松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

穀物

トウモロコシ市場

12月3日

トウモロコシ市場

 米農務省が昨夜発表した週間作柄・育成進展では、トウモロコシの収穫率が前週比5%上昇の89%となり、平年の98%を下回りました。大豆の収穫率は、前週比2%上昇の96%となり、平年の99%を下回りました。トウモロコシは、米中西部穀倉地帯の北部での吹雪で収穫作業が遅れており、一部で収穫が出来なくて単収が低下する可能性も高まってきました。それに反応してシカゴコーンが今週になって上昇に転じております。ミシガン州のトウモロコシの収穫率が12月1日時点で66%に留まっており、平年の89%を大きく下回っております。

 シカゴコーンは、10月14日に402.5セントまで上昇しましたが、その後はじり安基調を続けておりました。昨夜までの2日続伸を受けてトレンドが反転する可能性が高まってきました。しかし、この時期のシカゴコーンは、天候相場も終了して比較的値動きが小さくなる時期なだけに、大きな上昇は期待できないのかもしれません。

トウモロコシ市場

10月31日

トウモロコシ市場

 アイオア州の本日の最低気温がマイナス4℃、明日がマイナス6℃となる見通しであり、本日は降雪予報となっております。イリノイ州では、明日の最低気温がマイナス3℃となり、降雪予報です。ネブラスカ州は、本日の最低気温がマイナス5℃となり、降雪予報となっております。ミネソタ州では、11月1日が降雪予報となっております。米国のトウモロコシ生産量の1位がアイオア州、2日がイリノイ州、3位がネブラスカ州、4位がミネソタ州です。ここにきての米穀倉地帯中部での降雪予報は気になります。

  米農務省は10月16日、「ミネソタ州とサウスダコタ州で雪が降ったことを受けて、それら2州のトウモロコシと大豆の収穫面積に関する追加情報をまとめる。」と発表しました。その後も米穀倉地帯北部で降雪がありました。そして、ここにきて米穀倉地帯中心部でも降雪が確認されることになりました。今月になって北極振動が活発化しており、それに伴って北極圏から米国に向けて南下する寒波が増えております。それにより、米農務省が来週末8日に発表する「11月の需給統計」では、米国産トウモロコシの収穫面積見通しや生産高見通し、単収などが下方修正される可能性も高まってきました。それによりシカゴコーンや東京トウモロコシは、来週末の「11月の需給報告」の発表に向けて堅調地合いを続けることも予想されます。

トウモロコシ市場

10月30日

トウモロコシ市場

 ACCUウエザーの天気予報では、アイオア州の最低気温が31日時点でマイナス6℃となり、30日と31日が降雪予報です。イリノイ州では、31日の最低気温がマイナス3度となり、31日が降雪の予報です。ネブラスカ州では、30日の最低気温がマイナス5℃となり、30日が降雪の予報です。ミネソタ州では、30日の最低気温がマイナス6℃となる見通しですが、降雪は予想されておりません。米国産トウモロコシの州別生産量は、 2017年時点で1位がアイオワ州、2位がイリノイ州、3位がネブラスカ州、4位がミネソタ州です。ここにきて米穀倉地帯中心部での降雪予報は注意が必要です。しかも、今年の米国産トウモロコシや米国産大豆の収穫作業がかなり遅れているだけに、なおさら注意が必要でしょう。

 米農務省は10月16日、「ミネソタ州とサウスダコタ州で雪が降ったことを受けて、それら2州のトウモロコシと大豆の収穫面積に関する追加情報をまとめる。」と発表しました。その後も米穀倉地帯北部で降雪が観測されましたが、ここにきて米穀倉地帯中心部での降雪予報が発表されました。米農務省が今年の米国産トウモロコシの収穫面積見通しの再調査を行っているので、11月8日に発表される「10月の需給報告」では、収穫面積見通しが下方修正されて生産高見通しも下方修正となる可能性が出てきました。

トウモロコシ市場

10月29日

トウモロコシ市場

 米農務省が昨夜発表した週間作柄・育成進展状況は、10月27日時点での米国産トウモロコシの優と良の占める割合は、前週比2ポイント上昇の58ポイントとなり、昨年同日の68%を下回りました。成熟は、前週比7%上昇の99%となりました。収穫率は、先週比11%上昇の41%となり、過去5年平均の61%を下回りました。ミネソタ州の収穫率は22%となり、過去5年平均の56%を大きく下回りました。

米国産大豆の収穫率は、前週比16%上昇の62%となり、過去5年平均の78%を下回りました。ミネソタ州の収穫率は62%となり、過去5年平均の99%を大きく下回りました。 

低温警戒が続いている米穀倉地帯北部での収穫遅れが気になります。ACCUによるミネソタ州の最低気温は、29~30日がマイナス6℃、31日がマイナス3℃であり、寒波が到来しております。そして、来週7~11日の最低気温がマイナス5~6℃の予報であり、再び寒波が到来する見通しです。しかも、11月14日、15日、17日、19日が降雪予報となっております。

ACCUによるサウスダコタの最低気温予報は、29~30日がマイナス9℃であり、11月3日にマイナス1℃まで上昇するものの、11月6~10日は再びマイナス6~7℃にまで低下します。

ミネソタ州は全米トウモロコシ生産第4位であり、アイオア州は全米トウモロコシ生産第1位です。そして、ミネソタ州とアイオア州は隣接しております。米農務省は10月16日、「ミネソタ州とサウスダコタ州で雪が降ったことを受けて、それら2州のトウモロコシと大豆の収穫面積に関する追加情報をまとめる。」と発表しておりました。その後も米穀倉地帯北部での低温警戒が続いたので、米農務省から来週8日に発表される「10月の需給報告」では、収穫面積見通しの下方修正は避けられないのかもしれません。また、来月中旬の米中首脳会談で「米中通商協議の部分合意」が調印されれば、中国が米国産農産物の購入拡大に動く可能性も高まります。

トウモロコシ市場パート2

10月23日

トウモロコシ市場パート2

トウモロコシの2016年時点での輸出国割合は、米国が38%、ブラジル&アルゼンチンが32%です。一方、大豆の輸出国割合は、米国が43%、ブラジル&アルゼンチンが45%です。北半球の米国が収穫期を迎えている反面、南半球のブラジルやアルゼンチンが作付け時期を迎えております。それにより、南米の穀物の作付面積がこれから注目されることになります。

ブラジル農業調査会社のアグルーラルは10月7日、2019~2020年度の現時点での大豆の作付け進捗率が3.1%となり、干ばつの影響で前年同期の9.5%を大幅に下回っていることを報告しており、「6年ぶりの作付け遅れ」と指摘しております。ルーラル・クライマの気象学者は、「パラナ州は最も乾燥している。州内ではすでに作付けをやり直したところもある。」と指摘しております。ブラジル大豆戦略委員会は、「早い段階で作付けした農家がほぼやり直すことになるだろう。」と指摘しております。更に、リフィニティブは、「パラナ州の一部は過去15日間で最も強い干ばつに見舞われている。」と指摘しております。

北半球である米穀倉地帯が春先の長雨と洪水により大豆やトウモロコシの作付け遅れとなりました。今度は、南半球であるブラジルが干ばつによる作付け遅れとなってきました。しかも、現在の米穀倉地帯北部で深刻な低温警戒が続いている反面、ブラジルでは深刻なホット&ドライが続いております。しばらくは、南米の天候プレミアムが高まり、シカゴコーンやシカゴ大豆が堅調地合いを続けることも考えられます。

トウモロコシ市場

10月23日

トウモロコシ市場

 米農務省が昨夜発表した米国産トウモロコシの週間作柄・育生進展状況は、10月22日時点での優と良の占める割合は、前週比1%上昇の56%となり、過去5年平均の68%を下回りました。成熟率は、前週比13%上昇の86%となり、過去5年平均の97%を下回りました。収穫率は、前週比8%上昇の30%となり、過去5年平均の47%を下回りました。一方、米国産大豆の収穫率は、前週比18%上昇の46%となり、過去5年平均の64%を下回りました。

 米国産トウモロコシの収穫作業は、水分含有量が18%以下にまで乾燥していることが望ましく、成熟してから2週間後あたりから収穫作業を行います。

低温警戒が続いているミネソタ州の10月22日時点での成熟率は89%(過去5年平均は97%)、収穫率は11%(過去5年平均は35%)です。ACCUウエザーによるネソタ州の最低気温予報は、本日23日が0℃、明日24日が-2℃、25~31日が-3℃~+3℃、11月1日~15日が-2℃~+4℃です。米穀倉地帯北部は、「収穫遅れ+低温警戒」により、生産量の減少が予想されます。

 米農務省は10月16日、「ミネソタ州とサウスダコタ州で雪が降ったことを受けて、それら2州のトウモロコシと大豆の収穫面積に関する追加情報をまとめる。」と発表しました。それにより農務省から発表される「11月の需給報告」で、米国産トウモロコシの収穫面積見通しが下方修正され、それに伴って今年の生産高見通しも下方修正される可能性が高まってきました。

シカゴコーンは、10月14日時点で一時401.5セントまで上昇しましたが、現在は388セント付近まで下落しております。400セントの大台乗せにより、「テクニカル的な達成感」が高まったようです。しかし、9月上旬からの上昇トレンドが、「豊作相場特有の秋の現物呼び出し相場」であれば、10月14日の高値でも生産コストを上回らなかったので、「農家の売りつなぎがまだ不十分」であり、更なる高値に注目するべきかもしれません。ただ、現在の単収見通しによる米国産トウモロコシの1ブッシェル当たりの生産コストが410セントあたりですから、「シカゴコーンの上値も限定的」と考えるべきかもしれません。

トウモロコシ市場

10月17日

トウモロコシ市場

 本日の東京トウモロコシは、10:40時点で150円高の2万4450円であり、作柄悪化報告や降雪予報に反応しました。

米農務省が昨夜発表した10月13日時点での米国産トウモロコシの優と良の占める割合は、前週比1%低下の55%となり、前年同期の68%を下回りました。収穫率は、前週比7%上昇の22%となり、過去5年平均の36%を下回りました。一方、10月13日時点での米国産大豆の収穫率は、前週比12%上昇の26%となり、過去5年平均の49%を下回りました。

ACCUウエザーにおけるノースダコタ州の最低気温予想は、今月24日以降は氷点下となる見通しです。サウスダコタ州の最低気温予報は、今月25~29日が氷点下となる見通しであり、21日と23日は降雪予報も出ております。ミネソタ州の最低気温予報は、24日~29日が氷点下となる見通しであり、21日と23日は降雪予報も出ております。

全米トウモロコシ生産第4位のミネソタ州に対して降雪予報が出ており、最低気温が氷点下となる見通しです。ミネソタ州の米国産トウモロコシの収穫率は、10月13日時点で5%であり、過去5年平均の19%を大きく下回っております。そして、ネソタ州の米国産大豆の収穫率は、10月13日時点で19%であり、過去5年平均の62%を大きく下回っております。

サウスダコタ州は、南に隣接するのが全米トウモロコシ生産第3位のネブラスカ州であり、東に隣接するのが全米トウモロコシ生産第1位のアイオア州と第4位のミネソタ州です。ちなみに、米国産トウモロコシの州別生産量は、2017年時点で1位がアイオワ州、2位がイリノイ州、3位がネブラスカ州、4位がミネソタ州、5位がインディアナ州の順となっており、この5州で全米生産量の約61%を占めます。

春の作付け遅れの影響で生育が大幅に遅れているので、米国産トウモロコシや米国産大豆の収穫作業もかなり遅らせているようです。そして、米穀倉地帯北部での低温警戒が収穫終了時まで続く見通しとなってきました。特に収穫遅れの目立つ全米トウモロコシ生産第4位のミネソタ州での降雪予想や低温予報は深刻です。

トウモロコシ市場

10月16日

トウモロコシ市場

 東京トウモロコシは、8月28日の安値(2万2220円)から安定した上昇基調を続け、昨日夕方時点で一時2万4500円まで上昇し、1カ月半で2280円幅も上昇しました。東京トウモロコシが2280円動けば、1枚=6万円の証拠金に対して11万4000円の値洗いが動いた計算となります。

 シカゴコーンは、9月9日の安値(340セント)から10月14日の高値(402.5セント)まで上昇し、2カ月ぶりの「4ドルの大台乗せ」となりました。しかし、翌15日は393.25セントまで下落し、「4ドルの大台乗せ」で利益確定の売り圧力が高まったようです。しかし、現在の米国産トウモロコシの単収見通しによる1ブッシェル当たりの生産コストが410セント付近となっているので、農家の売り圧力はまだそれほど高まりそうもありません。

 シカゴコーンは、5年連続の豊作となり、5年連続で9月上旬に底打ちして上昇に転じました。米国産トウモロコシが豊作となれば、秋高の現物呼び出し相場に発展する可能性が高まるだけに、「現物呼び出し相場」を想定した分析が必要となりそうです。

 豊作見通しとなれば、天候相場中では「豊作は売り」となり、下落基調を強めます。しかし、収穫作業開始直前の需給報告となる「米農務省による9月の需給報告」の発表を終えると、それまでの豊作観測が「豊作決定」といったような見方へと変化し、天候相場から需給相場に移行する傾向があります。需給相場になれば、「豊作観測による安値=農家の売り渋り」といった流れとなり、現物市場がひっ迫することもあります。そうなれば、シカゴコーンが秋高の現物呼び出し相場へと発展する可能性も高まります。

 シカゴコーンが、秋高の現物呼び出し相場に発展すれば、10月後半~11月前半頃に天井形成する傾向が高いようです。この時に「槍天井」のような短期間で急騰して急落するような天井形成のパターンはほとんどありません。現物呼び出し相場では、農家が十分な量のトウモロコシを売りつなぐ時間が必要になるので、半月間ほど高止まりして天井形成するパターンが多いようです。それにより現物呼び出し相場では、買いポジションを早めに利食いするのではなく、じっくりと天井形成を見定めてから利食いすることも一考です。

 そして、農家が十分な量のトウモロコシを売りつなぐ局面を見定めたのであれば、その後は、「売りポジション」に転じて弱気な見方も一考かもしれません。「この水準で農家が大量に売りつないでくる」という局面が「需給相場の天井圏」となる傾向もあります。しかし、南米の穀物生産に対する注意は必要となります。南米の穀物生産は、北半球の秋に作付けして翌年の春に収穫するので、北半球の冬

 東京トウモロコシの日足
シカゴコーンの日足

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