松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

穀物

トウモロコシ市場

3月27日
トウモロコシ市場
 これまでのシカゴコーンは、アルゼンチンの乾燥気候と良好な米国産トウモロコシ輸出に支えられて上昇を続けてきました。先高観の高まりで米国産トウモロコシ輸出が1月上旬ごろから急増しました。しかし、ラニーニャ現象の終息を受けてアルゼンチンの天候が回復傾向に転じたことにより、先高観が後退し、先安観が高まってきただけに、今後の米国産トウモロコシ輸出は、これまでの大幅増加の反動による減少となりそうです。ちなみに、米農務省が発表する米国産トウモロコシの輸出成約高は、1月上旬から市場予想を大幅に上回る傾向が続きましたが、先週末の発表では、市場予想(140万~210万トン)の下限(1487万トン)付近の発表値となりました。当業者が1月上旬から米国産トウモロコシの手当てを急増させた反動に今後のシカゴコーン市場が圧迫されそうです。
 シカゴコーンにおけるファンドの買い越し枚数は、3月13日時点で41万5450枚まで増加して過去4年間での最高買い越し枚数を記録しました。そして、3月20日時点で前週比3万6849枚減の37万8601枚となり、依然として高水準な買い越し枚数を保っております。買い越し枚数が35万枚を超えたのは、過去4年間では今回が初めてです。それにより、しばらく買い方ファンドのポジション整理が必要となりそうです。
 東京トウモロコシは、2週間ほど前から三角保合を形成しており、そろそろ「保合い放れ」となりそうです。シカゴコーンに比べて東京トウモロコシの下げ幅の小ささが目立つだけに、東京トウモロコシの保合い下放れとなる可能性に注目かもしれません。
 シカゴコーンは、3月15日に年初来高値となる390セントまで上昇しましたが、その後は下落基調に転じ、昨日の終り値で374セントです。2017~2018年度の米国産トウモロコシの1エーカーあたりの生産コストを683.88ドル、1エーカーあたりの単収を176.6ブッシェルで計算すれば、米国産トウモロコシの生産コストは、683.88ドル÷176.6ブッシェル=3.87ドルとなります。昨年の米国産トウモロコシが記録的な大豊作となり、収穫後初めてシカゴコーンが生産コスト付近まで上昇したことを受けて、生産農家の売り圧力が390セント付近で強まったようです。しばらくは、東京トウモロコシに対する弱気な見方も一考かもしれません。

シカゴコーンのファンドポジション東京トウモロコシの日足

 

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トウモロコシ市場パート2「ラニーニャ現象が終息」

3月16日

トウモロコシ市場パート2「ラニーニャ現象が終息」

 オーストラリア気象庁は13日、ラニーニャ現象が終息したことを発表しました。そして、「大気や海洋の指数は中立水準となった。今後数カ月間は、エルニーニョ現象やラニーニャ現象に発展する明確な兆しはない。」と説明しております。

 冬季にラニーニャ現象が発生すると、日本や米国など北半球で寒波被害が多発し、南半球で熱波や乾燥被害が増加するとされております。実際に日本や米国、欧州など北半球で寒波被害が多発し、アルゼンチンやオーストラリア、南アフリカなど南半球で熱波や乾燥被害が多発しました。特に世界3大穀倉地帯の1つであるアルゼンチンのパンパス穀倉地帯で昨年11月頃から乾燥被害が多発し、それを受けてシカゴコーンやシカゴ大豆が大幅高となりました。

 しかし、ここにきてアルゼンチンの降雨予報を背景として、シカゴコーンやシカゴ大豆が軟調地合いとなってきました。更に、アルゼンチンでは、今月後半から来月上旬にかけてまとまった降雨が予想されております。一方、記録的な寒波被害に苦しめられてきた日本では、最近になって5月頃を思わせるような気温が続いております。最近の日本やアルゼンチンの気候変動を考えると、「ラニーニャ現象の終息」が影響しているのかもしれません。これまでラニーニャ現象によるアルゼンチンの乾燥気候を背景として上昇してきたシカゴコーンやシカゴ大豆は、ラニーニャ現象の終息宣言を受けて、これまでの上昇期に対する反動により下げ足を速める可能性もあります。

トウモロコシ市場「当先のさやの変化に注目」

3月16日

トウモロコシ市場「当先のさやの変化に注目」

 東京トウモロコシの当限(5月限)は、この4週間で4000円幅強の大幅上昇となりました。それにより、東京トウモロコシの当限と先限の価格差も、1700円幅ほどの順さやから2000円幅ほどの逆さやに変化しました。「さやの変化は相場の変化」という商品相場特有の格言もあり、。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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東京トウモロコシ当限(5月限)の日足

東京トウモロコシの当限と先限の価格差グラフ

東京トウモロコシの当限と先限のカ価格差グラフ2

 

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トウモロコシ市場パート1~2「米中貿易摩擦と穀物市場」

3月13日

トウモロコシ市場

 昨夜のシカゴ穀物市場では、シカゴコーンやシカゴ大豆、シカゴ小麦共に小動きでした。米農務省が昨夜発表しました週間輸出検証高報告では、米国産トウモロコシが1377万トンとなり、前週の979万トンを上回りました。一方、大豆は910万トンとなり、前週の1013万トンを下回りました。小麦は389万トンとなり、前週の400万トンを下回りました。

昨夜のシカゴコーンの当限は384セントで取引を終え、最後の旧穀限月となる9月限は402セントで取引を終えました。2017~2018年度の米国産トウモロコシの1エーカーあたりの生産コストを683.88ドル、1エーカーあたりの単収を176.6ブッシェルで計算すれば、米国産トウモロコシの生産コストは、683.88ドル÷176.6ブッシェル=3.87ドルとなります。それに対して昨夜のシカゴコーン9月限は402セントです。シカゴコーンが1月中旬から上昇基調を続けてきましたが、ここにきてようやく生産コストを少し上回ってきましたので、ここからは、生産農家による売りつなぎ圧力が強まることも考えられます。米国産トウモロコシは4年連続で豊作となりましたので、生産コストを上回る水準は長続きしないと考えるべきかもしれません。

3月13日

トウモロコシ市場パート2「米中貿易摩擦と穀物市場」

シカゴ大豆は、3月2日に1071セントまで上昇して年初来高値を記録しましたが、7日から下落基調に転じました。トランプ大統領は8日、鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課す輸入制限発動に関する文章に署名しました。それに対して米大豆協会のハイスドーファー会長は、「中国側から米国産大豆が主要な報復対象になると直接聞いている。こうした関税は破壊的な行動だ。」との懸念を表明しました。中国は、世界最大の大豆輸入国であり、世界の大豆輸入量全体の6割ほどを占めます。米農務省発表では、昨年の米国産大豆輸出量が5700万トンであり、中国向けが3200万トンでした。米大豆協会は、中国からの報復措置を受けた場合、大豆価格が40%下落し、農家所得は50%減少すると試算しております。

世界の大豆生産の約31%ブラジルであり、約30%が米国です。そして、世界の大豆輸出の約39%がブラジルであり、約37%が米国です。米大豆協会のハイスドーファー会長は、「中国が大豆を米国から買い付けるしか選択肢が無いという考えは完全に間違っている。」とも指摘しております。また、昨年11月ごろからアルゼンチンは乾燥気候に苦しんでおりますが、ブラジルは十分な降雨がある状態が続いており、今年のブラジル産大豆も相当な生産高が見込まれております。

現在のシカゴ大豆は、1年半ぶりの高値水準にあります。ここで中国が米国産大豆に対して報復措置を行うと、シカゴ大豆が急落する可能性もあります。米国が鉄鋼とアルミに関税を課したことに対して中国が今度どのような行動を見せるかはわかりませんが、中国からの米国産大豆への報復措置を警戒してシカゴ大豆が失速する可能性は高そうです。シカゴ大豆が失速すれば、シカゴコーンも失速する可能性が高まります。


トウモロコシ市場パート5「大豆と小麦の下落に注目」

3月12日

トウモロコシ市場パート5「大豆と小麦の下落に注目」

 シカゴコーンは、先週8日に385セントまで上昇して年初来高値を記録し、翌9日は383セントまで下落しました。しかし、それに反して本日の東京トウモロコシが大きく上昇しました。

 シカゴ大豆は、3月2日に1071セントまで上昇して年初来高値を記録しましたが、先週初に大幅下落となり、1029セントまで下落しております。シカゴ大豆のテクニカルは、先週末の大幅下落を受けてかなり悪化しております。

 シカゴ小麦は、3月2日に506セントまで上昇して年初来高値を記録しましたが、3月7日から下落に転じ、先週末時点で489セントまで下落しております。テクニカル的には、500セントの大台を割り込んだことで、かなり悪化しております。

 シカゴコーンとシカゴ大豆とシカゴ小麦は、2カ月ほど前から共に安定した上昇基調を続けておりましたが、先週あたりからシカゴ大豆とシカゴ小麦が下落に転じております。特にシカゴ大豆のテクニカルの悪化は注目でしょう。それにより、シカゴコーンの上昇トレンドもそろそろ限界かもしれません。しかも、世界生産に対するアルゼンチン産トウモロコシの割合が2%程度であることから、これまでのシカゴコーンの上昇基調を支えてきたシカゴ大豆やシカゴ小麦の失速は、「シカゴコーンの下落開始のシグナル」と受け止める必要があるのかもしれません。そして、 昨年11月頃から乾燥気候が続くアルゼンチンでは、今月後半から4月中旬にかけてまとまった降雨が予想されております。乾燥が続くアルゼンチンでようやく本格的な降雨が予想されてきただけに、これまでの上昇に対する反動安も警戒でしょう。



シカゴ大豆の日足2
シカゴ小麦の日足2
シカゴコーンの日足2

 

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トウモロコシ市場パート4

3月12日

トウモロコシ市場パート4

 14:20時点でのシカゴコーンとドル円による東京トウモロコシの外電換算値は150円安ですが、それに反して東京トウモロコシ先限が150円高付近で推移しております。本日の東京トウモロコシ先限は、10~11時頃に一時270円高まで上昇しましたが、現在は東京トウモロコシの先限が150円高、9月限が710円高、11月限が420円高です。東京トウモロコシ9月限は、先週末からの2営業日で2000円ほど上昇したことになります。そして、この3営業日で、11月限が1600円ほど上昇し、先限(3月限)が1000円ほど上昇しました。まさに「踏み上げ」といったところでしょうか。そのあたりは、シカゴコーンと東京トウモロコシの限月ごとの日足を見比べれば解りやすいかと思われます。東京トウモロコシの「踏み上げ一巡」となれば、反動安に注意する必要もあります。そして、 昨年11月頃から乾燥気候が続くアルゼンチンでは、今月後半から4月中旬にかけてまとまった降雨が予想されております。乾燥が続くアルゼンチンでようやく本格的な降雨が予想されてきただけに、これまでの上昇に対する反動安も警戒でしょう。

 昨年11月頃からのアルゼンチンの乾燥気候を背景としてシカゴ大豆やシカゴコーンが2カ月ほど前から安定した上昇基調を続けております。世界生産に対するアルゼンチン産の占める割合は、トウモロコシで約2.8%、大豆で約20%です。世界生産に対するアルゼンチン産トウモロコシの割合が極めて少ないことは注目でしょう。これまでのシカゴコーンは、シカゴ大豆やシカゴ小麦の上昇基調に追随してきた割合が大きいように感じられます。それだけに、アルゼンチンでのまとまった降雨があれば、シカゴ大豆よりシカゴコーンがより大きく下落する可能性もありそうです。



シカゴコーンの日足
東京トウモロコシ9月限の日足
東京トウモロコシ11月限の日足
東京トウモロコシ先限の日足

 

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トウモロコシ市場パート3「値ごろ売りも一考か?」

3月12日

トウモロコシ市場パート3「値ごろ売りも一考か?」

 先週末のシカゴコーンは2セント安となりましたが、それに反して本日の東京トウモロコシは大幅高となりました。本日の東京トウモロコシは、一時270円高まで上昇しましたが、12:50時点で170円高です。先週末の東京トウモロコシが昨年の高値を上回ったことを受けて、先週末からの踏み上げが続いているようです。

 昨年11月頃から乾燥気候が続くアルゼンチンでは、今月後半から4月中旬にかけてまとまった降雨が予想されております。アルゼンチン産のトウモロコシと大豆の収穫期が3月~5月頃ですから、今月後半から4月中旬のまとまった降雨で作柄がどれだけ改善されるかは注目でしょう。アルゼンチン産のトウモロコシと大豆の作柄が芳しくないことから、収穫期を少し遅らせて今月後半から4月中旬の降雨で作柄を改善させようとする農家も増えそうです。また、今月後半から4月中旬にかけての降雨見通しを受けて新規売り人気が高まることも考えられます。ここからは、東京トウモロコシに対して「値ごろ売り」も一考かもしれません。

トウモロコシ市場「利益確定も一考か?」

3月12日

トウモロコシ市場「利益確定も一考か?」

 東京トウモロコシは、9:40時点で260円高の2万3860円まで上昇し、昨年の高値(2万3400円)や一昨年の最高値(2万3750円)を上回り、2015年10月以来の高値水準まで上昇しました。出来高も9:40時点で1300枚ほどにまで達しております。しかも、先週8日からの3連騰で1000円幅ほど上昇しております。ここまでくると、。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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東京トウモロコシの週足

 

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