松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

ゴム

天然ゴム市場パート1~2

2月8日

天然ゴム市場

 上海ゴムの急落を受けて、東京ゴムも下落しております。10:55時点で、上海ゴムが2.4%安、東京ゴムが3円安となり、本日も上海ゴムに対して東京ゴムの下げ幅の少なさが目立ちます。それにより、上海ゴムと東京ゴムとの価格差が大幅に縮まりました。

 上海ゴの取引中心限月(5月限)が1万2345元付近で推移しており、これから高率関税を差し引いてキロ当たりの円換算にすると、(1万2345元-900元)÷1000kg×17.29円=約198円です。これに対して東京ゴム5月限は5円ほど割安です。しかし、東京ゴムと上海ゴムのキロ当たりの平均価格差は25円前後ですから、これまでの平均的なチャイナプレミアムを考えると、東京ゴムがあと20円ほど下落する可能性もあります。

 タイ・ソンクラの昨日のRSS3号現物価格は、キロ当たり47.45バーツです。これを円換算すると、47.45バーツ×3.450円=約164円です。これにキロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すると、輸入採算格が約172円となります。それに対して東京ゴム先限が21円ほど割高です。それにより、東京ゴム先限があと21円ほど下落する可能性もあります。

2月8日

天然ゴム市場パート2

 東京ゴムにおける昨日時点でのファンドなど外国商品先物取引業者の売り越し枚数は6989枚です。それに対して投資家の買い越し枚数が7364枚です。ファンドの売り越し枚数と投資家の買い越し枚数が同水準ですが、その内容は大きく違います。

 ファンドなど外国商品先物取引業者の売り越し枚数は6989枚ですが、買い玉と売り玉の比率は、「1対1.7」程度の割合です。しかし、投資家の買い玉と売り玉の比率は、「3対1」程度の割合です。売り越しであるファンドの買い玉総数は1万382枚もありますが、買い越しである投資家の売り玉総数は3734枚しかありません。投資家の大半が、「値ごろ買い」に徹しているようです。しかし、現在の産地現物価格の水準を考えると、そうした東京ゴムにおける投資家の「値ごろ買い」がどこまで続くか疑問です。


天然ゴム市場

2月6日

天然ゴム市場

 上海総合株価指数は、2.2%安で前場を終えました。それを受けて中国の資源銘柄は全面安となり、上海ゴムも2.7%安の1万2665元まで下落して前場を終えました。

 東京ゴムが2月5日まで2日続伸となりましたが、その間に上海ゴムは2日連続で小動きでした。そして、本日の上海ゴムが大幅下落となったので、東京ゴムが下げ幅を速めてきました。

 昨日のタイ・ソンクラのRSS3号現物価格は、キロ当たり47.29バーツでした。これを円換算すれば、47.29バーツ×3.428円=約162円となります。これにキロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すると、輸入採算価格が170円となります。それに対して東京ゴム先限が22円ほど割高です。

本日の東京ゴムが13:40時点で4.3円安の192.4円まで下落しておりますが、それでも輸入採算価格を22円ほど上回っているということは、東京ゴムの下値余地が大きいと考えるべきかもしれません。

天然ゴム市場(2月5日)

昨日発行しました過去記事です。参考にどうぞ。



2月5日

天然ゴム市場

 日米欧の株価が大幅下落となりましたが、本日の上海総合株価指数は、1.5%安で寄り付き、その後プラス転換となり、0.7%高で取引を終えました。それを受けて上海ゴムも0.4%安で寄り付き、0.3%高で取引を終えました。日中取引での東京ゴムは、3.3円安で寄り付き、0.2円安まで戻して取引を終えました。

 先週末のNYダウやNY原油が大幅下落となり、本日の日経平均株価も大幅安となりました。それで先週末とあまり変わらない水準で日中取引を終えた東京ゴムからは、地合いの強さが感じられます。しかし、産地現物価格との価格差は気になります。

 先週末のタイのRSS3号現物価格(タイゴム協会の発表値)は、キロ当たり50.07バーツです。これを円換算すれば、50.07バーツ×3.4775円=約174円です。これにキロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すれば、輸入採算価格が182円となります。それに対して東京ゴム先限が15円ほど割高となっております。そして、タイ・ソンクラのRSS3号現物価格(セントラル・マーケット)の先週末の現物価格は、キロ当たり47.19バーツです。こちらを円換算すると、47.19バーツ×3.4775円=約164円となり、キロ当たりの輸入採算価格が172円となります。ここまで産地現物価格と東京ゴムとの価格差が拡大すれば、東京ゴムに対する値ごろ買いは避けるべきかもしれません。


原油市場パート1~2&天然ゴム市場パート1~2

2月1日

原油市場「初戻しは売り」

 昨夜のNY原油は、米ガソリン在庫の大幅減少が嫌気されましたが、米ガソリン在庫の予想外の減少やOPECの1月の減産順守率などが好感されたようです。そして、前日まで2日連続で大幅下落となっていたので、その反動高となったようです。

 昨夜発表されたEIA週間石油在庫統計は、原油680万バレル増、ガソリン200万バレル減、ディスティレート190万バレル減となり、製油所稼働率が2.8%低下の88.1%となりました。米原油生産は、4万1000バレル増の日量991万9000バレルとなりました。

原油在庫は、昨年11月以来の増加となり、昨年1月以来の大幅増加となりました。一方、ガソリン在庫が増加予想に反して減少しました。製油所稼働率は、昨年末に近年最高となる96.6%まで上昇しましたが、昨夜の発表で88.1%まで低下しており、エネルギーの不需要期のピークとなる今月中に年間最低となる85%付近まで低下することが予想されます。エネルギーの不需要期に突入して製油所稼働率も順調に低下しているので、これから2カ月ほどは、原油在庫の増加傾向が強まりそうです。米原油生産が日量991万9000バレルにまで増加しており、1970年に記録した史上最高の生産高(日量1004万バレル)まであと12万1000バレルに迫りました。

 経済危機の影響でベネズエラが生産高を減少させた影響により、OPEC加盟国の1月の減産順守率が138%となりました。しかし、OPEC全体の産油量は、8カ月ぶりの低水準となった前月から増加しました。

米国の原油生産がこのままのペースで増産を続けると、2~3週間後にサウジアラビアを抜いて世界第2位の産油国となり、6カ月後にロシアを抜いて世界最大の産油国となります。そして、4週間後に過去最高の生産高を更新する計算となります。

東京ドバイ原油が30日と31日に大きく下落しただけに、本日の反発で「戻り売り」を検討することも一考かもしれません。今後の米原油在庫が増加化傾向を強める可能性が高くなっており、米国株への高値警戒感も高まってきました。「初戻しは売り」という相場格言もあり、「初戻し」のタイミングに注目することも一考ではないでしょうか。

2月1日

原油市場パート2「買いの迷いは見送り、売りの迷いは即刻売り」

昨夜のNYダウは、序盤で261ドル高まで上昇しましたが、72ドル高の2万6149ドルで取引を終えました。前日までの2日間で539ドルも下落しているだけに、下落スピードの調節となったようです。米国企業の10~12月期決算発表の大半が終了し、トランプ大統領の初めての一般教書演説も終えました。そして、1月のFOMCも終えたことにより、大きなイベントが一巡しました。しかも、世界最大の投資銀行であるゴールドマン・サックスの29日付けのレポートで、「今後数カ月に世界の株式相場が10%~20%下落する兆候がある。ゴールドマンのリスクテーク意欲指数は過去最高水準にあり投資家の楽観の高まりを示している。調整が長期化したり、そのまま弱気相場入りするとは考えていない。」との見方が示され、そのレポートが発表された日から2営業日でNYダウが539ドルも大幅下落しました。今回の米国企業の10~12月期決算を好感して1月24日までの1週間に米国株に332億ドル(約3兆6300億円)が流入したことも報告されております。そして、トランプ大統領の一般教書演説に向けてインフラ関連銘柄が買われてきましたが、一般教書演説では、インフラ策に関して「ノーサプライズ」となりました。今朝のFOMC声明でも、予想された内容となり、サプライズは感じられませんでした。昨夜のNYダウが前日までの2日間での大幅下落に対する自立反発となったようですが、「初戻し」を済ませて再び下落基調を強めると、原油市場も再び下落基調を強める可能性が高まります。「天井の翌日は底ではない」という相場格言もあり、6カ月間で51%も上昇したNY原油は、それなりの日柄をかけて下落すると考えるべきかもしれません。そして、「買いの迷いは見送り、売りの迷いは即刻売り」という相場格言もあり、ここは、「売りの迷いは即刻売り」と考えるべきかもしれません。


2月1日

天然ゴム市場

タイ・ソンクラのRSS3号現物価格(セントラルマーケット価格)は、昨日時点でキロ当たり46.99バーツまで下落しております。これを円換算すると、46.99バーツ×3.4869円=約164円です。これに輸入諸経費をキロ当たり8円で計算すると、輸入採算価格が172円となります。それに対して東京ゴム先限が21円ほど割高となっております。

 東京ゴムにおけるファンドなど海外商品先物取引会社経由の売り越し枚数は、1月23日時点で3373枚でしたが、1月31日時点で6281枚まで急増しており、1月31日までの6営業日で売り越し枚数が2倍近くにまで急増しました。そうしたファンドの売り攻勢により、東京ゴムが下げ足を強めております。

 産地現物価格と東京ゴム先限との価格差を考えると、東京ゴムの下値余地の大きさが気になります。そして、これまで上昇基調を続けてきた原油市場や米国株式市場がこれから下落基調を強めることになれば、東京ゴムもそうした動きに追随して下落する可能性もあります。また、欧州や米国、中国などの「1月の自動車販売台数」がこれから発表されることも気になります。ここは、産地現物価格と東京ゴムとの価格差に特に注目するべきかもしれません。


2月1日

天然ゴム市場パート2

上海ゴムは、29日の日中取引が3%安、30日の日中取引が3.5%安となり、本日前場が1%安となりました。それにより、週明けからの3営業日で計7.5%も下落しております。

本日の上海総合株価指数は、1.1%安まで下落し、4営業日続落となりました。上海総合株価は、昨年12月28日から20営業日中19円業日で上昇し、9.5%ほど上昇しました。しかし、この4営業日で高値から4%ほど急落しました。中国株が週明けより下落基調を強めているので、中国市場全体でリスクオフの流れが強まっているようです。今週29日から上海総合株価指数が急落し、今週29日の夜からNYダウが急落しました。NYダウより一歩早く急落した中国株は、「先行指標」となっているのかもしれません。

上海ゴムの取引中心限月(現在は5月限)が1%安の1万3045元まで下落して前場を終えました。5月限としては、3営業日連続で一代の安値を更新しております。取引中心限月としては、昨年11月21日の安値(1万2820元)まであと225元(1.7%)に迫っております。テクニカル的には、昨年11月21日の安値(1万2820元)付近が下値目標となっており、そこで止まらなければ、次の下値目標は、昨年6月の安値(1万2215元)付近となりそうです。一方、東京ゴムのテクニカルでは、昨年11月の安値(187.8円)が下値目標となっており、そこで止まらなければ、昨年6月の安値(178.8円)が次の下値目標となりそうです。


天然ゴム市場

1月30日

天然ゴム市場

 昨日のタイのRSS3号現物価格は、キロ当たり50.07バーツまで下落しました。これを円換算すると、50.07バーツ×3.4558バーツ=約173円です、これにキロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すると、輸入採算価格がキロ当たり181円となります。それに対して東京ゴム当限が8円ほど割高、東京ゴム先限が16円ほど割高となる計算です。産地現物価格が下落したことにより、産地現物価格と東京ゴムとの価格差が再び拡大しました。東京ゴム先限が輸入採算価格を16円ほど上回っているのですから、「東京ゴム先限の下げ余地は大きい」と考えるべきかもしれません。

天然ゴム市場(26日)

先週26日に発行しました過去記事です。参考にどうぞ。



1月26日

天然ゴム市場

東京ゴム市場では、年初からファンドや投資家の手仕舞いが続きましたが、ファンドなど外国商品先物取引会社経由の売り越し枚数が昨日までの2日間で1467枚も増えました。そして、投資家の買い越し枚数も昨日までの2日間で1251枚も増えました。再び投資家の多くが値ごろ買いを進め、ファンドが売り進みを始めました。一方、商社など当業者の売り越し枚数は、昨日までの2日間で249枚減少しており、ヘッジ売りの手仕舞いを進めているようです。

昨日のタイのRSS3号現物価格は、キロ当たり51.21バーツです。これを円換算にすると、51.21バーツ×1.4861円=約178.5円です。輸入諸経費をキロ当たり8円で計算すると、輸入採算価格がキロ当たり約186.5円となります。それに対して東京ゴム当限が9円ほど割高換算となっております。そして、東京ゴム先限は、当限に対して10円ほど割高となっており、先限への割高感が気になります。東京ゴムの当限が190円台を割り込んで輸入採算価格に近づき、当限と先限との価格差が5円以下に縮まれば、東京ゴム先限への値ごろ買いも一考かもしれません。しかし、それはまだ少し先の事となりそうです。


白金市場&天然ゴム市場「自動車関連銘柄の下振れリスクに注意」(26日)

先週26日に発行しました過去記事です。参考にどうぞ。



1月26日

白金市場&天然ゴム市場「自動車関連銘柄の下振れリスクに注意」

米国では、年明け早々に複数の州で最低気温を更新し、記録的な勢力の寒波が到来しました。欧州やロシアでも年明けから記録的な勢力の寒波が到来しました。日本では、48年ぶりといわれる最強寒波が到来し、25日に東京都心で48年ぶりに氷点下4℃を記録し、府中市では氷点下8.4℃と観測開始以来最低を記録しました。中国も寒波の影響を受けております。

 北極振動の振動幅が大きくなると、北極上空の寒気の一部が北半球の広範囲に南下することになります。それにより、北半球の広範囲が同時期に寒波の影響を受けることになります。そうした現象が昨年末より発生しております。そうした北半球の広範囲を襲った強力な寒波の影響を受けて、米国や中国、欧州、日本などの1月の自動車販売台数がかなり落ち込んでいることも予想されます。

米中の自動車販売台数は、10~12月期に増加し、1~3月に落ち込む傾向があります。そうした季節的要因に加えて強烈な寒波到来により、1月の米中の自動車販売台数が大きく落ち込んだ可能性もあります。しかも2年間続いた中国の小型車購入減税が昨年末に終了した反動も考慮すると、天然ゴムや白金、パラジウムなどの自動車関連銘柄は、これから発表される欧米中などの1月の自動車販売台数の落ち込みに圧迫されて下値追いとなる可能性も高そうです。


白金市場&天然ゴム市場

1月29日

天然ゴム市場

 東京ゴム先限は、寄付き直後に一時7.9円安の197円まで下落し、9:05時点で5.3円安の199.8円です。これで全限月が200円の大台を割り込みました。テクニカル的には、東京ゴム先限の昨年11月22日の安値(187.8円)が意識されるところかもしれません。

 東京ゴムにおけるファンドなど外国商品先物会社経由の売り越し枚数は、1月23日時点で3373枚まで減少しましたが、その後の3営業日で5006枚まで1633枚も急増しました。価格下落により売り方ファンドの値洗い改善を受けて再びファンドが売り進みを始めたようです。

 先週末のタイのRSS3号現物価格は、キロ当たり51.35バーツとなり、生産コスト付近での横ばいを続けております。それを円換算すれば、51.35バーツ×3.467円=約178円となります。これにキロ当たりの輸入諸経費を8円で計算すれば、輸入採算価格は186円となります。それに対して東京ゴム当限が6円ほどの割高、東京ゴム先限が14円ほどの割高となっております。

1月29日

白金市場&天然ゴム市場パート2

1月の米自動車販売台数が今週1日に発表されます。白金やパラジウムの多くが自動車用触媒に加工されるだけに、1月の米自動車販売台数は注目でしょう。また、天然ゴムの多くが自動車用タイヤに加工されるだけに、天然ゴムにとっても米自動車販売台数の発表は重要となります。

米エドモンド社が先週発表しました1月の米自動車販売台数見通しは、前年同期比1.4%減となり、前月より29.8%減となりました。同社によると、「季節的に12月は最高な月であり、1月は最低の月です。それに加えて寒波の影響で1月の米自動車販売台数が落ち込んだ。」と指摘しております。

来週後半には、1月の中国の自動車販売台数や乗用車販売台数などが発表されます。2年間続いた中国の小型車購入減税が昨年末に終了しましたので、昨年後半の駆け込み需要の反動と季節的要因により、1月の中国の自動車販売台数や乗用車販売台数が大きく落ち込むことも予想されます。しかも、米国や欧州、中国など北半球の広範囲で年初から寒波被害が拡大した影響により、例年以上に北半球全体で1月の自動車販売台数が落ち込んでいることも予想されます。それにより白金やパラジウム、天然ゴムなどの自動車関連銘柄は、下げ足を速める可能性もあります。


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