%安まで下落しましたが、その後はプラス転換し、1.1%高まで急伸して前場を終えました。本日の上海総合株価指数は、前場のラスト30分間でプラス転換して急伸しました。中国商品先物市場の資源銘柄の多くが前場のラスト30分間で安値から急反転しました。それにより、後場からの更なる上昇に注目するところかもしれません。

 中国内の天然ゴム生産は、3月末から4月にかけて再開します。そして、中国の天然ゴム在庫が昨年より高水準を続けていることなどが上海ゴムの弱材料となっております。3月の中国自動車販売台数が252万台となり、大幅増加した2018年3月を13万台ほど下回りましたが、それでも2017年3月を18万台ほど上回り、2016年3月を9万台上回っております。また、3月の大型トラックの販売台数が前年同期比53.36%増の11万4600台となりました。そして、3月の中国建設業の事業活動指数が61.7%、新規受注指数が57.9%となり、共に過去15カ月間で最高となりました。更に、中国の3月の人民元建て融資が1兆6900億元となり、前月の8858億元を大幅に上回りました。中国国内でインフラ投資や不動産投資が景気刺激策の影響を受けて3月頃から好調となっております。そうしたことを受けて上海総合株価指数が年初の安値から35%ほど大幅上昇しただけに、昨日の中国首相発言は、加熱する中国市場の沈静化を図ることが目的だったようです。

天然ゴム市場

4月16日

天然ゴム市場

 10時半時点で、上海ゴムが0.8%安、東京ゴムRSS3が1.3円高です。上海ゴムは続落となり、1万2000元の大台の重さが気になり始めております。その反面、東京ゴムは、月初から右肩上がりの上値抵抗線と下値抵抗線を形成して安定した上昇基調を続けております。

 現在の上海ゴム9月限(取引中心限月)が1万1840元付近で推移しております。これから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万1840元-900元)÷1000kg×16.69円=約182.3円となります。これに対して東京ゴムRSS3の9月限は194.2円付近で推移しており、12円ほど割高となっております。しかし、現在のタイ・バンコクのRSS3現物価格は、キロ当たり54.71バーツ(約192.6円)と年初来高値を記録しており、キロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すると、輸入採算価格が約200.6円となります。上海ゴム(9月限)より東京ゴムRSS3の先限がキロ当たり12円ほど割高であり、東京ゴムRSS3の先限より輸入採算価格の方が6円ほど割高となっております。

 東京ゴムRSS3が3月上旬から3月下旬にかけて30円ほど下落しても、その間の産地現物価格が高止まりを続けました。そうした産地農家の安売りに応じない姿勢に反応して月初から東京ゴムがじり高基調を続けているようです。台風1号が年初にタイ南部に直撃し、タイの1月天然ゴム生産が1割ほど減少しました。そして、主要3カ国による天然ゴムの輸出削減策が開始しました。更に、エルニーニョ現象によるホット&ドライ懸念も高まっております。そして、4~5月は天然ゴムの減産期となります。また、中国政府による自動車販売促進策も見逃せません。そうしたことを受けて安売りに応じない産地農家の強気な姿勢により、東京ゴムもしばらくじり高基調を続けるのかもしれません。

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

「特別賞」を受賞しました

詳細はこちら
重要事項
通常取引を始めるにあたって
スマートCXを始めるにあたって
重要事項説明
取引開始基準
契約締結前交付書面
金融商品取引法に基づく開示
勧誘方針
個人情報保護法
反社会勢力へ対する基本方針
免責事項
*掲載される情報はサンワード貿易株式会社(以下弊社)が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、弊社は保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
*弊社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
*本ブログに掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
*本ブログは、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本ブログに基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、弊社は、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
*投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
以上の点をご了承の上、ご利用ください
最新記事