先週末に発表された米雇用統計は、非農業部門雇用者数が20.5万人増予想に対して21.5万人増となり、前月発表値の24.3万人増を下回りました。一方、失業率は、市場予想平均や前月発表値の4.9%に対して5%となりました。今回の発表では、非農業部門雇用者数と平均時給の伸びが市場予想平均を上回りました。先週末に発表された3月のISM製造業景況指数は 、51ポイント予想に対して51.8ポイントとなり、前月発表値の49.5ポイントを上回りました。それにより、景気分岐点とされる50ポイントを7か月ぶりに上回りました。米雇用統計とISM製造業景況指数が良好な内容となり、米国の利上げ観測の高まりと共にドル買いが進みました。
来週11日のアルコア決算発表を皮切りに米国企業の2016年1~3月期決算発表シーズンが本格化します。S&P500種構成企業の1~3月期決算に対するアナリスト予想によれば、利益が前年同期比で9.5%減となり、2か月前のアナリスト予想(4.5%減)を上回る悪化見通しとなっております。今週の米国株式市場では、来週から本格化する2016年1~3月期決算発表シーズンに向けて利益確定の売りに警戒するところかもしれません。
NYダウの電子取引は、今朝から小動きです。NY原油の電子取引は、今朝から25セントほど下落しました。13:10時点で、東京金75円安、東京原油1580円安、東京ゴム0.5円高となり、東京金と東京原油の大幅下落が目立ちます。そして、東京金や東京原油の大幅下落に反して東京ゴムが小幅高となっていることは注目でしょう。また、東京金と東京原油のテクニカルが悪化してきたことも注目でしょう。
東京金の日足
東京原油の日足
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