松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

経済全体

原油市場&マーケット全体の展望

3月6日

原油市場

 昨夜のNY原油は、米国株の大幅高とクッシング原油在庫の減少観測を好感して大きく上昇しました。最近のNY原油とドル円は、米国株の動向に大きく左右される展開が続いております。

NYダウが先週末までの4日間で1492ドル下落し、その間にNY原油が3.8ドルほど下落しました。そして、昨夜のNYダウが336ドル高となり、それに伴いNY原油も上昇しました。先週末のNYダウが2万4217ドルまで下落しており、先月から2万4000ドル付近がNYダウの下値抵抗となっているようです。その反面、先月下旬の戻り高値が2万5800ドルとなっております。それによりNYダウは、しばらく2万4000~2万5500ドル付近でのボックス圏相場となる可能性もあります。

先週末に発行しました週間レポートの「原油市場の総括」のコメントで、「NYダウに関しては、しばらく2万4000~25500ドル付近での上下動も予想されることから、NY原油もしばらく60~63ドル付近での上下動を続ける可能性があります。今後の原油市場に関しては、短期売買に徹して小幅の値動きを狙うか、様子見を続けて決定的な方向性を示すだけのファクターの出現を待つのかがいいのかもしれません。」と指摘しましたが、しばらくはNYダウの動向を見定めながら原油市場の動向を分析する必要もありそうです。そして、NYダウが先週末までの4営業日で1492ドルも下落しており、それに対して昨夜の値動きが「反発1日目」となるので、目先的にNYダウが更なる上昇となる可能性もあります。それに伴い、NY原油が更に上昇し、ドル円が更に円安に進むと考えるべきかもしれません。

3月6日

マーケット全体の展望

ブリッジウォーター・アソシエーツで世界最大のヘッジファンドを運用するダリオ氏は、トランプ米大統領が表明した輸入関税に関する発言に対し、「現在の状況は、真の意味での脅しというよりは政治ショーだろう。明された通りに関税が賦課された場合でも、中国の反応は小さく象徴的なものとなり、双方が示威行為だけで実際に害をもたらすことはないと予想している。」と指摘しております。そして、米通商代表部のライトハイザー代表は5日、必要ならNAFTAに代わる2国間の協定交渉を行う可能性を指摘しました。

メキシコの政治家の多くは、7月のメキシコ大統領選に向けて4月から本格始動します。米国では、11月に中間選挙が控えております。そうしたスケジュールを考慮し、NAFAT再交渉を計7回実施し、3月末までに米国とメキシコとカナダによる貿易協定の合意を目指しております。しかし、2月25日~3月5日の日程で開催している第7回NAFTA再交渉では、最終合意には程遠い状況でした。しかし、3月末までにNAFTA再交渉を合意に導かなければ、メキシコ大統領選や米中間選挙があるために次のNAFTA再交渉が来年に持ち越しとなってしまいます。それではトランプ大統領としても、11月の米中間選挙でのマイナス要因となってしまいます。それによりトランプ大統領は、かなり厳しい口調で輸入関税に関する発言を先週行ったようです。そうしたことを考慮すると、トランプ大統領がツイート上で先週2~3日に「ある国(アメリカだ)が事実上どこの国との交易でも何十億ドルも損しているとき、貿易戦争も悪くはないさ。楽勝だ。」とか、「例えばある特定の国との貿易で、わが国が1千億ドルをなくしていて相手が横着な態度なら、取引を停止するまでだ。それだけで大勝ちだ。簡単じゃないか。」などと過激なコメントをしたことも納得できます。トランプ大統領は、最初に厳しい姿勢を見せて後から譲歩するという展開で3月末までのNAFTA再交渉の合意かメキシコやカナダとの2国間貿易交渉の合意を目指しているようです。米国とカナダとメキシコによる貿易協定が合意されれば、マーケット全体でリスクオンの流れが強まる可能性もあります。トランプ大統領発言に圧迫されて先週のNYダウが大幅下落しただけに、ここからは、先週末までのNYダウの急落に対する反発に注目かもしれません。


マーケット全体の展望パート2~3(3月5日の記事)

下記の記事は、昨日メール情報会員に配信しました過去記事です。参考にどうぞ。

3月5日

マーケット全体の展望パート2

先週後半の米国株式市場は、トランプ大統領発言による貿易戦争や保守主義の広がりを警戒して大きく下落しました。下記のコメントは、トランプ大統領のツイート上での3月2~3日のコメントです。

「ある国(アメリカだ)が事実上どこの国との交易でも何十億ドルも損しているとき、貿易戦争も悪くはないさ。楽勝だ。」

「例えばある特定の国との貿易で、わが国が1千億ドルをなくしていて相手が横着な態度なら、取引を停止するまでだ。それだけで大勝ちだ。簡単じゃないか。」

「ある国がわが国からの輸入に、まあ50%を課税している時、我々は同じ物を無課税で輸入しているが、これは不公平か頭が悪いかだ。わが国は間もなく相手国と同等の課税を開始するだろう。相手がこちらに課しているのと同じだけ、向こうに課税するためだ。貿易赤字額は、なんと8千億ドルだ。他に仕方がない。

「アメリカは、まったくバカバカしい貿易協定と政策のせいで、年間8000億ドルの貿易赤字を出している。わが国の雇用、そして富は、長年わが国を利用してきた他国に奪われてきた。そして連中は、アメリカのリーダーはなんとマヌケなのかと嗤っているのである。もうそうはいかん。」

仮にEUが、既に高い関税や、あちらで事業をやる米国企業への障壁をさらに増やす気なら、先方が自由にアメリカへ輸出している自動車に単に課税するばかりだ。彼らはアメリカ車や他の商品をあっちで売れないようにしている。えらい貿易不均衡である。」

上記のコメントなどを背景に貿易戦争や保守主義の広がりが米経済に悪影響を与えるとの懸念が強まり、先週2~3日の米国株が大きく下落しました。それに対してノースウェスタン・ミューチュアル・ライフ・インシュアランスの最高投資ストラテジストのシャット氏は「トランプ大統領が交渉者だということが常に忘れられている。人は交渉する時、最終的に望む地点から交渉することはない。きのうの関税表明は観測気球を揚げたもので、米国に対し快く何か差し出す用意があるというのであれば、こちらから報いることもあるだろう。」と述べております。今回の貿易不均等問題に対して、トランプ大統領が最初に厳しい姿勢を見せて後から譲歩するという展開となるのかもしれません。トランプ大統領の経営者や交渉人としてのスキルを考えれば、先週後半のリスクオフの流れが強まったタイミングは、リスク志向の商品の良い買い場だったのかもしれません。

VIX指数2

3月5日

マーケット全体の展望パート3

 NYダウは、2月2日からの6営業日で2826ドル下落し、その後の2週間で2440ドル上昇しました。そして、3月2日までの4日間で1492ドル下落しました。NYダウがこの1カ月間で「急落→急騰→急落」となり、それに貴金属市場や原油市場が振り回される展開となっております。

 先週末のNYダウは2万4538ドルで取引を終えました。先週末の引け値を下回ったのは、年初からでは2月5日の2万4345ドルと2月8日の2万3860ドルと2月9日の2万4190ドルの3日間だけですから、先週末のNYダウが下限に近い水準だったのかもしれません。しかも、シカゴVIX指数は、2月5日に38.8ポイント、2月8日に36.17ポイント、2月9日に40.09ポイントまで上昇しましたが、先週末は26.22ポイントまでしか上昇していないので、投資家の恐怖心が一時よりかなり沈静化してきたようです。それによりこれからは、NYダウが上昇に向かう可能性が高く、そうした動きに貴金属市場や原油市場も追随する可能性が高いと考えるべきかもしれません。しかも、NYダウが先週末までの4日間で1492ドルも下落した直後ですから、ここからは、NYダウが上昇に転じるタイミングを探すべきではないでしょうか。


マーケット全体の展望

3月2日

マーケット全体の展望

 NYダウの3日連続の大幅安を受けて、リスクオフの流れが強まりました。それを受けて日経平均株価が600円安付近まで下落しており、ドル円も昨日15:15比で1円ほど円高が進みました。また、貴金属銘柄や原油市場も大きく下落しております。

NYダウは、昨夜までの3日間で1101ドルの下落となりました。NYダウは、2月2日から2月9日の安値まで2826ドル下落しました。そして、2月9日の安値から2月26日にかけて2349ドル上昇しました。それにより、2月2日から「2826ドル下落→2349ドル上昇→1101ドル下落」となりました。

 NYダウは、2月2日からの急落に対して2月26日時点で「83%戻し」となり、自立反騰に対する達成感が高まりました。その後。3日間で1101ドルも下落しました。それにより、自立反騰に対する「半値押し」を達成したことになり、NYダウはそろそろ下値警戒感を高める必要もありそうです。

 2月2日からのNYダウの急落&急反騰は、2015年8月のチャイナショック時ととてもよく似ております。その時も今回同様に数日間でシカゴVIX指数が一気に50ポイント台まで急上昇し、その後、2週間程度でシカゴVIX指数が20ポイント付近まで急低下しております。2015年8月のチャイナショック後の値動きを参考にするのであれば、これからのNYダウは、2万4000~25500ドル付近でのボックス圏相場を2~3週間ほど続ける可能性もあります。NYダウの3日続落でリスクオフの雰囲気が高まりましたが、そうした雰囲気にあまり流されないことも必要かもしれません。

NYダウの日足
NYダウの日足(2015年3月~2016年4月)


 

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マーケットの展望

2月27日

マーケットの展望

 昨夜のNYダウが399ドル高の2万5709ドルとなり、暴落前の水準である2月1日の終り値(2万6186ドル)まであと477ドルに迫りました。そして、。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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NYダウの日足米10年債利回り

 

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マーケット全体の展望&今後の展望パート2

2月20日

マーケット全体の展望

 世界最大の資産運用会社であるブラックロックは、今後3カ月間の米国株に。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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2月20日

今後の展望パート2

ドル円は、2月2日に110.4円付近まで円安に進みましたが、その後の世界的な株価急落を受けて2月16日時点で105.5円付近まで円高に進みました。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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マーケット全体の展望(2月13日の過去記事)

下記の記事は、今週13日に掲載しました過去記事です。参考にどうぞ。


2月13日

マーケット全体の展望

日経平均株価は、前場引け付近で297円高まで上昇しましたが、後場寄りから下落に転じ、137円安の2万1244円で取引を終えました。NYダウ先物は、12時ごろに130ドル高付近まで上昇しましたが、15:30時点で85ドル安です。それによりドル円は、午後から60銭ほど円高に進みました。

 NYダウが高値から12%ほど下落したことを受けて、調整局面入りとなりました。テクニカル分析では、高値から10%以上の下落を調整局面、高値から20%以上の下落を弱気相場入りと位置づけられております。

ゴールドマン・サックスの調査では、1976年以降で景気後退ではない局面で最低10%の株価調整が起きたケースは計11回あったが、その後弱気相場に突入したのは1987年の1回だけだそうです。先週のゴールドマン・サックスのレポートでは、「景気後退を伴わずに弱気相場が発生しそうにないことは歴史が示している。」と指摘しております。今回のNYダウの下落が調整局面の範囲であれば、NYダウは、2月9日能安値から最大でもあと7%程度しか下がらない計算となります。

 CFRAリサーチによると、過去70年で弱気相場にならなかった調整局面は21回あり、底値に達するまでの期間の平均は98日、安値から直近高値に戻るまでに平均で84日となっているそうです。NYダウは、1月26日に年初来高値を記録し、下落に転じてまだ2週間ちょっとです。「値幅より日柄」という相場格言もあり、今回の調整局面は、日柄的にもう少し続きそうです。

 ゴールドマン・サックスの分析にでは、1976年以降の景気後退以外の調整局面11回におけるS&P総合500種の平均下落率は15%となっております。そして、底値を待たずピークから10%値下がりした段階で株式の買いに動いた投資家のリターンの平均値は、3カ月後で6%、半年後で12%、1年後で18%となっているそうです。それにより、NYダウが1月26日の最高値(2万6616ドル)から15%下落すれば、2万2623ドルとなります。NYダウの昨日の終り値が2万4601ドルですから、「高値から15%下落」となれば、昨日終値からあと1978ドルほど下落する計算となります。

 一方、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)は2月2日、リスク選好度を測る同社の「ブル・ベア指標」が「セル」となり、リスク資産の下落を示唆したと明らかにしました。BAMLによると、この指標は2002年以来、11回発生した調整を全部予測し、シグナルが発生した後の株式相場の下落率は平均で12%だと指摘しております。それに対してNYダウは、1月26日の最高値から12.2%の下落となりました。BAMLのブル・ベア指数による過去のデータを参考にすると、値幅的には、平均的な調整安となる水準まで米国株が下落したことになります。

 大手投資銀行や調査会社のデータを参考にすれば、平均的な調整安は、「高姉から12~15%ほどの下落」となるようですが、NYダウの先週末の安値で12%ほど下落しているので、2月9日の安値からの下値は浅そうです。しかし、日柄的にはもう少し調整安局面が続きそうです。

マーケット全体の展望

2月13日

マーケット全体の展望

日経平均株価は、前場引け付近で297円高まで上昇しましたが、後場寄りから下落に転じ、137円安の2万1244円で取引を終えました。NYダウ先物は、12時ごろに130ドル高付近まで上昇しましたが、15:30時点で85ドル安です。それによりドル円は、午後から60銭ほど円高に進みました。

 NYダウが高値から12%ほど下落したことを受けて、調整局面入りとなりました。テクニカル分析では、高値から10%以上の下落を調整局面、高値から20%以上の下落を弱気相場入りと位置づけられております

。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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昨夜のマーケット

2月9日

昨夜のマーケット

5日の米国市場では、米10年債利回りが年初来最高値となる2.885%まで上昇し、その直後からNYダウが急落し、過去最大の下げ幅を記録しました。そして、昨夜の米国市場で米10年債利回りが2.884%まで上昇し、その直後から米国株が急落しました。8日の米10年債利回りが5日に記録した年初来最高値にあと0.001%に迫ったことで、5日の株価暴落時の恐怖心がフラッシュバックしたようです。

本日10時時点での米10年債利回りが2.835%であり、昨日16時時点の水準と変わりません。昨夜の米国株の大暴落の割には、米10年債利回りがあまり低下していないように感じられます。これでは、米国株の上値の重さはしばらく続きそうです。

今週になってNYダウが過去最大級の下げ幅を2回も記録したことにより、投資家心理が大きく変化しました。2016年の米大統領選後から1年3カ月ほど上昇を続けた米国株ですから、ここで本格的な調整安局面を迎えても不思議ではありません。しかも、5日のS&P500種株価指数が大幅下落し、最後に高値から5%以上の下落をしてから404営業日ぶりとなる下落幅となり、90年ぶりとなるロングスパンでの上昇トレンドを記録したのですから、ここでの米国株の本格的な調整安局面は避けられなかったのかもしれません。それにより、工業品銘柄も本格的な調整安局面を迎えるのかもしれません。

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

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