松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

穀物

トウモロコシ市場

 昨夜のシカゴ穀物市場では、単収見通しやファンドのポジションの整理によりシカゴコーンが上昇し、シカゴ大豆が下落しました。調査会社のFCストーンは、今年の米国産トウモロコシの単収見通しを従来の175.6ブッシェルから175.2ブッシェルに下方修正しました。そして、米国産大豆の単収見通しを従来の50.1ブッシェルから52.4ブッシェルに上方修正しました。

 9月27日時点でのファンドポジションは、シカゴコーンで4万6070枚の売り越し、シカゴ大豆で9万8470枚の買い越しです。シカゴコーンでは、ファンドの手仕舞いの買い戻しが活発化しており、シカゴ大豆では、ファンドの手仕舞い売りが活発化している模様。シカゴコーンとシカゴ大豆のファンドポジションによる内部要因の違いは注目でしょう。
シカゴのファンドポジション

トウモロコシ市場

 先週末のトウモロコシ市場は、米農務省による四半期在庫の発表に反応して上昇。米農務省は先週末、9月1日時点での米トウモロコシ在庫を17億5400万ブッシュエル予想に対して17億3800万ブッシェルと発表。また、9月1日時点での米大豆在庫を2億0100万ブッシェル予想に対して1億9700万ブッシェルと発表。米トウモロコシと米大豆の在庫が共に市場予想を下回りました。

カリブ海で発生したハリケーン「マシュー」は、9月29日時点での勢力はカテゴリー1でしたが、30日には最強勢力となるカテゴリー5にまで成長。現在はカテゴリー4の勢力で北上しており、10月5日頃にはフロリダ半島の東岸をかすめてサウス・カロライナ付近に上陸する見通しです。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております
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トウモロコシ市場パート2

 米農務省が9月12日に発表した需給報告では、米国産のトウモロコシと大豆が過去最高の生産高見通しと発表されました。今年の米穀倉地帯は天候に恵まれ、トウモロコシや大豆、小麦、コメなど穀物全体が豊作見通しとなっております。9月12日の需給報告発表後からシカゴコーンとシカゴ小麦、シカゴ米は上昇に転じました。しかし、シカゴ大豆は、9月12日以降も下落しました。この原因は、内部要因によるところが大きいようです。

 9月上旬のシカゴコーンのファンドポジションは、売り越し枚数が6万枚付近まで膨らんでおりました。また、9月上旬のシカゴ小麦のファンドポジションは、売り越し枚数が11万枚付近まで膨らんでおりました。しかし、9月上旬のシカゴ大豆のファンドポジションは、買い越し枚数が13万枚付近でした。こうして9月上旬のファンドポジションを比べても、売り越し枚数が膨らんでいたシカゴコーンとシカゴ小麦に対して、シカゴ大豆は買い越し枚数が膨らんでいたのです。それにより、9月12日の需給報告発表後からは、売られ過ぎていたシカゴコーンやシカゴ小麦が上昇基調に転じ、買われ過ぎていたシカゴ大豆が下落することになったようです。

 9月20日時点でのファンドポジションは、シカゴコーンは3万5026枚の売り越し、シカゴ大豆は12万5216枚の買い越しです。シカゴ大豆のファンドの買い越し枚数は今でも12万5216枚も残っていることから、今後もポジション整理による手じまい売りにより上値の重い展開が予想されます。一方、シカゴコーンのファンドの売り越し枚数は今でも3万5026枚も残っていることから、今後もポジション整理による手じまいの買戻しで上値追いを続ける展開が予想されます。
シカゴコーンの日足
シカゴコーンの日足
シカゴ小麦の日足
シカゴ小麦の日足
シカゴ大豆の日足
シカゴ大豆の日足
シカゴ大豆とシカゴコーンのファンドポジション

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トウモロコシ市場「内部要因分析」

 テクニカル分析やファンダメンタルズ分析で見えないことが内部要因分析で見えてくることもあります。それだけに、シカゴコーンのファンドポジションの変化から内部要因を分析することも重要です。

 シカゴコーンのファンドの買い越し枚数が29~34万枚付近まで増加すると、シカゴコーンが天井圏となる傾向もあります。過去2年半でファンドの買い越し枚数が29~34万枚付近まで増加したことは4回あり、4回ともシカゴコーンが天井圏となりました。最近では、ファンドの買い越し枚数が6月14日に36万2525枚まで増加し、シカゴコーンが4.4ドル付近まで上昇して年初来高値を記録しました。

シカゴコーンのファンドの売り越し枚数が6~11万枚に達すると、シカゴコーンが底値圏となる傾向もあるようです。過去2年半でファンドの売り越し枚数が6~11万枚付近まで増加したことは4回あり、4回ともシカゴコーンが底値圏となりました。最近では、ファンドの売り越し枚数が9月6日に6万1230枚まで増加し、それと共にシカゴコーンが3ドル付近まで下落して年初来安値を記録しました。

 米農務省が9月12日に発表した需給報告では、米国産のトウモロコシと大豆が共に過去最高となる生産高見通しを発表しました。しかも米国産のトウモロコシと大豆は、昨年まで2年連続で豊作となっております。「過去最高の豊作見通し」&「3年連続で農作となる見通し」となれば、投資家心理が総弱気となり、ファンドの売り越し枚数が急増することになりましたが、それでもシカゴコーンは、9月12日の需給報告発表後からじり高基調を続けております。

 「千人が千人ながら弱き日には買え、万人強き日には売るべし」や「大衆は天井で強気し、底で弱気する」という相場格言もあり、投資家やファンドの大半が総弱気となるような場面では、ファンダメンタルズ的な材料に惑わされるよりも、内部要因を冷静に分析する方が良いのかもしれません。ここは、シカゴコーンのファンドポジションの変化に注目ではないでしょうか。
ファンドポジション

トウモロコシ市場

 米農務省が昨夜発表した週間作柄・育成進展状況では、米国産トウモロコシの収穫が前週比6%上昇の15%となり、平年の19%を下回りました。最近の米中西部の雨がちな天候で収穫作業が少し遅れているようです。この時期の米国産トウモロコシは、天候を見ながら収穫のタイミングを計ることになります。この時期は、長雨がもっとも怖いとされております。長雨でトウモロコシが倒れると大型のコンバインでは上手く収穫できないようです。また収穫する段階では水分が18%以下であることが望ましいとされております。長雨で穀粒の乾燥が遅れることになり、水分が高いまま収穫すると高温の乾燥機にかけたり、保管中の品質の劣化が進むことになります。米国産大豆の収穫は、前週比6%上昇の10%となり、平年の13%を下回りました。米国産トウモロコシの収穫は、10月中旬になれば最盛期を迎えます。

 収穫が進み、いよいよシカゴコーンが需給相場に突入といったところでしょうか。米農務省が9月12日に発表した需給報告では、米国産トウモロコシの生産高見通しが過去最高となったものの、シカゴコーンは9月1日からじり高基調を続けております。これは、相場格言でいうところの「豊作に売り無し」ということかもしれません。今年の米国産トウモロコシの生産コストが3ドル95セント付近となるので、現在の3ドル30セント付近では、農家の売り渋りが広がりそうです。また、シカゴコーンが7年ぶりの安値水準となり、消費者の消費意欲を刺激する可能性も高そうです。

 今年のシカゴコーンは、8月31日に3ドル01セントの年初来安値を記録し、その後はじり高基調を続けております。テクニカル的にも3ドルの大台抵抗が強いようです。売り渋る農家から現物をマーケットに呼び込むには、生産コストを少し上回る4ドル前半の値段が必要となるのかもしれません。
シカゴコーンの日足
シカゴコーンの日足
シカゴコーンの月足
シカゴコーンの月足

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トウモロコシ市場

 米農務省から昨日発表された米国産トウモロコシの週間作柄・育成進展状は、優と良の占める割合が前週と変わらずの74%となりました。デント・ステージは、前週比6%上昇の93%です。成熟は、前週比20%上昇の53%です。そして収穫率は9%です。

米国産大豆の優と良の占める割合は、前週と変わらずの73%となりました。落葉は前週比20%上昇の46%です。収穫は4%です。

米国産のトウモロコシと大豆は、一部で収穫作業が開始されており、ここまでくると、草丈も十分伸びているので多少の天候変化では作柄の変化はあまりなさそうです。そして、シカゴコーンは、今月12日の米農務省による需給報告を受けて翌13日は下落したものの、その後からじり高基調を続けております。今年の米国産トウモロコシの生産コストが1エーカーあたり3ドル95セント付近であることから、農家による売り渋りが相当予想されていることも、シカゴコーンを押し上げている模様。そして、シカゴコーンがリーマン・ショック後の安値付近まで下落していることで、現在の安値が消費者の消費意欲を刺激するという見方も高まっている模様。今回の。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております
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シカゴコーンの日足
シカゴコーンの日足

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ラニーニャ現象

 米海洋大気局(NOAA)による今月上旬の発表では、ラニーニャ現象発生の発表は行われなかったものの、日本の気象庁より9月9日に発表されたエルニーニョ監視速報では、ラニーニャ現象発生の発表が行われました。気象庁は、「ラニーニャ現象が発生しているとみられる。今後冬にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高い(70%)。」と発表しました。「ラニーニャ現象が発生しているとみられる。」とは、少し中途半端な表現をしておりますが、これには理由があります。

 ラニーニャ現象発生の定義は、「エルニーニョ監視海域の月平均海面水温の基準値との差の5カ月移動平均値が-0.5℃を下回ること」となっております。「エルニーニョ監視海域の月平均海面水温の基準値との差」は、6月にマイナス転換して-0.1℃となり、7月と8月が-0.6℃となりました。しかし、「エルニーニョ監視海域の月平均海面水温の基準値との差の5カ月移動平均値」は、6月にマイナス転換して-0.1℃となりましたが、7月と8月の数値はまだ発表されておりません。「8月の5カ月移動平均値」とは、「3~8月の平均値」ではなく「8月を中心とした6~10月の平均値」ですから、7月と8月の5カ月移動平均値はまだ発表されておりません。それにより、ラニーニャ現象が正式に発生したとは言えません。しかし、エルニーニョ監視海域の月平均海面水温が今後も低下傾向を続けることが予想されており、2カ月後に発表される8月の「エルニーニョ監視海域の月平均海面水温の基準値との差の5カ月移動平均値」は、ラニーニャ現象発生の定義となる-0.5℃を下回ることが高確率で予想されることから、気象庁は今回の発表で、「ラニーニャ現象が発生しているとみられる。」という表現方法を用いたようです。気象庁によるラニーニャ現象が9月に発生する確率は、70%となっております。

 貿易風が弱まればエルニーニョ現象が発生し、貿易風が強まればラニーニャ現象が発生するとされております。エルニーニョ現象やラニーニャ現象の研究では、貿易風の強弱に注目することと、エルニーニョ監視海域の海面水温に注目することが重要とされております。南方振動指数は、貿易風の強弱を示します。南方振動指数とは熱帯の西部太平洋と東部太平洋の間の地上気圧の差を指数化したものであり、「プラス値=貿易風が強い」となり、「マイナス値=貿易風が弱い」となります。今年の南方振動指数は、近年稀に見る勢力の強いエルニーニョ現象が発生したことで1月に-1.7ポイントまで低下しました。その後、5月からプラス転換となり、6月が+0.9ポイント、7月が+0.6ポイント、8月が+0.8ポイントとなりました。この南方振動指数の上昇を見ても貿易風がかなり強まっていることが示されております。それにより、ラニーニャ現象による影響に警戒が必要となりそうです。
海面水温と南方振動指数

トウモロコシ市場

 添付している「米国産トウモロコシの生産高見通しと作付面積」のグラフを見ると、1925~1970年頃は、作付面積が減少傾向を続けながら、生産高見通しが増加傾向を続けております。これは、機械化の流れで農作業の技術革新が進み、単収が飛躍的に増加したことによるものです。その間は、作付面積が8割ほど大幅減少したにも関わらず、生産高見通しを増加させたのは驚きです。1985年以降は、作付面積と生産高見通しが安定して増加傾向を続けております。

添付している「米国産トウモロコシの生産高見通しと単収」を見ると、過去80年間で1エーカー当たりの単収が20ブッシェル付近から180ブッシェル付近まで増加していることに驚かされます。

2007年時点で米国産トウモロコシにおける遺伝子組み換え作物の栽培割合が50%を超えました。そして、米国の遺遺伝子組み換え作物の栽培割合は、2014年時点でトウモロコシが93%、大豆が94%、綿花が96%に達したことも発表されております。米国の遺伝子組み換え作物の第一世代は、「除草剤耐性、病害虫耐性、貯蔵耐性」などに対応した作物でした。このころは、「食べた虫が死ぬような作物の安全性は?」などが騒がれました。そして、除草剤耐性を高めたことも騒がれました。第2世代は、「成分改変」などに対応した作物の開発となりました。そして第3世代は、「過酷な環境への対応、単収の向上」などに対応した作物となり、干ばつや長雨に強い作物が開発されました。遺伝子組み換え技術の進歩による単収の増加傾向には驚かされます。近い将来には、現在のハイブリット・コーンを上回る1エーカーあたり250ブッシェルの単収に到達するのかもしれません。しかし、地球温暖化による異常気象の規模も拡大しており、1980年ごろから米国産トウモロコシの生産が大幅に低下することも何度かあり、不作と豊作との差が大きくなりました。世界人口は、1950年の約25億人に対して現在は約73億人にまで増加しており、2050年には93億人に到達する見通しです。しかも、人口増加の大部分が新興国となっており、経済成長による生活水準の向上により新興国の食肉割合も増加し、過去55年間で世界のトウモロコシ消費量は4.9倍の9億7300万トン、大豆消費量は10.7倍の3億2000万トンほどにまで増加しました。トウモロコシや大豆の大部分が家畜の飼料に加工されます。

米農務省は、5月から11月にかけての需給報告において、米国産トウモロコシの「生産高見通し」を発表します。そして翌年の1月に、「最終生産高見通し」を発表し、この数値が「最終確定生産高」と受け止められます。米農務省が「最終生産高発表」ではなく「最終生産高見通し」を発表することからも、米穀倉地帯の広大さが伺えます。また、米農務省が発表する米国産トウモロコシの単収や生産高の単位となる「ブッシェル」は、重さではなく容積を表します。1ブッシェルは、「直径18.5インチ、深さ8インチの円筒形の容器の容量」となります。トウモロコシ1ブッシェル=0.0254トンですが、大豆1ブッシェル=0.0272155トンとなります。同じ1ブッシェルでもトウモロコシと大豆では重さが異なります。米国の穀物の単位が「重さ」ではなく「容積」となっていることからも、米穀倉地帯の広大さが伺えます。

生産高と作付面積単収と生産高見通し

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

「特別賞」を受賞しました

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