松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

金市場

10月3日

金市場

 本日の東京金は、10:15時点で54円高の5158円です。東京金は、9月26日からの4営業日で188円下落しましたが、昨日からの2日間で85円ほど上昇し、「9月26日からの急落に対する半値戻し」となりました。

 昨夜のNYダウが494ドル安の2万6042ドルとなり、2日間で837ドル安となりました。ADP雇用統計やドイツのGDP成長率見通し、欧米貿易摩擦などを受け手リスクオフの流れが強まり、昨夜のNY金や米10年債などを押し上げました。

 昨夜発表されたADP雇用統計は、14万人増予想に対して13.5万人増となり、前月値の19.5万人増を大幅に下回りました。

 ドイツの5大経済研究所は昨日、ドイツの2020年のGDP成長率見通しを1.1%とし、4月発表値の1.8%から大幅下方修正しました。そして、5大経済研究所からは、「主要市場における資本財の需要低下が特に響き、昨年半ばから製造業の生産は縮小が続いている。」と指摘しております。EU諸国で最大の経済規模を誇るドイツのGDP成長率見通しが大幅下方修正されたことにより、リスクオフ要因となりました。

 世界貿易機関(WTO)は、米国が75億ドル相当のEU製品に報復関税を課すことを認めました。承認された報復関税の規模はWTO史上最大であり、「米中の貿易摩擦」に続いて「欧米の貿易摩擦」まで高まりそうな見通しとなってきたこともリスクオフ要因となりまいた。

 ADP雇用統計やドイツのGDP成長率見通し、欧米貿易摩擦など複数のリスクオフ要因を受けて米国株が大幅下落となりました。マーケット最大の注目は、「来週末の米中通商協議に結果」となりそうです。それまではマーケット全体の値動きも限定的となりそうです。

金市場

10月1日

金市場

 昨夜のNY金は、23時半ごろから急落し、2カ月ほど前から続く1485ドル付近の下値抵抗線を割り込み、1465ドルまで下落して取引を終えました。それにより2カ月間程続いた1485~1550ドル付近でのブックス圏相場から「保合い下放れ」となり、新たなトレンド入りとなったようです。

 昨夜のNY市場では、同じリスクヘッジ志向の米10年債が2日連続で小動きとなった反面、NY金が2日続落で大幅下落となり、金相場の地合いの悪さが目立ちました。また、現在のドル円が昨日15:15比で25銭の円安ですから、少しドル高に進みましたが、それで大幅下落した金相場の地合いの悪さも感じられます。

 トランプ米政権は昨夜、中国金融市場への投資制限検討に関する報道の一部を否定しました。また、中国政府は昨夜、国有・民間の大豆圧搾業者に対して米国産大豆を報復関税なしに200万トン購入することを新たに認めました。そうしたことを受けて昨夜のNY市場で少しリスクオンの流れとなりましたが、昨夜の米国株は小幅高であり、リスクヘッジ志向の米10年債もほとんど動きませんでした。それでも昨夜のNY金が大幅下落となった事は特に注目すべきことでしょう。

NY金におけるファンドの買い越し枚数が9月24日時点で31万2444枚にまで増加し、3年前の天井圏の時とほぼ同数の買い越し枚数まで増加していたので、限界まで買い進んだファンドの手仕舞いが加速したようです。過去5年間でのNY金におけるファンドの買い越し枚数の最高は、3年前の金相場の天井圏で記録した31万5963枚であり、次いで先週24日に記録した31万2444枚でした。しかも、過去5年間でファンドの買い越し枚数が30万枚を超えたのは、今回を合わせて4営業日しかありません。

ファンドの多くがトレンドフォローを重視し、「上がれば上がるだけ買い玉を増やす」という順張り志向の売買を行うので、どうしても「ファンドの買い越し枚数のピーク=NY金の天井」という傾向となってしまいます。しかも今回は、NY金におけるファンドの買い越し枚数が「過去5年間で4日目の30万枚オーバー」となったのですから、「ファンドの買い越し枚数のピーク=天井」という傾向を重視して手仕舞い売りのタイミングを探していたファンドが多かったようです。

現在のNY金市場は、「買い玉総数の約50%がファンドの買い玉」という状況にまでファンドポジションが膨れ上がっているだけに、ファンドの買い進みは限界だったようです。NY原油が昨年10月に78ドルまで上昇した天井圏での「NY原油におけるファンドの買い越し枚数」は、総取組高の2割程度でした。ちなみに、史上最高値を2年前から更新し続け、この3年間で3倍強にまで高騰した現在のNYパラジウム市場では、NY金と同じく「買い玉総数の約50%がファンドの買い玉」という状態となっております。「総取組高におけるファンドの買い玉比率」を比べると、今のNY金がNYパラジウムとほぼ同じ比率になっていることからも、現在のNY金におけるファンドの買い進み限界点に達していることが理解できるのではないでしょうか。NY金におけるファンドポジション

金市場パート2

9月30日

金市場パート2

 先週末のNYダウは70ドル安となりましたが、本日のNYダウ先物が12時時点で116ドル高となり、良好な中国経済指標発表を受けてリスクオンの流れが強まりました。NY金の電子取引は、今朝7時半ごろに1506.95ドルまで上昇する場面もありましたが、11時頃から1500ドルの大台を割り込み、12時時点で1498ドルまで下落しております。金市場の目先の注目は、来週8日以降から始まる「閣僚級の米中通商協議」となりそうです。

 本日10時に中国国家統計局から発表された中国の9月の製造業PMIは、49.5ポイント予想に対して49.8ポイントとなり、前月の49.5ポイントを上回りました。本日10:45に財新&マークイットから発表された中国の9月の製造業PMIは、50.2ポイント予想に対して51.4ポイントとなり、前月の50.4ポイントを上回りました。中国国家統計局と財新&マークイットから発表された中国の9月の製造業PMIが共に市場予想を上回り、特に財新&マークイットからの発表値が昨年2月以来の高水準となりました。中国国家統計局からの発表値は大企業を中心とした調査内容であり、財新&マークイットからの発表値は、大・中・小企業の調査内容となります。

中国人民銀行は昨日、「周到な金融政策の実行とカウンターシクリカルな措置の増強を続ける。」と表明し、経済に十分な流動性を供給しながら景気減速への対応を強化する方針を示しました。また、銀行セクターへの資金供給手段を改善して実体経済に資金が流れ込むようにするとともに、利ざや縮小や不良債権増加で打撃を受けている中小銀行の資金調達を支援することも表明しました。

 明日1日は、中国建国70周年記念式典と大規模軍事パレードが行われます。今回の建国70周年記念式典は、建国50周年や建国60周年、抗日戦争勝利70周年の閲兵式などより大規模となり、30万人あまりを動員して記念式典のリハーサルが本番さながらに実施されたほどです。

中国政府は8月27日、「自動車購入に関する規制の緩和・撤廃を含む消費活性策」を検討していることを明らかにました。その2日後に中国政府は、10月1日に行われる記念式典の内容を公表しました。そして、中国人民銀行は昨日、経済に十分な流動性を供給しながら景気減速への対応を強化する方針を示しました、そうしたことを考慮すると、建国70周年記念式典を終えると中国政府や中国人民銀行から経済刺激策が投入される可能性は高まりそうです。

 中国は、明日1日から7日まで国慶節による7連休となります。7連休明けとなる10月8日に中国の李克強首相が訪米し、閣僚級の米中通商協議が行われます。一方、中国コンサルティング会社の上海JCインテリジェンスのチーフアナリストは9月26日、「10月上旬に予定される次回の米中通商協議が開始されるまでに中国は約2000万トンの米国産大豆の購入を完了する。善意のしるしとしてここ数週間に開始された今回の購入で600万トンが追加されることになるだろう。」と述べております。ここにきて中国政府が米国産大豆の購入拡大を表明しており、そうした中国政府の姿勢からは、10月上旬の閣僚級の米中通商協議での暫定合意を目指しているように感じられます。もし暫定合意に達することになれば、リスクヘッジ志向の金相場が急落する可能性も高まります。
中国の製造業PMI

金市場

9月30日

金市場

 先週末のNYダウは70ドル安となりましたが、本日のNYダウ先物は、10時時点で62ドル高です。先週末のNY金は、一時1485ドルまで下落し、1カ月半ほど前から続く下値抵抗線に触れる場面もありました。NY金は、1カ月ほど前から1485~1550ドル付近でのボックス圏相場を続けております。

 CFTCから先週末に発表されたNY金におけるファンドの買い越し枚数は、前週比2万9845枚増の31万2444枚となり、3年前に記録した31万5963枚に迫る買い越し枚数となりました。3年前のNY金市場では、ファンドの買い越し枚数が31万枚台まで増加したタイミングが天井となりました。それだけに、先週記録したNY金の15233ドル付近は天井圏と考えるべきかもしれません。

 東京金は、5月末より「右肩上がりの下値抵抗線」を形成しながら上昇トレンドを続けてきました。しかし、本日の下落を受けて5月末から続く「右肩上がりの下値抵抗線」を割り込み始めましたので、上昇トレンドの終焉となる可能性も高まってきました。これでNY金が1カ月ほど前から続けているボックス圏相場の下値抵抗線となっている1485ドルを割り込むことになれば、金相場が下落トレンド入りとなる可能性も高まります。

NY金の日足
東京金の日足


 

 

※チャートの情報提供元は(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドです。チャートの著作権は、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。


金市場

9月25日

金市場

 昨夜のNY金は、トランプ大統領に対する弾劾の動きや米中関係悪化などが圧迫材料となり、前日比8.4ドル高と小幅高となりました。昨夜のNY市場では、原油価格が大幅下落となりましたが、それでもNYダウが142ドル安と小幅安に留まりました。本日のNYダウ先物は、9:45時点で30ドル高です。ドル円は、昨日15:15比で45銭ほど円高です。

 ペロシ米下院議長は24日、米下院がトランプ大統領の正式な弾劾調査を開始することを発表しました。それにより6つの委員会がトランプ大統領の就任後の行動に関して調査を開始することになりました。ペシロ米下院議長は、これまでトランプ大統領への弾効を抑える姿勢を続けていましたが、トランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領に対して、民主党の米大統領候補争いでトップに立っているバイデン前副大統領に関する調査を求めたとの疑惑を受けて立場を変えました。

トランプ大統領は昨夜の国連総会の演説で、「改革を実施するとした確約を反故にしただけでなく、大規模な市場障壁、手厚い政府補助、為替操作、強制的な技術移転、知的財産権の侵害などに依存する経済モデルを構築した。」と述べ、中国の通商問題を巡る慣行を改めて非難し、米中通商協議で望ましくない合意は容認しないとの考えを示しました。この発言により10月上旬の閣僚級の米中通商交渉で暫定合意となる可能性が後退しました。

 トランプ大統領に対する弾劾の動きや米中関係悪化などインパクトが強い材料が連発しましたが、それでもNY金が小幅高となり、NYダウが小幅安となるなど、意外にもマーケットはあまり反応しませんでした。トランプ大統領の昨夜の国連総会の演説は、「毎度恒例の交渉前の中国へのプレッシャー」と受け止められたのかもしれません。また、トランプ大統領への弾劾の動きに関しても、下院で可決しても、共和党が過半数議席を占める上院で否決されることが予想されるだけに、昨夜のマーケット全体の反応が小さかったのかもしれません。また、トランプ大統領に対する弾劾の動きや米中関係悪化などインパクトが強い材料が連発しても小幅高しか出来なかったNY金の上値の重さに注目するべきかもしれません。

金市場

9月11日

金市場

 年初より世界の株式市場から3490億ドルの資金が流出しており、これは世界的金融危機が深刻化した2008年を40%上回るペースだそうです。そして、今年に入ってから6830億ドルという記録的な資金が債券投資に流入しており、そうした「リスクヘッジ志向の行動」が金投資人気をここまで高めました。

しかし、富裕層や寄付基金に対応するゴールドマン・サックスのプライベートウェルスマネジメント部門(運用資産約5000億ドル)のモサバルラマニ最高投資責任者は昨夜、「さまざまな難局を経験する中で、米株投資にとどまり、手を引かないようわれわれは顧客に引き続き助言している。時期尚早だ。他の先進国と新興市場国資産の犠牲の上に立つ米国資産の優位という強いメッセージが存在する。」と述べました。更に、トレーダーらが安全な資金逃避先を探し求めて今年に入ってから6830億ドルという記録的な資金が債券投資に流入したことに対して、「政学的な問題がいかに人々の考えの非常に多くの部分を占め、ポートフォリオを巡る人々の行動に影響を及ぼしているか全く驚きに値する。パフォーマンスが最も悪い資産にどうして資金が投じられているのか、われわれには信じ難い。」と述べております。

S&P500種株価指数は、8月6日より2820~2940ポイント付近でのボックス圏相場を続けていましたが、9月5日に2985ポインまで急騰したことを受けて、ボックス圏相場から上放れとなりました。そして、現在の同指数は、あと48ポイント(約1.5%)ほど上昇するだけで、7月26日に記録した史上最高値(3027ポイント)を更新する位置にまで上昇しております。こうした米国株の力強さを考えれば、リスクヘッジ志向の債券投資や金投資が沈静化に向かう可能性が高まってきたように感じられます。今年になってから6830億ドルという記録的な資金がリスクヘッジ志向の債券市場に流入しただけに、債券投資離れが始まれば、同じリスクヘッジ志向である金相場が急落する可能性も高まります。


S&P500種株価指数の週足
S&P500種株価指数の日足




※チャートの情報提供元は(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドです。チャートの著作権は、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。

 

 

 

金市場パート1~2

下記のコメントは、メール情報会員の皆様に本日配信しましたコメントです。参考にどうぞ。


9月10日

金市場

 NY金の電子取引は、昨日22時頃に一時1523ドルまで上昇しましたが、その後は下落基調を続け、本日9時時点で1504ドルまで下落しており、1500ドルの大台攻防戦となってきました。

NY金は、8月7日に1500ドル台に乗せ、その後は1493~1553ドルの範囲内でのボックス圏相場を続けております。そしてNY金は、9月5日に1551ドルまで上昇しましたが、9月9日に一時1498ドルまで下落しました。8月19日の安値が1423ドル、8月23日の安値も1493ドルとなっており、1493ドル付近が下値抵抗線となっているようです。この下値抵抗線を割り込むかどうかに注目かもしれません。

 世界最大の金ETFであるSPDRゴールドシェアの金現物保有量は、昨年10月頃は730トン程度でしたが、その後は増加傾向を続け、9月4日時点で890.04トンまで増加しました、しかし、その後は減少基調に転じており、昨日時点で882.42トンです。NY金は、5月下旬から8月下順位かけて280ドルほど上昇し、その間にSPDRゴールドシェアの金現物保有量が150トンほど増加しました。しかし、ここにきてNY金が1カ月前から続いているボックス圏相場の下限付近まで下落してきたことを受けて、SPDRゴールドシェアで手じまい売りが強まってきました。

NY金におけるファンドの買い越し枚数が3年ぶりの高水準にまで膨れ上がり、SPDRゴールドシェアの金現物保有量も3年ぶりの高水準にまで膨れ上がりましたが、ここにきて金相場に対する高値警戒感が高まってきたようです。「NY金におけるファンド」も「SPDRゴールドシェアにおける投資家」も共に金相場の上昇を見込んで買い進んできただけに、NY金の上値が重くなってきたことで、金相場の買い方の手仕舞い売りが本格化する可能性も高まってきました。少し前では、「米国政府による対中制裁関税の第4弾&中国政府による対米報復関税」などで米中貿易戦争が激化しており、そうしたリスクオフの流れを好感して金相場も堅調地合いを続けてきました。しかし、9月5日になると、米中通商協議が10月上旬に開催されることで米中は合意しました。それにより同日のNYダウが大幅高となり、1カ月ほど続いたボックス圏相場からNYダウが上放れしました。その日よりNY金が3営業日続落となり、1500ドル台割れ寸前となってきました。閣僚級の米中首脳会談が10月上旬にワシントンで開催されることが決定したので、「米中貿易戦争の悪化懸念」はこれから1か月間ほど沈静化する可能性が高まってきた。それに加えて中国政府が預金準備金比率を引き下げたことや、自動車購入支援策を中心とした経済対策を検討していることを公表したことなどを受けて、これまでの米中貿易戦争で悪化してきた中国経済に対する明るい材料が出現してきました。そうしたことでマーケット全体の流れが変化し始めているだけに、ここは、東京金に対する弱気な見方も一考かもしれません。


9月10日

金市場パート2

 NY金の電子取引は、今朝7時頃は1507ドル付近で推移しておりましたが、10:15頃に一時1494.45ドルまで下落し、12時時点で1496ドルとなり、1カ月前から続く下値抵抗線を割い込む寸前となってきました。NY金のこの1カ月間のボックス圏相場における下値抵抗線が1493ドル付近となっているだけに、この下値抵抗線を割り込むと、1カ月間続いた1493~1550ドル付近でのボックス圏相場から下放れとなって下落トレンドが開始する可能性も高まります。NY金の電子取引が、テクニカル的にかなり需要な局面となってきました。

 本日のNYダウ先物は、12時時点で16ドル安と小動きです。ドル円は、今朝から20銭ほど円安に進みました。ドル円は、8月26日に一時1ドル=104円44銭まで円高・ドル安が進んでリスクオフの流れが強まりました。そうしたリスクオフやドル安の流れを好感してNY金も一時1550ドル付近まで上昇しました。しかし、現在のドル円が1ドル=107.4円付近まで円安・ドル高に進んでおり、そうしたドル高やリスクオンの流れに圧迫されてNY金が下落基調を強めてきました。


SPDRゴールドシェアの金現物保有量
NY金の日足


 

※チャートの情報提供元は(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドです。チャートの著作権は、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません

金市場&原油市場

9月4日

金市場&原油市場

 米中貿易摩擦の高まりを受けて昨夜のNYダウが285ドル安となり、リスクオフの流れが強まりました。それを受けてリスクヘッジ志向のNY金が上昇し、リスク志向のNY原油が下落しました。

 米中両国の通商交渉当局者が、「今月行う予定の米中通商交渉の日程を設定できていない。」と述べ、リスクオフの流れが強まりました。トランプ大統領は昨夜、「中国との交渉は非常にうまくいっている。」と述べた一方で、「交渉が現在の任期中に決着せず、自身が再選されることになれば妥結はずっと困難になるだろう。中国のサプライチェーンは崩壊し、企業や雇用、資金が奪われることになる。」と述べており、中国に早期妥結を迫る発言を行っております。

 一方、中国の習近平国家主席は昨夜、「安全保障上の懸念から金融リスクに至るまで多岐にわたる問題の克服に向けて闘争の精神を示すことが必要だ。われわれが直面している闘争は短期的なものではなく、長期間続く。」と述べ、中華人民共和国建国100周年を迎える2049年まで続くと述べております。

 トランプ大統領が米中通商交渉の短期決着を促す反面、習近平国家主席は米中貿易戦争の長期化の構えを示しているようです。昨日発表された8月の米製造業指数は49.1ポイントとなり、前月の51.2ポイントから大きく低下すると共に、景気分岐点とされる50ポイントを3年ぶりに割り込みました。米国や中国、欧州、日本などの製造業PMIが景気分岐点とされる50ポイントを割り込んで製造業活動の縮小が示されており、米中貿易戦争の影響が世界経済を蝕み始めているようです。

 昨夜のNYダウが大きく下落し、先週末の上昇分を帳消しとしました。本日のNYダウ先物は、9:15時点で5ドル安と小動きです。ドル円は、昨日15:15比で40銭ほど円高に進みました。世界的な経済鈍化が世界的な石油需要の減少に繋がるだけに、米中貿易戦争の長期化が原油市場を圧迫し続けそうです。

昨夜のNYダウが大きく下落しましたが、それでもNYダウは、1カ月ほど続くボックス圏相場の中心的水準より少し上の水準で推移しております。世界経済成長がかなり鈍化してきましたが、それによる利下げなどの経済刺激策の必要性が高まっていることは、株価の下支え要因となっているようです。米国経済成長が弱まったとしても、ゴルディロックス的な状況を保つ限りは米国株も堅調地合いを続けそうです。そして、NY金は、この3週間で19ドル程度しか高値更新が出来ておらず、上値の重さが気になります。昨夜のNY金(9月限)は1545ドルまで上昇して取引を終えましたが、それでも8月26日の高値(1555ドル)や8月28日の高値(1546ドル)や8月29日の高値(1549ドル)を下回っており、上値の重さが気になります。

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

「特別賞」を受賞しました

詳細はこちら
重要事項
通常取引を始めるにあたって
スマートCXを始めるにあたって
重要事項説明
取引開始基準
契約締結前交付書面
金融商品取引法に基づく開示
勧誘方針
個人情報保護法
反社会勢力へ対する基本方針
免責事項
*掲載される情報はサンワード貿易株式会社(以下弊社)が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、弊社は保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
*弊社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
*本ブログに掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
*本ブログは、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本ブログに基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、弊社は、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
*投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
以上の点をご了承の上、ご利用ください
最新記事